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夢を追って、花より空を ~ジェムカン5thライブに寄せて~


スクウェア・エニックスプロデュースのアイドルグループ
「GEMS COMPANY」(通称ジェムカン)。
私が激推ししている彼女達の年に一度の祭典、ワンマンライブの季節がやってきました。
GEMS COMPANY 5thライブ “Nine! Shine! Heroine!”
自分なりの全力全開で参加して楽しんできまして………

一言でとっても、とっっっっっっってもいいライブでした!

こちらの開幕前の期待を軽く超えて、最高を更新してくれました。
その興奮が醒めず思いの丈を綴りたくて、またこうして文章を書き始めてしまいました。


とはいえ私は感想というものは、究極的には「すごかった」「泣いた」「楽しかった」「とてもよかった」でいいと思っているのですよね。
万の言葉を尽くすよりも、最も的確な表現を探すよりも、語彙力を無くした拙い一言が胸を打ったりするものです。
その一言を口に出したり文章に書いたりした時、頭の中に描かれている光景や心に浮かんでいる感情の煌めき、自然と湧き上がる言葉にはならない何かを大切にすることが、きっと大事なことなのだろうと思っています。

ですので最初の文章の叫びが全てで、ここからは壮大な蛇足になります。
どうせ蛇足であるならば、毎回なんかいい感じに「ファン」としてまとめてしまうので、もっと現場にふらふら出ていく「オタク」としての魂を大事にしてつらつらと書き綴ろうと思います。お暇つぶしにでもなれば幸いでございます。


(※書き終わってからの追記:すっごく長くなったうえに、最後のほうで話が大分思わぬ方向に転がったので、こんなオタクもいるんだなあと生温かく見守っていただけると助かります……)
(※※あくまでも私の個人的な感想・感情・行動・想いを書き綴っております。異なるお考えや行動を否定する意図は全くないことを最初に申し添えておきます(特に6.で書いたことについて)。
推し方は自由!です!自分なりにレッツ推し活!!)





1.記録オタク ~公演概要とセトリ(簡易)~


会場のディスプレイ〜

~ GEMS COMPANY 5thライブ “Nine! Shine! Heroine!” ~
日程: 2023年11月4日(土)~5日(日)
   (前夜祭無料公演は11月3日(金))
開催地:東京都内 恵比寿 
    イベントスペース「EBiS303」
    3Fイベントホール

<セットリスト>

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【3日(金)夜 前夜祭無料公演 19時~】
[MC:奈日抽ねね・水科葵・赤羽ユキノ・一文字マヤ]

渚ブルーのSensation
ゴールデンスパイス
(MC)
CHANGENOWAVE!!!!
チアリータ♡チアガール
(MC)
夢を追い駆ける者たちへ

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【4日(土)昼公演 13時~】
[MC:星菜日向夏・有栖川レイカ・長谷みこと・音羽雫]

ゴールデンスパイス
チアリータ♡チアガール
夢を追い駆ける者たちへ
約束ハニビー
(MC)
オンリー・マイ・フレンド
ぴよぴよシェフにおまかせあれ!
しゃかりきマイライフ!
プリンセス・フィロソフィー
君影草
(MC)
少女聖戦パラドクス
RealityDrop
Imperfect light
辞世的幻想曲
(MC)
ジンセイ Just do it!!! 表明
FUN FUN JAPAN ~津々浦々四季折々~
渚ブルーのSensation
(アンコール)
(MC)
凛と舞いましはんなり小町

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【4日(土)夜公演 19時~】
[MC:水科葵・音羽雫・赤羽ユキノ・小瀬戸らむ]

チアリータ♡チアガール
(MC)
渚ブルーのSensation
ぴよぴよシェフにおまかせあれ!
オンリー・マイ・フレンド
DESIGNED LOVE
RealityDrop
(MC)
深淵の Infinity-Scale
刑而境界のモノローグ
ノルマンディー
鮮紅の花
君影草
(MC)
約束ハニビー
桜色の嘘
CHANGENOWAVE!!!!
(アンコール)
(MC)
ゴールデンスパイス

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【5日(日)昼公演 13時~】
[MC:星菜日向夏・奈日抽ねね・長谷みこと・一文字マヤ]

CHANGENOWAVE!!!!
約束ハニビー
ときめきドリームライン
(MC)
メッセージ
君影草
夢見がちエクスプローラー
プリンセス・フィロソフィー
LUMINOUS BUTTERFLY
(MC)
ぴよぴよシェフにおまかせあれ!
icy sweet
メロウ
(MC)
夏色DROPS
ゴールデンスパイス
夢を追い駆ける者たちへ
(アンコール)
(MC)
チアリータ♡チアガール

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【5日(日)夜公演(大千穐楽) 19時~】
[MC:有栖川レイカ・水科葵・一文字マヤ・小瀬戸らむ]

夢を追い駆ける者たちへ
チアリータ♡チアガール
凛と舞いましはんなり小町
(MC)
辞世的幻想曲
RealityDrop
ファビュラスTOKYO
プリンセス・フィロソフィー
(MC)
ときめきドリームライン
サヨナラノート
夏色DROPS
渚ブルーのSensation
(MC)
Happy♪Lucky♪Sharing!!
CHANGENOWAVE!!!!
ゴールデンスパイス
(アンコール)
(MC)
約束ハニビー
(会場限定:ダブルアンコール)
JAM GEM JUMP!!!

