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子どもの宇宙

梅酒が美味しくて、1 人で夜な夜な飲んでいる。

古い HD から 5 年前の課題をみつけて、当時読んでいた河合隼雄さんの「子どもの宇宙」(1987 年第 1 刷発行)を読み返した。
冒頭を引用。

この宇宙のなかに子どもたちがいる。これは誰もが知っている。しかし、ひとりひとりの子どもの中に宇宙があることを、誰もが知っているだろうか。それは無限の広がりと深さをもって存在している。大人たちは、子どもの小ささに惑わされて、ついその広大な宇宙の存在を忘れてしまう。大人たちは小さい子どもを早く大きくしようと焦るあまり、子どもたちのなかにある広大な宇宙を歪曲してしまったり、回復困難なほどに破壊したりする。このような恐ろしいことは、しばしば大人たちの自称する「教育」や「指導」や「善意」という名のもとになされるので、余計にたまらない感じを与える。 ( 本書 p1 )

この後、文学書や実例などを用いて、話が進む。
正直、第 1 刷が 1987 年だったので、古い本だと思っていたけど、今でも全然違和感なく読める。(実際 2017 年 2 月に 第 53 刷)
違和感なく読めることがいいことなのかわからないけど、どの時代も子どもの存在や成長の過程は変わらないのかもしれないなと思った。

こういう本を読んだあとは、見たくなる映画がいくつかある。
けど、だいたい近所のレンタル屋には置いていない。そもそもテレビがないし、外付けの DVD ドライブもない。某オンライン諸々を見るけどない。
こうして飲めないお酒に手が伸びるのであった…。

見たい映画のひとつが 2004 年のフランス映画「Les Choristes」。すごく見たいけど、見えていない。んで、お酒を飲みつつ YouTube で紛らわせる。と、余計見たくなる、という悪循環。

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