鶏そば
「今日は何食べますか?なんでもいいですよ。ラーメンですね?」
「食べたいもの決まってるのね。いいよラーメンで」
「やった」
「あの鶏そばの店にしようか。ちょっと歩くけど、天気いいし」
「ちなみに昨日は何食べたんですか」
「あー、そういや昨日もラーメンだったわ」
「え、なんかすみません。他のにします?」
「いいよ別に、3食連続麺類とかしょっちゅうだし」
「それはそれでどうなんですかね」
「昼ラーメン、夜まぜそば、昼鶏そば」
「朝は?」
「食べない」
「そんなんじゃ体壊しますよ」
「まあ人間だからね、いつか死ぬよね」
「いやいや、先輩はもっと野菜食べてください」
「君は優しいな。おかんか」
「人の体は食べたもので出来てるんですよ」
「おかんか。それで言ったらラーメン食べたら君の体の20%はラーメンだな」
「そんなに占めませんよラーメンは。自炊してるし。先輩こそ二割は麺類でしょう。二八そばじゃないですか」
「今のもっと詳しく」
「なんでもないです」
「今はどうか知らんけど学生のときは体の8割は牛丼だったな」
「それはひどい」
「食事のバランスはよかったよ。吉野家2割ですき家と松屋が3割ずつだった」
「なんで吉野家差別するんですか」
「吉野家は高いんだよ」
「それが今ではこんな800円もするラーメンを毎日食べれるなんて、出世しましたね」
「これはどうも」
「ちなみに私は案の定これをすべて食べきれる気がしません。食べれるだけ麺を持っていってもらえませんか」
「やっぱ体の2割ラーメンやんけ」
「出世した先輩にプレゼントです」
「やかましいわ」
コーヒー代にさせていただきたく。