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2.分析オタク ~会場とか施策とか~

季節外れの暑さがやってきた2023年11月初旬。
日中は半袖でも問題がないほどの気候となった東京で、その暑さに負けないくらいの熱気がおしゃれな街、恵比寿の一角を包んでいました。
低層階はガラス張りの綺麗なオフィスビル。1階にはこのビルの上層階に本社があるSUBARU様の美しい車が並ぶ建物に吸い込まれていくのは、グッズでいっぱいのカバンや思い思いの勝負服を身にまとう老若男女のオタク達。


そうここが、ジェムカンの新たな聖地となったEBiS303があるエビススバルビルです(3日間お世話になりました)。
私は半年くらい前、別界隈のイベントで訪れたことがあったのですが、ライブを行うメインスペースが今までのライブと比較してかなり広かった記憶があり、この会場を選んだこと自体が一つの挑戦だな、と発表当時に思ったものです。

そう、挑戦。
この5thライブを頑張って少し引いた目線で冷静に見た時に思うのは、1stから4thまでのライブで、またそれ以外の全ての活動で積み重ねてきたものを結集して、しっかりとした土台を踏みしめて1段2段と上に行こうという意志を強く感じる、挑戦と攻めのライブだなということです。

そしてそれはメンバーの皆さんの発言などで比較的わかりやすく伝わりましたが、実現した各種施策や会場運営からも、ジェムズくんちゃんさん達運営サイド側の同じ想いがにじみ出ているように感じました。

当たり前のことですが、ライブはライブがメイン。
そしてメインの体験の印象は、お客様が会場についてから席に着いて開演するまでの諸々がスムーズでストレスのないものであればあるほどより高まるもの。
完全全通の方ほどではないですが1stライブから参加している身からしますと、その観点で入場・物販の流れもすっかりスムーズでストレスを最小限にするものになったなあと感じました。というか、公演中はそういうことはあまり頭に思い浮かばず、こうして後になって思う感じだったなと。

ここからは完全に私の想像かつ会場レイアウトを見ていない方にはわかりにくい怪文書になってしまうのですが……

商品置き場の必要性や物販列が最大の長さになる時(グッズをたくさん買う濃いファンは全通が多いから、前半の回で発生すると想定)を考えると、3階本会場外廊下にある広めのスペースを使いたい → チケットチェックは3階まで昇るエスカレーターに近い位置になる → ならば入場時は、動いていると詰まって危険になりかねないからエスカレーターを止めて、案内も兼ねて下にスタッフを配置 → どうせならそこで物販のオーダーシートを渡して、入場待ちの時にもお客様が考えられるようにしておこう、みたいな感じで、過去の記録経験も踏まえつつその場所に合わせた想定がしっかりされた動線が作られていたように感じました。
(話が脱線しますが、止まっているエスカレーター=ただの階段、のはずなのに、歩いて昇っているとなんでトリックアートでも見ているかのような違和感を覚えるんですかね……1段目でつんのめりそうになるし……不思議……)

実際どうだったかはさておき、とにかく現実的に考えられた会場運営だったなというのが言いたいことです。(前述の別イベントの時に違う動線に合わせた異なる会場運営を見ていたから、違ってるけどしっかりしている、というような印象が強くなっているのかもしれませんが)
注意事項の張り紙位置とか再入場のシステムとか、毎公演必ずXで物販の情報・注意事項を流すとか、本会場内飲食禁止だったところ調整して蓋つきの飲み物ならOKにしてくれたりとか、何かと痒い所に手が届くような会場運営だったなあと。
もちろん全てが完璧ではなかったと思いますが、本番のライブも含めて目についたトラブルはなく、おかげ様で少なくとも私は、変に乱されたり困ったりすることなくライブに集中することができました。


そういったしっかりとした運営という土台があったうえで。
自信を持ってメインのライブができる環境を作ったうえで。
攻め手を緩めず行った挑戦的な施策が「無料の前夜祭公演」と本公演の各種チケット設定、特に「入門チケット(後方スタンディングの比較的安価なチケット)」だったと思います。

発案がメンバーの皆さんなのかスタッフさんなのかプロデューサーなど上層部なのかはわかりませんが、誰発信のものだったとしても実現には関係者全員がかなり苦労したことは想像に難くありません。プロとして避けては通れないお金の面でとても大変な施策で、会社勤めをしている人間としては深く想像すると胃が痛くなります……
多くは語られていないので想像の域を出ませんが、少しでも多くの人に会場に足を運んでもらうためには必要と判断して大変でも動いたのでしょう。
(でも、メンバーの頑張りはアイドルの文脈・ストーリーとして見せても、裏方の頑張りや運営上で正直あるであろう暗い部分は極力見せないようにする、お客様には最終的なエンタメの楽しさだけを見せようとする姿勢は、個人的に好きです。できる限り楽しい部分だけを提供しようとする、老舗エンターテインメント企業のプロの仕事だな、仕事への姿勢という意味で見習いたいなと思ったりします)

ジェムカンの現地ライブはすごい。すごくて楽しい。
それは1度でもジェムカンの現地ライブに参加したことがある人、メンバーの皆さんやスタッフさん達全員が思っていること、いや「知っている事実」です。
だからとにかく1度でいいから現地に来て欲しい。
ジェムカンの現地ライブがどれだけ良いものかを知ってほしい。
その方向性で攻めるからには、来たい人が全員入れるようなキャパの大きい会場、おそらくですがチケットのソールドアウトよりも、余るぐらいのところにしてたくさんの人を呼び込むことを優先した会場を選んだのでしょう。

曲数の少ないミニライブとはいえ、現地無料公演というちょっと耳を疑うようなライブを行ったのも、ファンが友人知人を連れてきやすいようにお得なペアチケットを設定したのも、後方にスタンディングゾーンを作って安くて買いやすいチケットを設定したのも、とにかく現地参加のハードルを少しでも低くして来てもらいたかったから。
開催発表後、詳細発表後からは自分たちの配信での宣伝はもとより、メンバーの皆さんはかなり積極的にコラボ配信や外部企画への参加をされていて、そこで宣伝に宣伝を重ねて。無料公演だけでもいいから来て欲しいと、友人知人を連れて来てほしいと声をあげたのも来てもらいたかったから。

全ては会場に来て、ジェムカンの現地ライブのすごさ楽しさを知ってもらいたかったから。
来てさえくれれば「好きにさせるのはあたし達の仕事」(byマヤたそ)。
プロのアーティストとしての自信と矜持を9人全員がそれぞれの形で滲ませながら、月一の定期ライブを中心にライブ活動を重点的に頑張った5年目の、5年間の集大成となるライブが始まりました。

