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【噛んで砕こう英単語】空似言葉について(序章)

どうもこんにちは。
水島ひらいちの八重です。

突然ですが、皆さんは『空似言葉』をご存知でしょうか?

空似言葉(そらにことば)とは、2言語間で形態は同じだが、意味が異なる単語や成句のこと。「偽りの友」とも呼ばれ、英語ではfalse friend、フランス語ではフォザミ(faux-ami: 「偽の友」の意味)とよばれる。同語源である場合が多く、二重語(例:トロッコ/トラック、ストライキ/ストライクなど)が成立していることもある。
-Wikipedia『空似言葉』より

普段聞き慣れない言葉だとは思いますが、言語体系が似ている2つの言語の間では、書き方が同じでも意味が異なるということはよくあるのです。

私は、大学の時に遊学し、スペイン語を勉強していました。
(留学とは言っていません)
そこで、教授陣によく言われたのが、「スペイン語は英語と形が似ているので、とっつきやすいと思います」。
しかし、蓋を開けてみると案外英語と違うことが多くて驚きます。

詳しく語ってしまうとかなり長くなってしまうのですが、その中の一つがこの『空似言葉』でした。
例えば、スペイン語にはla estaciónという言葉があるのですが、英語ではthe station…つまり『』です。
もちろんスペインでも駅のことをestaciónというのですが、この単語には『季節』、つまりthe seasonという意味も含まれます。

また、la idiomaというスペイン語は、英語ではlanguageの『言語』という意味に。idiomといえば、熟語とか成句とかいう意味を浮かべますよね。ちなみにスペイン語にもla lenguaという言葉もありますが、『舌』という意味にも使われます。フランス語のlangue de chat(ラングドシャ:猫の舌)と同じです。

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(言ってることがわからなくなったので、図にしました。
前置きのつもりだったのですが…笑)

日本語は、御存知の通り漢字を使います。
漢字といえばお隣中国ですね。もちろん、日本語と中国語においても空似言葉が存在します。
有名なので言うと「手紙」。これは日本語では郵便局に持っていくあの手紙ですが、中国語ではトイレットペーパーを指します。
スマホのことを中国語では「手机」と言いますが、"机"が「機械」を表すのは明白でしょう。

日本語と英語の間でも、こういった空似言葉があるというのはご存知でしょうか?
尤も、相互的にルーツが同じという意味ではないのでどちらにおいても「借用語」という形で入ってきて、いつの間にか間違った意味が浸透しているという形式なのですが。

そこで、来週~再来週と『空似言葉』について
日本語からの借用語・英語からの借用語の2パターンで紹介していきたいと思います!
毎週金曜日に更新しているので涼に申し訳ないのですが…どうせなら連載にさせてくださいね。
ということで、今回は第0章(エピソードゼロ)で!来週から空似言葉について本格的に紹介させていただきます!


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