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【ライブレポ】そしてできたやさしい空間 「BUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous」9/8(日) 埼玉公演2日目

はじめに

ども、ひらきたです。
今回はBUMP OF CHICKENのライブに行ったのでライブレポ?的なものを書いてみました。
一応お伝えしておくと、5年ほど前(aurora arcが出たあたり)からバンプを本格的に聴き始めた人です。

ライブというものに行くようになったのがここ2年くらいなので、今回のライブが初めのバンプのライブになりました。

本記事ではライブの流れと雑感を述べ、その後全体的な感想を述べていきます。


開演前

西武球場前駅

野球観戦も趣味の一つ筆者であるが、今回の会場、ベルーナドームを訪れるのは初めてであった。
西武球場前駅へ降り立つと、まさかの豪雨。改札を出ると、折りたたみ傘をさす者・タオルを頭に被る者・雨に降られる者、豪雨の中様々な人々がベルーナドームへと吸い込まれていくという光景が目の前に広がっていた。

〇〇という施設とは大して近くないにも関わらず「〇〇前駅」という名前の駅も珍しくない中、本当に駅前にベルーナドームがあり、安堵する。私は折りたたみ傘を鞄に入れた今朝の自分を褒め称えつつ、人の流れに身を任せベルーナドームへと歩みを進めた。


物販

ベルーナドーム脇の広場?のような場所が物販会場となっていた。事前にインターネットで整理券をもらうシステムになっており、自分の番になるまでは広場にて待機。
待機をしていると段々と雨は弱まっていき、物販会場へ入場する頃には雨は完全に上がっていた。それどころか、空からは光も差し始めていた。

物販ではTシャツとキーホルダーを購入。本当はヘアータイ・ブレスレットセットが欲しかったが、既に売り切れていた。物販はかなり広く、列の進みもスムーズであったように思える。


入場

物販で買い物を済ませた後は、満を持してベルーナドームへ入場。普通に飲食店が営業していたことに驚いた。少し小腹が空いていたのでベーコン串を購入した。本当はお酒も飲みたかったが、ライブ前に飲むのは危ない気がしたので今日は我慢。本記事は、ライブ後に書いているのだが、疲労困憊状態の現状。お酒は飲まなくて正解だったかもしれない。

また、ベルーナドームはよく暑さ問題に言及がなされる球場であると思う。この日も多くの人が密集しているせいか、蒸し暑くはあった。しかし、日が沈むにつれて涼しい空気も感じることができ、そこまで問題には感じなかった。


開演後

スタート

時刻は18:00を回り、ライブがスタートする。
個人的な1曲目の予想は、『Sleep Walking Orchestra』か『voyager』であったが、結局『Sleep Walking Orchestra』であった。新アルバム『Iris』の1曲目でもあり、スタートにふさわしい曲であっただろう。

1曲目の興奮冷めやらぬ中、続けざまに2曲目が始まる。イントロですぐに『アンサー』だと分かった。『Iris』の収録曲を想定していたので非常に驚きであった。

今回のライブの特徴として照明のかっこよさというものが挙げられるだろう。ドームの形状を生かしたプロジェクションマッピングのような演出や、入場特典のブレスレットを光らせて観客でグラデーションをつくる演出が見られた。ドームという環境を生かした光の演出が非常に美しく印象に残るライブであった。

また、チャマも話していたがベルーナという環境柄、虫の鳴き声が聴こえてくる。そういう環境で音楽を聴くのも夏の残り香を感じる心地よい体験であった。


中盤

どんどんライブは進行していく。中盤で披露された『strawberry』のCメロが私は大好きなのであるが、やはり最高であった。増川さんの奏でるギターの音は色気を感じさせる。生で聴くとそれがより顕著に感じられた。

そして中盤では『メーデー』も披露された。BUMP OF CHICKENの曲はどれも好きであるが、正直1番好きな曲である。「聴けたらいいなぁ」という期待はあったものの、まさか本当に聴けるとは思わず感激してしまった。
イントロが長く、orbital periodの『星の鳥』→『メーデー』を彷彿とさせる構成になっており、鳥肌がたったのを今でも覚えている。
また、『メーデー』はメンバーがセンターステージに移動して演奏していた。間奏の各々が自分の楽器をかき鳴らすような部分を会場中央に集まって演奏していることで興奮が最高潮に達した。また、センターステージの床が光るようになっており、一種の神々しさを感じさせるような時間であった。


終盤

時間はあっという間に流れ終盤へと突入。藤くんから「あと2曲」と告げられ、時の流れの速さを実感する。
そんな中聴こえてきたのは何度も何度も聴いたあのイントロ。

ジャンジャンジャンジャン
ジャンジャンジャンジャン
ジャンジャンジャンジャン……

デデンデデデ

チャマのベース音が鳴り響く。
そう、『ray』である。
『メーデー』と同じく、まさかこのライブで聴けるとは思っておらず、完全に意表を突かれた形となる。なんといっても私はrayの特にベースラインが好きであり、たまらない時間であった。心なしか、他の曲よりもベース音がよく聴こえた気がした。

そしてラストは『窓の中から』。
会場の皆の歌声がちゃんと耳に入ってくる。私の声もその一部になっている。素晴らしい時間であった。


アンコール

アンコールは2曲。
本当のラストは『ガラスのブルース』であった。ラスサビではこの日1番の大合唱。やっぱりこういうのがワンマンライブの醍醐味だよねとしみじみ感じた。


全体的な感想

ただただ最高の空間だったし最高の時間だったし最高のライブだった。

何が最高なのかって言われたら難しいけど、やっぱり自分を肯定してくれる(相互に肯定)してくれる空間があったということなのかなぁと思う。

MCの時にメンバーも話していたが、ライブ中は多くの人が立ってると思うけど、別に座って立っていいし、目を閉じてもいいし動いてもいい。好きな音楽を自分の姿勢で聴くこと(自由でいること)が認められる・認め合う空間なのだと思う。

これが何かしらの姿勢を強要するものであればそれは最高とは言えないと私は思う(ペンライトを振る等会場一帯でのアクションそのものを否定する意図はない。個人的にもそういう一体感のあることするのは好きだし。ただそういうものは自由意志でやるべきだよねってだけ)。
そういう意味でみんな好き勝手やってる。それを認め合えるやさしい空間でよかった。私も好き勝手やったし(無論、常識の範囲内で)。

やっぱりそういう「やさしさ」っていうのがバンプのいいところだと思う(バンプっていうより邦ロックとか音楽全体にも言えるかも)。メンバーも優しいし。真っ先に雨に降られたこと心配してくれるし、途中で「水飲め」「座れ」って言ってくれるし、帰りの安全も心配してくれるし。最後の藤くんの言葉だってやさしさにあふれていた。

BUMP OF CHICKENというバンドは時代ごとにかなり作風が変わる(というより個人的には振り幅ができる)バンドだと思う。その影響で人によって好きな年代ってものが出てくる。新アルバム『Iris』を出したばっかりなのに、昔の曲、ちょっと昔の曲もしっかりやってくれた。そういった部分からも彼らのやさしさを感じた。

そうやってできたやさしい空間がそこにあった。という事実が最高だったと思うし、そういう空間を求めているからまたライブに行きたくなるのだと思う。

だから今日同じ空間にいた人全員を私はリスペクトしたいし、仲間だと思ってるし、Youはキミ(もしくは私)だし、
ベイビーアイラブユーだぜ

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