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噛んで砕こう世界遺産#6「白川郷・五箇山の合掌造り集落」

どうも!
水島ひらいちの涼です!

前回の世界遺産はこちら。

これまでの噛んで砕こう世界遺産ではお城や寺社仏閣、雄大な自然をご紹介してきましたが、今回は少しテイストが変わって文化的な背景にも踏み込んでいきたいと思います。


白川郷・五箇山の合掌造り集落

登録年:1995年
所在地:岐阜県・富山県
登録基準:(ⅳ)(ⅴ)
構成資産:合計88棟の家屋

豪雪地帯だからこそ

白川郷・五箇山の合掌造り集落は岐阜県大野郡の白川村荻町(白川郷)と富山県南砺市の相倉・菅沼(五箇山)にある、伝統的な合掌造り家屋が多く残る集落郡です。
白川郷(荻町)には113 棟もの合掌造り家屋があり、その内の59棟が世界遺産に登録されています。残りは、相倉20棟、菅沼9棟となっています。

この地域は山と谷囲まれていることと、日本有数の豪雪地帯であることから周辺地域との交流がありませんでした。
そういった理由で、合掌造りという建築様式もそうですが、独自の生活文化が生まれていったのです。

合掌造り

合掌造りの特徴を紹介します。

・茅葺きの大屋根(積雪を防ぐ為45〜60度の傾斜
・雪や風に耐える為、部材の結合に釘などの金属は一切使わずに縄で固定している
・家屋の3〜5階建て

白川郷と五箇山での違い
集落によって共通している部分も多々ございますが、家屋の作り方に違いを見ることができます。

煙抜き
煙突みたいなもんです。
白川郷の家屋にはこれが見られないんですが、五箇山の集落では1年中囲炉裏の火を絶やさないので、煙抜きをつける必要があるんです。
雪下ろしの時にすごく邪魔になりますが。

入り口
集落によって入り口の場所も違います。


写真の合掌造りを参考に、屋根が垂れている方を平側といい、正面を向いている屋根がない方を妻側といいます。
白川郷では平側に入り口を設置する平入り、五箇山では妻側に入り口を設置する妻入りが主流となっています。

大家族制度

先程、家屋が3〜5階建てとなっていると紹介しましたが、その理由は住民20〜30人が一緒に暮らす大家族制度をとっていたからです。
これは、農耕に適した土地が少ないこの地域において、農地の分散を避けるためです。
広い家屋を利用して、養蚕や紙漉き、塩硝の生産などをすることで農耕の代わりに収入を得ていました。

白川郷・五箇山の集落には結(ゆい)と呼ばれる相互扶助組織があります。
これは厳しい生活環境下に生まれた、助け合いの精神です。浄土真宗への信仰心も元になっています。
豪雪地帯の生活は家族だけでは成り立たず、結による協力体制が必要不可欠でした。
特に、大きな茅葺き屋根のメンテナンスには人手がかかります。
30〜40年に1度葺き替えという屋根の茅を新しいものにする作業には村民200人が総出となって1日で終わらせます。
すごいですね〜

おわりに

つい先日、ドラマ『最愛』で白川郷が舞台となっていましたね。雪に覆われた景色はすごく幻想的で、一度は訪れてみたいものですね。

ちなみに岡山県は台風や地震などの災害が少なく、雪が降るのも北部の方だけです。
その為周りの住民と協力して家を守ったり、生活を助け合ったりということがあまりなく、県民性として個人主義なことが挙げられているのをよく見ます。
そんなことないよ!


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