GReeeeNの『our song ~アナタヘ~』って超イレギュラー曲では?

こんにちは。ひらきたです。
突然ですが、私はGReeeeNが好きです。
あまりインタビュー記事を探して読んだり、彼等が題材となった映画をみたりと、能動的に彼等を知りに行くことはありませんが、曲を出したら必ず聴くようにしています。

GReeeeNの曲の中に、『our song ~アナタヘ~』という曲があります。『今から親指が消える手品しまーす。』というアルバムの一番最後の曲です。
本曲は一番最後の曲であり、ピアノを中心とした落ち着きのある切ないメロディーが特徴の曲です。また、ラストのサビでようやく4人がそろって歌い、それに合わせて演奏も派手になる部分がエモエモのエモなのです。

かなり好きな部類に入る曲で、音が気持ちよすぎるためか、ずっと聞き流すような感じで聴いてきました。
初めて聴いてからもう何年も経つこの曲ですが、先ほど歌詞を読みながらこの曲を聴いたら、ある解釈が生まれ、この曲はGReeeeNの曲の中でもかなりイレギュラーだなぁと感じるようになりました。
その解釈を見出したテンションそのままにこの記事を書いているため、興奮気味で読みづらい文章になっていたら申し訳ないです。

GReeeeNの良いところって?

本題の解釈に入る前に、私が思うGReeeeNの良いところについてお話させていただきたいと思います(後ほど私の解釈を話す上で必要なステップです)。

長年、「なんとなく好き」という状態だったのですが、最近は「ストレートにクサく理想を歌っているのが好き」と思うようになりました。

けっこう私の周りの人だと、「GReeeeN好きじゃない」という方多いんですよ。そして理由を聞くと、大体「まぶしすぎる」「綺麗事ばっかり言ってる」といったような答えが返ってきます。
えー、この点につきましては周りの方々の仰る通りだと思います。

彼等の曲には、
・綺麗事のような歌詞
・とにかく「がんばれ」というメッセージを盛んに送ってくる
・希望をもった歌詞が多い
というような特徴があると思います。

しかし、現実として彼等が歌うように簡単に物事は進まないし、頑張りたくない・がんばりを求められることが鬱陶しいこともあるし、希望をもてないといった状況も存在します。
こういった状況下の人がGReeeeNをあまり好かないということは、納得できることです。

では、なぜ私は彼等の曲が好きなのか。

しばらく考えてみた結果が、「ストレートにクサく理想を歌っているのが好き」でした。

GReeeeNのメンバーは歯科医師としても活動を行っています。
歌う以外の、我々に近い仕事をしているという点で、他のアーティストよりもGReeeeNは身近な存在と言うことができると思います。
つまり、GReeeeNは我々と近しい一社会人という側面も持っています。

そして、彼等って実はけっこうもういい年なんですよね。
彼等は、(決して私がそう思っているわけではないですが)「おじさん」と呼ばれてもおかしくないような年齢に差し掛かっています。

そんな彼等はデビュー以来、一貫してクサくて、ストレートで、理想的で、ある種ピュアと言っても良いような曲を作り続けています。

そのへんのイメージからGReeeeNというと、「聖人君子」「クリーン」といったイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし先ほども述べたように、彼等は普通に歯科医として仕事をしています。あくまで私の想像ですが、一社会人として、社会の嫌な面・ドロドロした面を見てきているはずなのです。少なくとも、純粋無垢な状態ではないはずです。

そんな彼等が、学生時代と変わらず今でも、ストレートにクサく理想を歌っている。

このことは純粋に尊敬するし、非常に価値のあることであると思います。また、私は彼等のそんな部分を好きになったから長い間応援しているんだろうなぁと思います。


『our song ~アナタヘ~』の解釈・イレギュラーさ

では本題の『our song ~アナタヘ~』の解釈についてお話していこうと思います。

私は、この曲はGReeeeN自身のことを歌った曲なのではないかと考えています。そうすると、けっこう腑に落ちる歌詞があるんですよ。

綺麗なことばかりじゃないし
何でだろうってことばかりだけど
それでもきっと大事なことは
変わってないってそれを信じてる

GReeeeN『our song ~アナタヘ~』

例えば上記の部分の歌詞、仮にGReeeeNが自分たちのことを歌っていると考えれば、私が先ほど述べた「GReeeeNは純粋無垢な状態ではない」ということに通ずる部分があると思います。

これまでの僕が目にした景色は今
音となり唄になって誰かのもとへ

GReeeeN『our song ~アナタヘ~』

このラストのサビの部分は特にGReeeeNの姿と合致します。

この曲は、あの超ポジティブで、クサくて、ストレートで、キラキラして、理想的な応援歌を作るGReeeeNが、弱みというか現実を見ている部分があるのではないかと私は考えます。

そして、唄を歌い続けるということを宣言するようなラスサビ。
もはやある種の開き直りなのかもしれません。

GReeeeNが「まぁ実際現実は…」と言った具合に、現実のダークな部分・難しさ・厳しさをしっかり直視するといった曲はあまり記憶にないため、私の解釈が間違っていないのであれば、非常にイレギュラーな曲であると感じました。

また、そのようなことを踏まえて最終的にポジティブに歌いきってしまうというのは最高にGReeeeNしてるなぁと思います!

そんなわけで、私はGReeeeNが好きで、今日また新たな一面に気がつくことができたというお話でした。
では!


【追記】
GReeeeNの公式サイトを除くと、アルバムリリース当時の『our song ~アナタヘ~』に対するHIDEさんのコメントがありました。
良いコメントだったのでぜひ!
https://sp.universal-music.co.jp/greeeen/

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