会場を彩るフラスタも綺麗でしたね
ファン、お友達、関係者様
嬉しいことです



3.音楽オタク ~セトリとか新曲とか〜

今回のライブはジェムカンのつよつよ楽曲を聞かせる、歌とダンスのパフォーマンスを届けることをメインにする、という趣旨の発言を開催前からメンバーの皆さんがしていましたが、実際その通りでした。
1公演が2時間弱のライブで15〜17曲もやるのは過去のライブと比較して最大曲数ですし、4曲・5曲の連続披露や頭も体力も使う全員曲を3連続で披露とかも当たり前のように何度もあり、とにかくMCを少なめにしてジェムカン自慢の歌とダンスのすんごいパフォーマンスでボコボコにしてくるタイプのライブとして作り上げられていました。
パフォーマンスでボコボコにされたいオタクとしては大歓喜。

とはいえジェムカンは芸人としての面白さにも内外で定評がありますし、もはや芸人と言っても過言ではない(過言です)方々なので、MCでの企画パート漫才パートが恋しい気持ちもなくはないのですが……
とはいえ、せっかくいいステージ・いい音響の箱にいて、目の前にはたくさんの声出しができるようになったファンがいる。それならば歌とダンス中心!というのはいい判断だったと思います。初見さんやそれに近い方を好きにさせるという意味でも。

そういうことができるほどに曲数が増えて楽曲のタイプが多彩になりましたし、何よりも皆さんの歌とダンスの実力がなんかもう、ものすごいものになりましたから。
ワンマンライブの度にnoteでここが良かった、あそこが良くなったみたいなことを書いていましたが、もはや細かいこたぁいいんだよ!すごいから見ろ!のレベル。ひならむがオマフレでハモっててびっくりしたように、いつの間にか多くの曲でハモるようになってますし。安定感はあるし貫禄すら感じるほどです。
ジェムカン、9人全員ホントに歌が上手いしダンスが上手いといつも思う。

それもこれも、レッスン・練習を積み重ねて場数もたくさん踏んで、ヒビコレアップデートし続けてきたからこそ、そしてこれからも向上し続けようとしているからこそ、何だろうなあ。
しかも、以前から歌がすごかったポン姉がダンスでの表現に目覚めたような発言をされたり、ダンスがすごかったなにぬさんが歌うことにポジティブな発言をされたりしているし、みずしーはいつもすごいのにいつも反省点を見つけて次に向かおうとするし、他のメンバーも皆さん成長に貪欲なところ、すごいなあといつも思う。そういうところ、リスペクトしています。


さて、そんなすごい皆さんが披露してくれた楽曲の数々が並ぶセットリストを見ていると、毎公演の楽しかった記憶が思い起こされます。
全体の特徴としては、どの公演にどのメンバーのファンが来ても、そもそもジェムカンに詳しくない方が来てもワイワイ楽しめるように全員曲多めで、ユニット曲含め最近出した新曲は全体通して3~4回ずつはやるようにしている新曲中心のセトリになっている、といったところでしょうか。
新曲をリリースして、それを引っ提げて新曲中心のライブをやるとか、アーティストさんがよくやるやつだ……!
ゴルスパ・チアチアみたいな、ファンではない方にも認知度が高そうな(そして知らなくても盛り上がれる)曲は全公演でやるようにするのとかも……!

逆に4thライブ以前からあった曲は全公演を通して一度だけの披露、一期一会だったものが多かったですね。
ソロ曲がそうであったと目立ちますが、以前からあるユニット曲も実質新曲みたいなひならむオマフレが2回ある以外はicy・FUNFUN・ノルマンディーなんかを含めて全部1回だけ。全体曲も桜色の嘘とサヨナラノートは1回だけ。なんなら少数ですがやっていない曲まである。
それで曲数の多い4公演が成立しているのは、1stライブの頃を思うと隔世の感があります。
(毎公演同じオリジナル曲達の順番を変えて、MC担当ユニットがカバー曲をプラスするって感じだったなあ。あれはあれで、毎公演成長進化していく過程をじっくりと見る良さがありましたが)


………しかしこうしてみると、このセトリをハイレベルでやり切ったの、どれだけ練習したんだろう……けっこう直前まで皆さん普通に配信とかしてたし、ライブの次の週にはえるすりーという外部イベントに参加しててそれの練習もあっただろうし……
一回ずつしかやらないソロ曲、9人全員一球入魂の素晴らしいパフォーマンスだったの、改めてすごいわ……
「桜色の嘘」、1回のパフォーマンスのためだけに初披露の振り付けを仕込んできたのもすごいわ……
「サヨナラノート」のハイレベルダンスが泣くほど素晴らしかったの、すごすぎるわ……
何回もやる全体曲だって全部難しいし、新ユニット曲達は皆さんのレベルアップに合わせて歌もダンスもレベルが上がっている印象だし……

そして今回のライブのメイン曲、主題と言えるような重要な全員曲の新曲が2つもある。これがまた歌とダンスがすごくてすごくて、これを仕上げるだけでもお腹いっぱいになりそう。絶対に成功させたい曲でプレッシャーも大きかったでしょうから余計に。


そんな新曲2曲。「夢を追い駆ける者たちへ」と「約束ハニビー」。
初見の印象としては曲調が真逆で、疾走感のあるカッコいい曲とポップでかわいい曲。
ダンスも、片や舞台上に曲の世界観を作って全身で表現するような前衛芸術的なダンス、片やハチの羽ばたきの振り付けがかわいいアイドルらしいキュートなダンスと方向性がかなり違う。
でも、歌詞については近しいものを感じます。
この世界で僕らは生きて叫んでいると歌う夢追と、花より空を選んだと歌うハニビー。
過去にもがく君はもういない、さあ行こう、と歌う夢追と、ここまでの私がいて、ここから行く、さあ連れてくよ、と歌うハニビー。
どちらもこれまでの歩みを大事にして、過去にはいい事ばかりでなく悪い事辛い事もたくさんあったけど、それに縛られず現状維持に留まらず、一緒に高みへ行こうと引っ張っていってくれるような、感動的で力強さのある歌詞をしている気がします。土台を踏みしめたうえでの「挑戦と攻めのライブ」と上のほうに書きましたが、それを象徴するような2曲だなと。
根っこのところでは同種のことを歌っていて、それを陰の方向性と陽の方向性、それぞれの表現で異なる発し方をしている。そんな印象を持っています。

今までの良かったことも悪かったことも全て糧にして土台にして、そのうえで挑戦して前へ進む。
そう宣言していたのがこの新曲たちであり、このライブ全体であり、もっと言えば今年のジェムカンの活動全体だった。そんなことを聞いていて思う、胸の奥に響いてくるとても、とてもとても素晴らしい2曲です。


………(๑º ㅿº)ハッ!!
いかん、深読みし過ぎ考え過ぎで長文を書くオタクが出てきているぞ!
楽しいライブだったのだから変に情緒的なことばかり書いていないで、はっちゃけていかねば!



