辺見庸「もの食う人びと」

辺見庸の「もの食う人びと」を読む。1993年から1994年にかけての、世界での食レポ。30年前の世界と今では何も変わっていないことが解る。食をおいしさという観点では見ていない。生きるため、社会のため、地域のため、人生のため。食は独立して存在しているのではなく、社会と時代と強く結びついている。紛争・貧困・思想・経済・放射能・文化・戦争・格差。

美味しいだけの食ではない、社会的な「食」を感じてみることも必要であろう。

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