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「塔」 2023年4月号 掲載歌

1月に塔短歌会に入会して、4月号で初掲載となりました。
発行の3ヶ月前までが投稿の締め切りになるので、今号には1月半ばくらいに専用の原稿用紙に手書きをして投函したものが掲載されています。僕が緊張しながら原稿用紙に歌を清書していた頃、同じように全国で原稿が書き上げられ、それらが集まって手元に届けていただいた誌だと思うと感慨深かったです。
編集や運営の皆様、ありがとうございます。

塔の会員ではない方にも、自分の歌をご覧いただければと思い、掲載歌をnoteに記録していこうと思います。
垣根を作らず歌で交流できれば嬉しいです。
自由にご覧くださいませ。

ボクシングやってみたいと日曜のフローリングで妻が跳ね跳ね

あの日から心の湾に迷い込みいまも泳いでいるんだクジラ

自転車の整備士試験のテキストにレンチを挟み休憩終える

はっきりと苦しいときは部屋中を片付けるくせ変わってないね

心から何処へも行けなくなったとき「体ごとで」と自転車が呼ぶ

乗換えをしないで生きていける人しないと職場にさえ行けぬ人

地下鉄のドアの四つの螺子のうちそのひとつだけ錆びていたんだ
「塔」(2023.4)P.28〜29

1年目の会員が載るはずの若葉集に名前がなかったので、「今回は選に漏れたのだろう、厳しいスタートになったな」と思ったのですが、諸先輩方から「新樹集に載っていますよ」と教えていただきました。
締め切りに遅れなければ基本的には掲載されますよとも教えていただき、「そうだったのか!」などと勉強不足を露呈して赤面ものでした。
新樹集とは、毎月の作品の中から主宰の吉川宏志さんに選出された10名の歌が載る欄だそうで、初掲載の僕にはもったいないくらいの名誉でした。

7月号の月詠の締め切りが迫ってますので、今回も真摯に原稿に向かいたいと思います。

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