4.みずねねオタク ~みずねねはいいぞ~

というわけで「みずねね寄りの箱推し」を標榜するあえし、なにぬさんとみずしーのここよかったなあというのを無軌道に書いていきます。


まずはジェムカンのダンスリーダーと言われるほどのダンスの腕前にますます磨きがかかり、柔らかでありながら芯があって感情を揺さぶる歌声が素敵な奈日抽ねねさん。

思い返せば無料公演最初の曲、「渚ブルーのSensation」のイントロで煽りを入れたのがなにぬさんでした。公演内での第一声。3日間5公演はなにぬさんで開幕したと言っても過言ではない。
そのおかげで、会場全体としてはコールや声出しがちょっと探り探りな面も感じた初日無料公演からテンションあがって声を張り上げてしまった私でございます。
あと、自己紹介のとき「うわ~!」って言いながら左右にトテトテとカニ歩き?しつつ客席に手を振るなにぬさん、かわいい。
それと毎公演、アンコール曲が終わってからはけるまでのファンサタイムで、必ず深々とお辞儀をするところもかわいい。

かわいいと言えば、各公演では開演の20分くらい前と5分くらい前にMCメンバーの影ナレがあった中で、5日昼だったかな?他のメンバーが声出し練習で名前を呼べー!みたいに言って自分の名前を叫んでた時、小さくぼそっと「ナニヌネネ…」って言ってたのかわいすぎた。かわいすぎて叫んだ。

叫んだと言えば、「しゃかりきマイライフ!」で声出し『オールガールズ!』できたの幸せだったなあ。エリビーのお2人に煽られて叫べる幸せ、プライスレス。
しゃかりきはもう歌もダンスも煽りも何もかも熟練の域で、言葉としてやや矛盾を孕むけれど安定して盛り上がれます。


安定と言えば「プリンセス・フィロソフィー」。リリースライブこそあったけれど、現地で初生披露なのにレイカ様と二人、あの安定感は何なの。
Bメロでレイカ様が滑らかな動きをしながら自然にクラップをうながしたり(ここ好き)、サビの歌声とダンスの揃い方とか新曲のレベルではない。
そのすごさに引っ張られて、事前に聞き込んで頭に刷り込まれていた通りにクラップや合いの手を我ながら完璧に、気持ちよく入れられて大満足でした。リリースしてから好きでずっと聞いていたけれど、現地のプリフィロがここまで楽しいとは想像以上でした。
毎回なにぬさんに魅入ってしまうくらい好きなのは2番Aメロです。「背伸びだったお化粧も~」からの一連の歌とダンス。最初は特に幼い感じの歌声で、お化粧ができるようになったあたりは少し大人っぽい歌声になって。歌いながらするパタパタした動きはお化粧イメージなのが伝わってすごくいい。全体的に少し背伸びした、少女から大人への狭間にいるお姫様をダンスで表現しきっているの、ダンスがお上手なエリビーお2人のさすがの表現力よなあ……


表現力と言えば「サヨナラノート」。この曲でなにぬさん最大の見せ場であるラスサビのソロ歌唱『期待だけ握りしめるくらいなら』。お口が悪いですが、えっっっぐいほどに良すぎました。
魂の奥底から絞り出して叫んでいるような、それでいて聞き取りづらくはなく真っすぐ届く歌声、感情がこれでもかと込められていて涙腺直撃。胸に突き刺さりました。
これですよ……歌声に切ない感情を込めさせたら、とんでもないことになるのが奈日抽ねねさんなんですよ……一公演、一回だけの披露のこの一瞬に込めた熱量、素晴らしかったです。

熱量と言えば、夢を追い駆ける者たちへの熱の籠ったダンス、すごかったです。
みずしーと雫さんの歌いだしの時、誰よりも深く沈みこんでピタッと止まっている姿がカッコよくて。その後の「さあ、響け」の時にする膝立ちでのしなやかなダンス表現では、腕や背中から腰のラインで描く曲線が美しくて毎回見蕩れてました。そこからの流れで行う左サイドにはけながらのターン、腕を上に目いっぱい伸ばした姿がフィギュアスケートのようで美しかった……永遠に見ていられるほど、ダンスだけでも感動する素晴らしさだった……


感動と言えば、「夢見がちエクスプローラー」は圧巻でした。
ダンスはキレ良く、早い動きも止め方も綺麗。歌も単純な技術の面でも、崩し方とか感情の込め方の面でも本当にすごくて。
アイドルとしてここまで来られた感謝を、歌やダンスをここまでしっかり届けられるようになったよという感謝のお手紙をファンにもご家族・関係者にもスタッフさんにも届けようとするような、感動的なパフォーマンスでした。
おそらく会場中の方、配信で見ていた方、全員が胸を打たれたと思います。
かくいう私ももちろんそうで、最前列の右端のほうで倒れそうになりましたね…………
え?、端ならまだ耐えられるんじゃないか、ですか?
何を言いますか……この曲の重要部分である台詞パートでは、なにぬさん左右に動くんですよ……「譲れない想いがここにあるんよ!!」は舞台の右側で右のほう向いて叫ぶんですよ……
……ええ、ダイレクトアタック、でしたね……泣きながら昇天しました……ありがとうございました……


続いてはジェムカンが誇る歌姫の1人、みずしーこと水科葵さんです。
向上し続ける最強のお歌の実力に、見ている側からするともうダンスが上手い方にしか見えない、努力を積み重ねたダンスの実力が加わって最近は無敵な感じがします。

そんな無敵のみずしーも、MCでまとめたりツッコんだりするのには何年経っても苦労されていますね…w ジェムカン、おもしれ―女が多すぎる問題。
まあ面白いから泳がせたりもしてるのでしょうし、ご自身もお尻ふったりしてますしね~。(ふりふりかわいかった)
あと個人的に嬉しかったのは、小瀬戸さんを泣き止ませるための秘技、セマイナーセマイナーが生で聴けたことですね。4日夜公演の影ナレからもう泣きだしてしまった小瀬戸さんのおかげです(?)。


