見出し画像

坂道研修生ツアーに見た希望

昨年の坂道合同オーディションに合格しながらも、配属を見送られていた15人の坂道研修生。
同期が各グループで活躍する中で研修生についてのアナウンスはほとんどなく、その存在自体が疑われるほどに様々な憶測が飛び交っていました。

そんな坂道研修生が、ついに表舞台に姿を現しました。
坂道グループ合同 研修生ツアー。
10月30日の大阪 Zepp Osaka Baysideを皮切りに、東京 Zepp Diver City、愛知 Zepp Nagoyaと東名阪を巡る約1ヶ月間のツアーです。

今回、私はこの坂道研修生ツアーの東京公演2日目に参加してきました。

ありのままを感じたかったので、事前情報はほぼ入れない状態での参加でした。
そんな日向坂46のファンが研修生のステージに何を思ったのか。
稚拙な文ですが、ライブを通して感じたことをお伝えできればと思います。

*****

姉妹グループの中でどちらが上だとか誰のお陰だとか、そんな不毛な議論が実に下らないと思えた、そんなライブでした。

紫色、緑色、空色。
持っているペンライトやタオルの色は違えど、観客はステージに立つ15人から放たれる全力のパフォーマンスに熱狂し、心揺さぶられていました。
同じ三角形でできた坂に色なんて関係ない。
自分達の色を持たない坂道研修生だからこそ、それが伝えられたのだと思います。

どの曲をとっても「坂道らしさ」を感じられました。恐らくそれは、楽曲やダンスの類似性もさることながら、「誰がどんな想いでパフォーマンスをしているか」という原点の部分に、「坂道らしさ」の不文律が確かに存在しているからだと思います。ステージ上の彼女達は、紛れもなく時に乃木坂で、時に欅坂で、時に日向坂でした。

最初から最後までメンバーの変わらない、たったの15人で3つの坂を見事体現できていたと思います。

勿論パフォーマンス自体はまだまだ荒削り。それでもあの会場にいた約2000人の坂道ファンが魅了されたのは、それぞれ「何故この坂を応援するのか」という理由に、共通項があるからではないかと思うのです。それが何なのか言葉では明確に表せられませんが、会場にいた方ならその共通項から生まれた一体感に少なからず心地良さを感じたのではないでしょうか。

研修生は、この1年間で着実に坂道イズムを継承していました。

そしてこの研修生こそが、これからの坂道グループの未来にとって、重要なファクターとなるのではないかと思いました。

乃木坂、欅坂、そして日向坂が揃い(吉本坂はまたイレギュラーとして)坂道シリーズは3本柱となりました。3という数字には、安定や調和の意味合いがあります。そういう意味で、今この状況はグループ全体を更に押し上げる絶好の機会だと思っています。

ただ、結成した時期や経緯などが異なるため、これまで各グループが積極的に交わることは多くはありませんでした。

しかし、初の合同オーディションを経て1年間苦楽を共にしてきた研修生が各グループに配属されれば、グループ間の横の繋がりが強くなります。自然と交流も増え、坂道シリーズ全体として更に調和が進むようになるのではないでしょうか。
坂道研修生は、各グループ間に調和をもたらす「かすがい」になり得る存在だと思うのです。

正直に言えば、日向坂にとっては研修生の加入により選抜制も視野に入ることになりますので、複雑な気持ちもあります。また、この15人で新たな坂道を作ることもできるのではないかと思えるほどのポテンシャルの高さも感じました。

ですが、今回ライブを見て「あぁ、この子達なら、誰が日向坂に入っても応援できるな」むしろ「日向坂で、もっと良い景色を見せてあげたいな」という想いが今は強くなっています。きっと、他の坂のファンの中にも、同じように思われた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

坂道研修生は、これからの坂道グループの未来を担う希望となる。スターウォーズだってエピソード4が「新たなる希望」です。坂道の新たなエピソードとして、まだ名もなき15人が「新たなる希望」となる、そう信じさせてくれる素晴らしいライブでした。

<セットリスト>
OP  overture (乃木坂46)
M1 制服のマネキン (C弓木奈於)
M2  サイレントマジョリティー (C佐藤璃果)
M3  キュン (C黒見明香)
M4 世界には愛しかない (C増本綺良) 
M5 ドレミソラシド (C森本茉莉) 
M6 キツネ (C山口陽世) 
M7 裸足でSummer (C守屋麗奈)
M8  命は美しい  (C大沼晶保) 
M9  アンビバレント (C髙橋未来虹) 
M10  二人セゾン (C松岡愛美)
M11  風に吹かれても (C幸阪茉里乃) 
M12  インフルエンサー (C大園玲) 
M13  誰よりも高く跳べ (C林瑠奈) 
M14  NO WAR in the future  (C松尾美佑) 
M15  ガールズルール (C遠藤光莉)
EN1 二人セゾン (C松岡愛美)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?