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【噛んで砕こう】ビアスタイル#2「世界のエールビール」

どうもこんにちは。
水島ひらいちの八重です。

今秋に向けてビール検定の勉強をしていく中で、外せない項目として挙げられるのが「ビアスタイル」です。
ビール種類のことを示すこちらの言葉ですが、世界のビールは原料・製法・香り付けなどでビアスタイルを分類分けすることができます。

今回は「噛んで砕こう」シリーズもビア化して、勉強と教養のためにビアスタイルを詳しく見ていこうと思います!上記テキストを参考に、少し細く情報も交えて書いてまいります。
今日は上面発酵ビールについて、国別に紹介してまいります。

上面発酵ビール

前回のおさらいを軽くしておくと、上面発酵は以下の特徴があります。
・香りが華やか
・味わいが深い
・下面発酵ビールよりも歴史が古い

エールビールに代表される上面発酵ビール、私もどちらかといえばエール派なのでワクワクしております。では早速見ていきましょう!

ドイツビール

ドイツは言わずもがなビール大国なのですが、エールビールもラガービール(下面発酵ビール)も有名というチート国家です。上面発酵ビールは特に特徴が様々なのです。

・ヴァイツェン
…白ビールです。ドイツ語で「ヴァイス」が白を意味します。「ヴァイツェン」はドイツ語で「小麦」を指します。ややこしい。笑
ビールと言えば大麦麦芽なのですが、ヴァイツェンは小麦麦芽を50%以上使います。ビール純粋令のときに特別に許された貴族のみが作っていた…というのは以前話しましたね。
味わいは比較的爽やかで、日本人の舌にも合います。

・ケルシュ
…本場では「シュタンゲ」という筒状のグラスに注いで、泡を1インチ(2.54センチ)にして飲むというドイツ人の几帳面さが全面に出ているビールです。笑
「ケルン協定」によってケルン地方で生産されたものがケルシュと名乗ることを許されています。一番ドイツビールらしいと言われます。冷蔵庫で冷やして飲むのがおすすめ。

・アルト
…英語の「オールド」と同じ語源から。つまりはこちらのビールがドイツビールの元祖とも言われます。
といっても、製法や熟成の度合いによってかなり特徴がバラバラなのがアルトビール。唯一の共通特徴としては褐色に近いというところでしょうか。
テキストには載っていませんがドイツのデュッセルドルフというめちゃカッコいい地名で成長したビールです。

上面発酵ビールといえば重たい色が連想されますね。

イギリス

イギリスは何と言っても「ペールエール」。
パブで出てくる赤いビールを想像する方も多いのではないでしょうか。
昔からパブの文化が栄えていたイギリスでは、樽からビールを注いでゆっくり喋りながら飲むスタイルが伝統的です。

・ペールエール
…バートン・オン・トレントという地域で生まれたビールです。Paleは「色が薄い、淡い」ということなのですが、ペールエールといえば赤い色。
それもそのはず、当時のエールビールはもっと黒っぽいビールだったので、「それよりも淡い」という意味でペールエールと名付けられました。
苦味が強いので、ビールらしさを感じられる一杯です。

・ポーター
…ブレンディッドウイスキーならぬブレンディッドビールです。
「古いブラウンエール」「新しいブラウンエール」「ペールエール」を混ぜたものが元になっているようで、酸味もありつつコクや苦味もあって複雑な味わいです。

アイルランド

ギネスブックで有名なGUINNESS。
アイルランドはそのギネスのビールです。これだけ覚えたらもう大丈夫です。
黒ビールの代名詞といわれるギネス・オリジナルエクストラスタウトは、コーヒーのような香ばしい香りと強い苦味が特徴です。
ギネスといえば缶の中にピンポン玉が入ってるんですよね。泡立ちをよくするための一工夫。どのメーカーにも真似されていないのを見る限り、ギネスのネームバリューがうかがえます。

ベルギー

…ベルギーのビールについては、トラピストビールがとても有名です。
しかし!これを語ってしまうとめっちゃ長くなってしまうので、トラピストビールは次回とさせてください。

ベルジャンホワイトという上面発酵ビールも有名なので、合わせて紹介します。こちらは小麦を麦芽にせず、大麦麦芽と混ぜ合わせて作る独自製法。
コリアンダーやオレンジピールを入れることでフルーティーな味が引き立ちます。ヒューガルデンというとちょっと大きなスーパーでも見かけるのでは?
色は黄金に近いですが、グラスに注ぐと濁ったように見えるのが特徴。ヴァイツェンと並んで飲みやすいビールです。

ちなみに私はサントリーのホワイトベルグという、ベルジャンホワイトに倣って作られた第3のビールが大好きでよく飲んでました。安くて再現度が高くて最高なんだよなぁ…。

では次回はベルギーのトラピストビール(修道院ビール)を紹介させてください。歴史も深く面白いです!

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