そんな水科葵さんの個人的無敵最強曲、「鮮紅の花」。
今回も無事に現地で見届けることができて嬉しかったです。
個人的に思い入れが強すぎて、感動に打ち震えて毎回観て聴いていた時の記憶が飛びがちなのですが、1番のサビに入るところでペンライトを水色から鮮紅色に変えるのは体に沁みついてて自然にやってしまう。
ちゃんと「はい!はい!」できるのも、声出しで咲き誇れに反応できるのも久しぶり過ぎて嬉しくて感情バグったなあ……
1番サビから間奏に入るところの、ゆっくり腕を下ろしていく振付の美しさが狂おしいほど好き。演奏に合わせて完璧な速度で下ろされるのに毎回見蕩れる。それに合わせて自分も腕を下ろす振りコピ勢でございます。
お歌のほうは、がなる曲・カッコいい系の曲をここ1年くらい多めに弾き語ったり歌ったりされていたように感じていまして、それが練習になって今の表現に繋がった感じがありましたね。A・Bメロの低めのパートの凄味が増しててゾクゾクした……


ゾクゾクすると言えば新曲、「辞世的幻想曲」のカッコよさは異常……
リリースした時から好きなタイプの曲でたくさん聴いていましたが、会場で生で聴くのは格別の良さがありました……低音が良く響くいい音響で流れる音楽に乗って届けられる、みずしーのずっしりと重い歌声・胸を突く歌詞のコンボに震えが止まらなかった……

ご性格からしても陰か陽かで言えば陰。メジャーコードよりマイナーコードがより似合う。みずしーにはそんな印象がありますが、でもお歌でも他の何でもただ後ろ向きの感情を出して終わるのではなく、必ず光を見せてくれる。
暗い感情を解き放って昇華したり、闇の中でも一筋の光を見せてくれたり、今いる場所から光のほうへと進む意思を見せてくれたり、あるいは元気に前向きでばかりはいられないことを肯定してくれたり。ご自身のためにしている表現でもあるのでしょうけれど、そういう下を向いてばかりはいないように頑張るところは、頑張ろうという気持ちをお歌に乗せて届けられるところはみずしーの良さだなと個人的に思いますし、きっとみずしーを好きな人が多かれ少なかれ好きな部分なのではないかなと思います。(でも休めるときは休んでね……心も体も……)
この曲もその良さがしっかりと出る曲で、みずしーや他の方がどの程度関与されているのかはわかりませんが、瀬尾さんって本当にすごいなと改めて思います……

もっともライブ中は、こういった細かい事は考えていられないですが…!
もともとライブというくくりではロックバンドのライブに一番よく行く人間なので、こういう曲は足でリズム取って腕振ってヘドバンしたくなってしょうがない。というか衝動のままにかなりしてた!「反吐が出るよなエゴ!」の後に鳴る(ドゥン!ドゥン!)のところとか!だって良すぎたから!(周りにはさすがに気を付けていたつもりですけど、大丈夫だったかしら……)
あと、「形而上へと」と歌いながら空を祈るように見上げて手を伸ばす振付、毎回一緒に空へ手を伸ばしてしまう。I wanna fly. 遥か空へ辿り着く、という歌詞が頭をよぎる。


そう、頭をよぎるのは「形而境界のモノローグ」。
最近リリースされた各ユニットの新曲はどれも1曲目を受けての2曲目、といった側面をどこかに感じますが、形而境界と辞世的は特にそれが色濃いですね。どちらも歌詞含めて瀬尾さんメインでの制作だからなのかなと思ったりします。
形而境界については今回、なにかこう一つ先へ進んだ印象があります。
あくまでも個人的感想というか、私個人の感情の問題だと思いますが。
今回のライブ全体を通じた挑戦的で前向きなジェムカンの姿勢が私の心に影響したと言いますか、みずしーのパフォーマンスを見てなんとなくそう思ったと言いますか。
もう少し具体的に言うと、水色のサイリウムと一緒にピンクを振らなくていいな、と自然と思って水色だけを振りました。初参加の1stライブからずっと見てきたこの曲で初めて。
この辺りはもう少し後にまとめて書きます……先に一つだけ記載しておくと忘れるということではなく、変化しながら続いていく物語として、ね……


続いていくと言えばメロウです。
Vの音楽系イベントに引っ張りだこなみずしーが本当に色々なところで披露してきた曲。声出しが可能になっても、皆がじっくりと聴き入る曲。
現場で生で聴くにあたっては、みずしーがその時の感情などに合わせて節回しとかビブラートの入れ方とかを少しずつ変えるところが、毎回個人的に楽しみです。今回も良かった……
最後のアドリブ、「私達のメロウは、これからも続いていく」は深く静かに心に響きましたね……『私』ではなく『私達』という言葉で、メンバーもスタッフさんもファンもみんなみんな、当たり前のようにみずしーの物語、みずしーのメロウの中に入れてくれる気持ちが嬉しいです。ほんの端役でも自分が登場人物になれているということが、そして何よりも独りじゃないとみずしーが思えているということが。


そんなみずしーが仲間たちに囲まれて、独りではなく2人で、そして9人で届けてくれる最新曲が「夢を追い駆ける者たちへ」です。
ジェムカン全体の話に移ろうと思いますので次へ!


