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【読書】世界で通用するリーダーシップ

題名:世界で通用するリーダーシップ (World class Leadership)
著者:三谷宏幸 (Hiroyuki Mitani)
PDU:5.50 Power Skills

川崎製鉄・ボストンコンサルティンググループを経て、日本GE・ノバルティスファーマで経営者として活躍された三谷宏幸氏の伝記です。発行した時期の関係からかノバルティスファーマでの記述は少なく、一方で日本GEでの話が最も詳しく記されています。

新卒で入社した会社において経営に興味を持ったことから、現場での業務から経営コンサルティングへ、その後は、外部からではなく直接経営を行いたいという気持ちが芽生え経営者に活躍の場を移すという、年齢・経験とともに見える世界と目標が変遷する、一人のビジネスマンの成長が詳細に描かれております。

記述は非常に詳しく、且つ言葉遣いや構成が親切なため、大企業の経営者がどのような仕事をしているのか、グローバルなリーダーとして異なる文化のギャップをいかに埋めるかなど、想像することも難しい世界の一端を知ることができます。

また、そんな三谷氏に大きな影響を与えた世界トップクラスの経営者”ジャック・ウェルチ”に関しては、1章分のページを使用して説明されております。この章を読むだけでも”ジャック・ウェルチ”が経営者として考えるスケールの大きさや手法がいかに特別であるかが分かりました。
一般人が真似をしてもうまく行かない、そもそも真似ができない内容ではあるものの、経営者の考え方の一つとして知識を増やすことにつながるのではと思いました。

私が本書と出会ったのは20台中盤で、それがきっかけで私も経営に興味を持ちました。その後1年足らずで、職場と職種を変えることとなりましたので、私のキャリアに対して大きな影響を与えてくれた一冊です。
中でもやはり”ジャック・ウェルチ”の章は非常に内容が濃く引き込まれ、一度でも良いからこのような人と会話をしてみたいと今でも思っているほどです。

私は本書を読むまでは技術のことしか知らず、経営も経済も全く知識がない状況でしたがそれでもストレスなく読めたため、就職活動前の学生でも十分読むことができるレベルだと思います。

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