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地元の歴史を大人になって改めて学ぶ〜知らないから興味がないのであって、知れば興味が湧く〜

「地域に愛着はない、あるのはそこにいる人への愛情だ」

ぐらいに思っていた私は、山口県下関市出身です。

地元にそこまで思い入れはないし、知り合いが下関に行くと聞いても、よくある「おすすめスポット」を紹介する程度には地元に愛着はないわけです。

それでも、地元に愛着があって、地域をこよなく愛している人がいる事実が少し不思議で、僕は下関の歴史に少し目を向けてみることにしました。

ご存知の方も多いと思いますが、下関市は歴史コンテンツが豊富な街です。

・平家と源氏の最後の戦い「壇ノ浦の合戦」
・巌流島の武蔵と小次郎の決闘
・明治維新(高杉晋作の功山寺での挙兵)
・日清講和条約(下関条約)の締結

などなど、歴史教科書の1ページに刻まれるような出来事が次々と起こっています。

小学校の時に、全てのコンテンツについて学ぶのですが、多すぎるせいか、逆にほとんど覚えていないという。。。

そこで、明治維新は下関以外の方もよく語っているので、「平家」について色々と調べているところです。最終的な決戦の地である壇ノ浦の合戦は少しは知っているつもりでしたが、なぜ源平合戦がスタートしたのか、そもそもどこで始まったのか?などなど、面白いぐらいわからないことだらけなんですね。そりゃ覚えてないはずだ。


僕は下関の中でも彦島という島出身なんですが、実はあの平清盛の四男 平知盛(たいらのとももり)が彦島城を築いていた場所なんですね。今でも亡くなった、平清盛を祀る「清盛塚」というのがあります。

その平知盛は、最終的には壇ノ浦(関門海峡)で入水自殺をするんですね。ここで、あの安徳天皇(平清盛の孫)も、わずか6歳で海に身を投げるんですね。一緒に死んだ二位の尼(清盛の妻)に「海の下にも都はあります」と言われて死んでいったという…

なので、壇ノ浦の近くにある、赤間神宮は竜宮城のようなデザインです。そんな裏話があるなんて、全然知らないわけですから、めっちゃ驚きました。(小学校でたぶん習ってる…)

安徳天皇の話はこちらが参考になります。

ちなみに、この安徳天皇の祖父にあたる平清盛は、武士で初めて太政大臣になった男です。当時、もう、あり得ないぐらいの大出世なんですね。ただ、意外にも、実は平家を辿っていくと、天皇家に繋がります。この辺りはまた今度の機会に。


などなど、ちょっと調べるだけで、地元の歴史の話から、どんどん日本を巻き込む話になっていって、正直面白すぎるんですね。

これだけリサーチした僕は、今後一切、「下関はとりあえず、唐戸市場と角島に行っておけばおk」なんてことは言わないでしょうし、むしろこんなに高貴で悲運な最後を遂げた平家の武士たちをしっかり知ってくれ!!!とも思うわけです。

知らないから愛着が沸かなかっただけで、知れば知るほど好きになるんですね。これは、仕事も一緒です。

人もそう。その人のことを知れば知るほど、興味が湧いて、好きになる。そんなもんです。

下関の人は、県外の人に「どこ出身ですか?」と聞かれると、「山口県です。」ではなく「下関です。」と言う。

それぐらい、潜在的に下関出身であることに誇りを持っているし、なんならなぜそんな誇りを持てるのかをしっかり歴史的に学んでほしいと思う。

地方創生的な文脈でいくと、まずは地域のことを、その地域に住んでる人が再認識して、少しでも好きになるところから始まる気もしてる。

この歴史コンテンツをどう活かすのか?昔からもちろん考えられてきたと思うけど、どうデジタル化の波に乗せるのか?どう面白くするのか?と言うのが自分のミッションな気がする。頑張ります。

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