5.箱推しオタク ~ジェムカンはいいぞ~


ここまでの文章で、こんな感じの曲かなという考えや個人のダンスにフォーカスした話は書いた「夢を追い駆ける者たちへ」ですが、現地で見たパフォーマンスの全体的な感想を改めて。

全員曲でありながらみずしーと雫さんとのダブルセンター的な、ツインボーカル的な側面が強い楽曲で、やはりお二人の良さが生きる曲だなと現地で聴いていて改めて思いました。曲調的にも歌詞の内容的にも。歌唱力で殴る曲、いいぞ……
そして実際に鑑賞すると、ダンスパフォーマンス込みが完成形なのだなという感想が湧きます。

もちろん音源で聴く楽曲単体でも、ギターを中心としたメロディの疾走感や二人の畳みかけるような歌声、それを支えるメンバー皆のコーラスの厚みなどいいところだらけの完成度が高く強い曲です。
それはそれとしてですね……ダンスでこちらの心に訴えかけてくるものがすごくて、ダンスがすごすぎて、一度見てしまうとダンスなしでは物足りなく感じさせられてしまうのですよ!贅沢を覚えさせられてしまうと戻れなくなるわね……
ミュージカルのようとも前衛芸術のようとも言える、油断すると棒立ちで魅入ってしまう引き込まれるダンス。自分は初見の後、舞台上に「世界」を創るダンス、というような感想をXにポストしていました。我ながらなかなかいいこと言ってますね。やはりその瞬間に湧き出るものは侮れない……
あとはもう、私に文章で細かく伝える技量はないので見て感じてください。

個人的ここ好きポイントだけ書いておくと、1番の「さあ響け」でみんなが一つの固まりとなって音に合わせてしなやかに動くところ、2番サビでメインの2人が左右の端と端で歌って掛け合う中、残りの7人が1人ずつ順番に何かを投げかけて交差していくところ、そしてサビで行うパントマイム風に何かを叩くような動作です。くやしくて床を叩いているようにも、壁を壊そうとしているようにも、扉を叩いているようにも見えて、自分の中で解釈が定まらないというかその時の気持ちで印象が変わる、一瞬の中に深みがある振付で好きです。
そしてラストのサビで静かな中、メインのお2人がすごく近い距離で見つめ合いながら、感情をぶつけあうように「誰かのため」「誰かのため」と歌って高まっていくところ。こちらも感情が上り詰めてはじけてすごいことになります。
ジェムカン初期のころはみずしーが雫さんに「(おうたの)師匠!」なんて呼び掛けていたこともありましたが、今やジェムカンの歌を支えてきたバディとして信頼し合い並び立っている姿は胸が熱くなります。


そんな渦巻く感情が爆発する楽曲とは対照的なのが、もう一つの全体新曲、「約束ハニビー」です。
完全新曲をやるというのはライブ前から言及ありましたが、本公演1発目の4日昼の最初のほうに、しかも前振りなしでいきなりとは驚きでした。
その時は、ハチさんの羽ばたきをイメージしたであろうかわいいパタパタ振りに代表されるポップでかわいい振付に魅了されましたが、上に書いた通り歌詞をよくよく聞いてみるとじんわりと涙が出てくるいい歌詞。ドリームラインなど過去の楽曲とのつながりを感じさせる一節がそこかしこにあるのも熱いですね……

ラストのサビに向かっていく、9人が1人ずつ歌っていく落ちサビで、後ろを向いているメンバーが1人ずつ歌いながらこちらを向いてかわいい動きをするところなんかは、かわいいのに歌詞を理解してからはむしろ泣きそうになるタイプのよさですね……さあ、連れてくよ……!
そういう感動に浸るような気持ちになりつつも、合いの手をコールで入れるのが楽しいのもこの曲。Bメロあたりのクラップとかサビの合いの手なんかはわかりやすく、すぐできるようになりました。サビの後半の、感覚としては一瞬溜めてからの「いえーい!」は、メンバーの皆さんが腕を空に広げてくるりと回るのに合わせてサイリウムを突き上げるのが楽しすぎてハマってしまいました。
感動しつつも笑顔になれる、本当にいい曲です。


ふむ、気が付くと相当の長文になってきましたね。
このままだと永遠に終わらなさそうなので、細かく書く曲はこのくらいにして、現地の思い出含めて短文早口で語っていきます。


「RealityDrop」、低音が体に響くいい音響に2人のクールなお歌が乗ってすごく映えてた!ダンスもカッコイイ!思わずFoooooo!!の声が上がるのも納得。クラブのノリで音楽に乗るの楽しかった……

ぴよシェフは清楚イメージのある衣装であんなコミカルに思いっきり足上げるダンスして大丈夫なん?w と思いつつ、ひならむにはすごく合っててカワイイからヨシ!あと冷蔵庫開けるとこ好き。
よしと言えば「Happy♪Lucky♪Sharing!!」の客席からのフライングすぎるよし!はさすがに笑ったなあ。パフォーマンスは出色の出来栄えだったと思う。千秋楽の最後のほうでソロ曲ラスト、緊張したでしょうけれど(というかそれ口に出してたけどw)お見事な可愛さでした。

「君影草」は爽やか清楚な曲ながら、そこから想像する以上にダンスがしっかりあるところが見ていて楽しいですね。時計の針のところの振り付け好き。毎回しっかり決まってて綺麗だった~。あと、隣の人とはちょっと……だったので一人でスズランの花、頑張りました!

ソロ曲では好きな「ファビュラスTOKYO」が浴びれてニコニコです。やっぱりレイカ様の可愛さと安定感が同居する歌声、好き。間奏のナインシャインカーニバルなダンスがノリノリですごく楽しそうで、こちらはますますニコニコでした。サビに入る直前の素早いビートにノってはじけるのも毎回やってしまう。

「深淵のInfinity-Scale」は熱い間奏のダンスから一転、静かになってユキノくんが崩れ落ちるところが迫真すぎて自分も崩れ落ちそうでした……全体的に完成度高くて引き込まれた……
それと4日夜の深淵IS→形而境界→ノルマンディー→鮮紅の花の激熱コンボは今思い返しても興奮する…!私の様な人間には特攻ですありがとうございます!!
そう、今回は無いことも覚悟していた闇ジェム改め機械を狩る少女達の曲、「ノルマンディー」をやっていただけたのですよね。大好きなので嬉しかった……
裏で鳴るドラムスや低音を足でリズム取りながら感じて、ユキみこの機械的なのに感情的な歌とダンスに酔いしれる時間は至高……

こうして見返すと光の演出もすごい……


客席側も声が出せるようになって、MCの時に掛け合いが発生していたのもよかったですね~。挨拶に挨拶をちゃんと返せるのはやはりうれしいものです。「みこちゃーん、って言ってね♥」→「「「「「「長谷えええええええええ!!!」」」」」」とか、ね(笑)
ユキノくんにはリアルに黄色い声援が飛んでて嬉しそうだったのが印象的。小瀬戸さんが対抗してたのも面白かったw
他にもレイカビームを浴びれたりとか、客席が声とサイリウムで小瀬戸さんを泣かせにかかったりとか、影ナレで噛んだら「がんばれー!」って声がかかったりとか、よき思い出ばかりです。

