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家族に寄り添った育児支援を 「パリワール」染矢陽子さんがご自身の子育てを通して感じた思い

気取らず飾らず凛としていて、太陽のような笑顔を時折見せる人。これは、今年2月、宮崎県延岡市で「パリワール」を創業した染矢陽子さんに対する私の第一印象です。

陽子さんは看護師としてのキャリアに加え、「ナーシングドゥーラ」という子育て世帯を支援する資格をお持ちです。育児サポートや家事サポートだけでなく、足つぼリフレクソロジーなどのママケアも行っています。

ネパールで子どもたちの口蓋口唇裂手術を行う医療支援に参加した経歴もお持ちの陽子さんにお話をうかがいました。

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黒木:「パリワール」はネパール語で「家族」という意味なんですよね。

染矢:子どもが生まれると家族も変化しますよね。1人目が生まれるとき、2人目が生まれるとき、3人目が生まれるとき、それぞれ違う。家族は一番大事なものかなと思っています。

黒木:ママの支援というだけでなく家族の支援をされているんですね。そうしようと思った原体験について教えてください。

染矢:自分の育児を通してですかね。1人目と2人目は発達が遅く、3人目の出産時は私が生死をさまようという体験をしました。

1人目は1才5ヶ月のときに川崎病になりました。1ヶ月寝たきりで、そのときまだ歩けていなかったので、そこから痩せて筋力をつけるのが大変でした。歩いたのは1才11ヶ月。通常より1才くらい遅かったです。

2人目は切迫早産で、36週で産んでしまったんです。37週からが正期産なんですけど、そこが一番大事で。37週からだと保育器に入らなくていいんですよね。

36週は肺ができあがる時期です。呼吸器ですね。だからとても大事なところで。その影響もあるのか発達の遅れがありました。

うちの子の場合は言葉と舌の発達です。4才ちょっとでようやく話し始めて、ずっと同じ言葉を繰り返していました。

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3人目のときは産後も16日間入院していて、それでも退院できる状況ではなかったんです。

先生が「どうしてこんなに良くならないんだろう。家に一度帰ってみる?それでも良くならなかったら病院へ戻ってきていいよ。」と私に言ってくださって。帰ってみたらとても良くなったんです。

家族と過ごせるというのが一番のお薬だったんですね。パリワールが訪問型なのは、お客様が自宅で過ごせるからです。

私の場合、病院には主人が毎日会いに来てくれたし、生まれたばかりの子どもと一緒に過ごせるんですけど、上の子たちのことが気になって仕方なかったんです。だから今私がやってるようなサービスがあればと思いました。

3人目が2ヶ月のときに佐賀から延岡へ引っ越してきたことも関係しています。まちのことは何も分からない状況で子育てをしていたので、私のように知らない土地で産後を迎える人に少しでもケアができたらいいなと。

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そういえば、小学校6年生のときに学校で韓国へ行ったんですね。そのときに特別支援学級のお友だちをサポートする役割をしたんです。韓国にいる間、その友だちとずっと一緒に過ごしました。それが私の原体験かなと思っています。

黒木:どこかで人をサポートすることが自分の役割みたいに思っているということでしょうか。

染矢:そうそう。

黒木:もうちょっとお聞きしてもいいですか。役割というのは陽子さんにとって何になるのでしょうか。
たとえば私だったら、社会の中で自分が役割を発揮することが自分の居場所のようになっている部分があるのですが、どんな感じなのかなと思って。

染矢:そんな感じかもしれない。 うちの場合は主人が働きに出ているのですが、「主人の嫁」という括りで見られるのは嫌なんです。結婚する前は看護師として働いていましたから。

自分は自分でありたいんです。自分らしく生きたい

黒木:自分らしく生きるときに役割というのが入ってくるんですね。

染矢:自宅で家事をしていると、地に足がついていない感じになるときもあって。それはそれでいいんだけど、それは本来の私なのか、とそういう風に感じることがあって。

若い頃にネパールまで医療支援に行ったのが私、という認識が強いです。

黒木:陽子さんにとっては地に足をつけるための役割なんですね。アイデンティティみたいな。母子や家族への支援が陽子さんにとっての役割で。パリワールは天職なんですね。

染矢:自分がやるべきことは分かってるのよ(笑)

黒木:天命みたいな。

染矢:それを求めてる人がいるんだったら、伝わるといいなって。


パリワールのホームページには、

「ご家族が永く笑顔で過ごせるように、お母様が孤立感を少しでもなくせるようにご家族に寄り添い繋がっていけるように尽力したいと思っております。」

と陽子さんからのメッセージが掲載されています。

新型コロナウイルス感染症の影響で、感染流行地域では子どもたちのあそび場が閉鎖されたり、幼稚園の登園自粛を打診される家庭もあったりと、子育て家庭には厳しい状況が続いています。

先の見えない中で、孤立感を感じている保護者も多いことでしょう。

その方たちに陽子さんの「パリワール」の温かく細やかなサービスが届くことを願います。


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文筆家。ライター活動と文芸活動の両方を。 「人間・自然を大事に。」 子育て/教育/福祉/包摂(インクルーシブ)/まちあそび/家族/自己対話・解放/コミュニケーション等。 詩・エッセイ・掌編を通して言葉・ことばやアートなどの抽象的な世界を追求。

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