思い出と言えば初見・ジェムカン知ってるけどライブは初、みたいな雰囲気の方をけっこうお見かけしたのは嬉しかった。特にやはり無料公演。スタンディングで楽しんでいた時、背中のほうから「最初で知ってる曲なくなったなあ」みたいに言っていた方が、その後の曲でもノリノリになってるのをちらっと見てニヤニヤしていました :)

夏色はチルくのってからの「夏色~、へーい!!」でへーい!!するのが楽しすぎた。らーららーのところの左右フリフリも、メンバーと客席との一体感がよき。
渚ブルーはコール講座をしてくれていたのが助かりましたね。ちょっと恥ずかしかったりもするけど、思い切ってやるとさらに楽しい曲!推しの名前とサビだけでも!

サヨナラノートは1回だけなのがもったいないくらいの完成度でしたね……歌もダンスも……
上でなにぬさんについて言及しましたが、小瀬戸さんのロングトーンとか、ラスサビ前の4人のわかってるよ・わかんないよのところとか、生の感情の込め方が生きる曲なので現地は格別でした……
桜色の嘘は大好きなのでライブでもっと見たい聴きたいですね。ダンスの振り付けすごく綺麗でしたし。舞い散るような振付よき……


ゴルスパ・チアチア・CNWあたりはもう、歌も踊りも煽りも遊びを入れるところも全てが完成度高くて楽しくて言うことないですね。ライブでみんなが盛り上がれる鉄板曲がしっかりあるのは強い。

そういえばこういう全体曲では大体、片手に水色・片手に薄ピンクのサイリウムのみずねねモードでいってた(レイカ観音の時にレイカパープルにしたりとか気分で変えてたりもする)のですが、振付に合わせてその人に向けてエールを送ったり曲終わりにめっちゃ振ったりすると、嬉しいことに目が合ったり手を振ってファンサしてくれたりするんですよね~~~。
………え?ただの勘違いオタク?
まあ頭の冷静なところではそう思っていますが、服装とかサイリウムの色とかは結構見えている、1stの頃とかはパフォーマンスに必死だったりもしたけど今は見ることができていると皆さん仰ってますし、ライブ中にそう思えると無限にテンションが上がって楽しいので、推しがいる方は思い切ってアピールするのおススメです。

あとはみんな大好き、ゴルスパの「はい!はい!はい!はい!」の無茶ぶりを一緒に声出してやれる幸せを噛みしめていました。ユキノくんの「恵比寿っぽく~」だけうまい反応ができなかったのがくやしいぜ…!次は負けない…!

アンコールは4日昼の凛と舞いましから始まり、ゴルスパ、チアチアとテンション上げてきてフリーダムな盛り上がりがすごかったです。
凛と舞いましではまだ抑えられていた(それでもかなり楽しいことになっていた)自由さ、やはりゴルスパとチアチアでは爆発する…!
目が足りなくて現地では一部しか終えていないのは間違いないのですが、その中でも記憶にあるのは、チアチアで右側のメンバーがめっちゃムキムキポーズをしてたところ。ちょうど目の前の席だったので全力でムキムキポーズ返しました。ナイスバルク!
あとこれはゴルスパのほうだったと思う(アーカイブで確認してやはりそうでした)のですが、長谷さんがはっけよいしてユキノくんに相撲(?)仕掛けてたりとか、みずねねがひなちゃんに感化されて(毒されて?)LOVEドッきゅん的な変な動きし始めたりとか、みずひなレイカの3段トーテム(?)とかも笑ったなあ。ひなちゃんのコマネチはやはりあったらしく、見逃してしまってくやしいぜ…!

うーん、カオス…w





そして最後の最後、大千穐楽のアンコール。
自由な中にもアニメのエンディングのような綺麗さがあって、9人のヒロインたちが輝くようなパフォーマンスだった「約束ハニビー」が終わり、こちらも出し切ったな、と座り込んだところで。
記憶があいまいですが「ちょ~っと待ったぁ!配信はここで終わりだけど……」といったような言葉で何やらありそうな影ナレが始まり。

「みんな、なんとなくでやってな~い?」
  →『うおー!(反射で言ったけど、どういうことだ?)』
(※ここではまだ理解が追い付いていなかった。会場全体的にも声が出るのにワンテンポ・ツーテンポ間があったから、似たような方多かったのかも)

「これでなくちゃダメなんじゃな~い!?」
  →『うおおおおおおお!!!!(完全に理解した叫び)』
(※ここは会場全体、被せるような前のめりの叫びでしたね)

というような流れで会場限定サプライズのダブルアンコール、古くからのファンはもとよりその場にいた全ての方が、会場全体が爆発するように盛り上がった一夜限りの「JAM GEM JUMP!!!」のパフォーマンスが幕を開けます。
影ナレ終わりから開始までの間で周囲の席からボソッと聞こえた「こんなん泣くわ……」に心の中で全力同意しながら、本当に最後のパフォーマンスを見届けて最後まで出し切るために立ち上がる私。
さあ、最後の宴です。



6.回顧オタク ~懐古にはならぬように~


そうして始まった、配信アーカイブには残っていない、おそらく円盤にも入らない、その場にいた人達の記憶の中にだけ残る「JAM GEM JUMP!!!」。
1番Aメロ歌い出しがなにぬさんだったり、その後も歌割りの微妙な違いなどありつつ進んでいくパフォーマンス。個人的にも大好きなJGJ衣装でかわいく力強く歌い踊る9人のヒロイン達。

さすがに久しぶり過ぎてエンジンがかかるのに少し時間がかかりましたが、1番のサビに入るころには声出しのタイミングも思い出して、というより体が覚えていて身を委ねれば動けたし声が出せた、という感じでしたね。
お名前のコールやYYYWWWも、YYYJGJ!!!も、汗か涙かわからないもので顔を濡らしながら、でも笑顔で声に出してはっちゃけていました。
会場全体も間違いなく一番声が出ていたしサイリウムとかの動きもすごかった気がします。

「ジェムカン、いっくよー!」から始まる自己紹介的パートの時の、客席からのメンバー名前呼びのすごいことすごいこと。わたしもちゃんとお名前を発音できていたか自信はないですね……
最後の中央に集まってのYYYWWW・YYYJGJ!!!までやりきって、ものすごい歓声の中で舞台の上から下から手を振り合い声を掛け合うアイドルとファン。
「幸せ」という言葉が目に見える形となって表れた光景が、そこには確かにありました。



……
…………
………………
そんな夢のような時間が終わり、舞台が幕を下ろし。
帰路の電車で思いの丈をツイートしながらまた泣きそうになっていた時。
私は何かこう、一つ大きく前に進んだ、吹っ切れた、そんな心持ちでいました。

ここからはもう完全に個人の感情だけの話になってしまって、こうして書き出すのも恥ずかしいやら申し訳ないやらなのですが……
思えばずっと、自分ではそのつもりになっていただけで完全には消化しきれていなかった、昇華しきれていなかったのでしょう。2020年~2022年の間くらいの、世の中的にも色々と難しく、ジェムカン的にも色々ともがいていた時期のあれこれが。
いろいろな形で卒業していった方々の事とか。明るく前向きに羽ばたいていった、アイドルさんが好きな子を有観客ライブで送り出せなかったこととか。ライブやイベントの中止延期など思うようにいかなかったあれこれとか。ジェムカンを好きになるまでしたことが無かったのに、声出しができなかったことも思っていた何倍もモヤモヤしていたんだなということにも気付いたり。
一つ一つは大きなものではなかったりもするし、仕方がない事だったり前向きに考えたほうがいい事だったりする、そんなあれこれの消化が終わり切っていなくて、だいぶ時間がかかってしまっていたことに改めて気付いてしまった感じで。

いやーなんと言いますか、ジェムカンメンバーやスタッフの皆さんには本当に申し訳ないなと……
皆さんは難しい時期に停滞するどころかずっと進み続けていて、できることをやろうともがいたり、新しいことに挑戦し続けていました。小瀬戸さんの加入も2年以上も前ですし、上に書いたようにこの5thライブでも一つ二つ上に行こうと数々の挑戦をされていて。
マヤたそやひならむの2人が特によく言う、常に進み続ける「新しい私達を見ていてほしい」との言葉に、強くうなずいて活動を追い駆けてはいたのですけれどね……それなりの年数生きてきて、何事も変化し続ける今をちゃんと見て大切にしないといけないことは、身に染みてわかっていますし。
それでも、矛盾する思いが隠れ潜んでいたようで、人の心はままならないものだなと……

そんな情けない自分ですが、ダブルアンコールの声出しJGJで、ようやく本当の意味で救われて吹っ切れた気がしました。
もちろんJGJ1曲が全てというわけではなくて、情けないながらも時間をかけて消化は進んでいたからこそだとは思います。
今回、色設定が変更できるキンブレを今の9色の設定に更新して、今の9色だけが光るものしか持っていかなかったのも、形而境界で水色だけ振っていたのも、象徴となる新曲2曲を含めた5thライブ全体に込められたメッセージを感じて、無意識に受け入れ態勢を整えて臨んでいたようだなと振り返って自己分析しています。

それでもやっぱり、明確なとどめを刺してくれたのは自分にはありがたかったです。
1stライブ以来の、より正確には2019年6月の1stライブ『Magic Box』のクリスマスバージョンである2019年12月の『Magic Socks』以来、ほぼ4年ぶりの声出しライブ。そこでのJGJで、最後に更新できていなかった点を更新できた。そんな気がしています。本当にありがとうございました。
(その意味で、色々とあって封印状態で、ずっとこのままなのかなと思っていたこの曲をやってくれたことには本当に感謝ですね……
たぶんこの形が大企業としてはギリギリで、各種調整は困難だったと思うので、それもありがとうございます……)

もちろん過去にあった色々な事を忘れるとか、なかったことにするとか、そういうことではなくて、です。そこは重要。
わかる方にだけ伝わる言い方をしますと、上ではちょっとカッコイイことを言っていますが、1stのfulfillサインポスターとかすごく大切にしていますし、何より「メッセージ」では私、わくわくステップしましたからね!
名前をつけて保存をした思い出を、脳内のより深い階層のフォルダにそっとしまっておく、という感じです。
時々思い出して開いて回顧することはあっても、穏やかに懐古するまではよくても、昔は良かったみたいな良くない懐古趣味にはならないように。
「ここまでの道があって、ここから行く」(「約束ハニビー」より)のです。花より空を選んで、より高みへ。夢を追い駆けて、その先へ。



7.前向きオタク ~さあススメ~


自分は現地・現場が好きです。そこでしか感じられない空気、直接自分の目で見て耳で聞いて全身で感じられるものが大好きです。
学生の頃にそれに目覚めてからは、バンドのライブでもスポーツ観戦でも、たまに行くクラシックコンサートでも観劇でも、行けるなら現地・現場・会場に足を運ぶようにしています。
現地に足を運んでしか味わえないものというのが確かにあって、この文章内のどこかでも書きましたが、贅沢を覚えるともうやめられない、というやつですね……

そんな現地の魅力に憑りつかれた人間としては、現地ライブをものすごく大切にして、最大に楽しいものとして届けようとしてくれるジェムカンは本当に嬉しい存在です。深く好きになったのも必然ですね。
しかも毎回、千秋楽が終わった後に思うこととして、「終わってしまって寂しい」よりも「楽しかった!大満足!!」のほうが勝るようにしてくれている。幸せな気持ちで帰宅できる。
「観客を楽しませる」という当たり前でとても難しいことに、真摯に取り組み続けているジェムカンの関係者の皆様にはいつも感謝しております。改めて今回のライブに関わられたすべての皆様、ありがとうございました。

ライブが終わってからのメンバーの皆さんのポストなどを見ると、早速5thライブで得たものと課題を受け止めてすぐに次の一歩、その次のステップへと進もうとされているようです。
変化しながら進んでいくジェムカンに前向きに付いて行けるよう、一緒に大きな世界を見ることができるよう、オタクとして精進していきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


あーーー!!!
今回のライブ!!!!
とっても楽しかった!!!!!!!!!!!!



今日も今日とて。