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Outside United #4 FA カップ決勝直前!マンチェスター・ダービーの戦い方

今年の FA カップ決勝はマンチェスター・ダービー

6/3(土)日本時間の 23:00 から kick-off となる FA カップ決勝のカードはマンチェスター・シティ VS マンチェスター・ユナイテッドと同じマンチェスターにあるクラブ同士の戦いとなりました。
22/23 プレミアリーグの対戦では 1 勝 1 敗と互角?で、この FA 決勝の舞台で決着をつける形であることも面白さの一つです。
正直シティとシーズン最後に戦うことができるチャンスがあるのが嬉しいですし、熱い試合に期待しています。
決勝でダービーでというだけでも面白いですが、ユナサポとってこの一戦はただのダービーではありません。
なんとしても負けられないと思っています。

2 冠を目指せるチャンス!

ユナイテッドは 2 月にカラバオカップを取っているので FA カップも勝ち取ることができれば 2 冠達成となります。
テンハグ監督 1 年目で PL 4 位以内確定 & カラバオカップ優勝に続き、FA カップ獲得ともなれば 120 点の出来でしょう。
ペップですら就任 1 年目は無冠で終わっているので、これを取ることができたらテンハグの凄みが増します。

シティの 3 冠トレブル阻止!

シティは 22/23 プレミアリーグの優勝を決めたことで 3 連覇を達成しました。
これはユナイテッドしか達成したことのない偉業です。
※ ちなみにユナイテッドは 98/99, 99/00, 00/01 と 06/07, 07/08, 08/09 に三連覇を達成しています。
かつてユナイテッドがプレミアリーグの覇権を握っていたように今はシティが覇権を握っているとなると悔しく思います。
僕は最近悔しすぎてルーニーのオーバーヘッドを始めとするシティに勝った試合の動画をよく見ます。

更にシティは FA カップ、CL の決勝に勝ち上がっています。
これも全部取られると、かつてユナイテッドしか成し遂げたことのないトレブルを達成されてしまいます。

かつてシリーズを 2 つも同じシーズンに取られるわけにはいかない…
(もうちょっと過去の栄光でマウントをとりたい…)

こういった事情からユナサポにとっては絶対に負けられない戦いがそこにはある状態になっているわけです。

ダービー前の情報整理

直近の対戦成績

Goal.com の情報を見ていきます。
直近 20 試合で見ると意外にも成績は互角ですね。(内容はともかく)
直近 5 試合ではシティが勝ち越しています。
21/22 は 2 敗しちゃったのでこれは仕方ない。
結構得点が入る試合が多いのが特徴なので決勝でもそれを期待したいです。
1-6 とか 3-6 とかは勘弁。

直近 20, 5 試合の対戦成績

怪我人

いつも使っている以下のサイトでシティとユナイテッドそれぞれのけが人を見ていきます。

シティはアカンジ、ラポルテ、ディアス、ストーンズ、アケといった今季やっている 4 CB を形成する選手たちが軒並み怪我みたいです。
とはいえ戻ってくる日が 5/28 となっているので FA カップ決勝には出場してくるでしょう。
プレミアリーグ最終戦はターンオーバーしてくるでしょうし、これ以上スタメンが怪我することもなさそうですね。
その他フォーデン、グリーリッシュがいますがこちらも 5/28 に戻ってくると予想されています。

ユナイテッドはファンデベーグ、リチャ、ザビッツァーがシーズンアウトが決定しています。
リチャは今季大切なゲームで先発していた欠かせない選手だけに出れないのが悔やまれます。
シティとの 1 戦目で見事なミドルシュートを決めたアントニーは 6/3 に戻れるかもとのことで後半交代で出てくるなどの期待ができるかもしれません。

シティの怪我人
ユナイテッドの怪我人

オッズ

圧倒的にシティ人気。
シティ勝利が 1.53 倍、引き分けが 5 倍、ユナイテッド勝利が 6 倍となっています。
まあ近年のプレミアリーグの順位を見るとそれはそうなんですが、ユナイテッドが勝つには下馬評を覆すしかありません。

https://www.oddschecker.com/football/english/fa-cup/man-city-v-man-utd/winner

オッズ

私的なマンチェスター・ダービーの戦い方

シティの戦い方

近年の対ユナイテッド戦を見るとシティがボールを持つことがほとんどなのでユナイテッド自陣で押し込まれる展開が予想されます。
かつ CL 対マドリー戦では前線から全力でプレスバックに行くシーンも見受けられたので、ユナイテッド自陣で 4 局面回して前半のうちに試合を決めてくる戦い方をするかもしれません。

守備面でいうと対人に強い 4 CB を並べる傾向があり、ビルドのときはストーンズが 1 つ上にポジションを移します。
これがネガトラの際によいフィルターになるので攻撃だけでなく前線での守備面での貢献も大きいです。
マドリー戦でストーンズは崩しにも参加していましたね、恐ろしい。
またオプションとして守備を固め自陣にこもり、ハーランドのスピードを使ったカウンターも厭わない戦い方もできます。
今季シティがやってることについては以下の記事でまとめたのでぜひ読んでみてください!

ユナイテッドの戦い方

カゼミロ、リチャの加入によって中央の守備が安定しました。
ビルドアップの面でもリチャ、エリクセン、カゼミロからのフィードによって前線へつなぐ方法や右だとダロト、左だとマラシア、ショーが偽 SB として中盤のつなぎに参加しながら突破していく方法などバリエーションが増えました。

ラッシュフォードの活躍は前にも触れたので詳しくは書きませんが、チーム最優秀選手に選ばれるほど今季はゴールを量産してくれました。
プレミアリーグで 17 ゴールはキャリアハイに並ぶ記録で、 PK 含めずに行くと最多となります。
またユナイテッドにとって 12/13 シーズンのファン・ペルシー以来となる公式戦通算 30 ゴールを達成した選手となり、ファギー退任から続いていた不調からの復活を意味する記録を取れたんじゃないかと思います。

今季好調だったユナイテッドですが、相手はシティなのでいつも通り戦えないことが予想されます。
今季シティに勝った試合ではカウンターベースの戦い方になるのでオープンなプレーを好む選手、ポジティブトランジションを得意とする選手で臨みたいところ。

予想スタメン

ほぼ、リーグ戦で見るメンツですが、僕的なポイントをいくつか紹介していきます。

予想スタメン

まず、 CB にはリンデロフ。
今季リチャの台頭によってベンチで過ごす時間が多くなってしまいましたが、リチャの怪我により最近出場が増えてきています。
驚異的なのはパス成功率で今季 93% を記録しています。
これはプレミアリーグでもアカンジ、ストーンズに並んで 1 位の記録です。

リンデロフのパス種別ごとの成功率
プレミアリーグパス成功率ランキング

シティが CL 準決勝マドリー戦みたく前から奪いに来るような戦い方をしてきた際に相手に後方からつなぐことは諦め、リンデロフからの正確なフィードを持ってビルドアップを完結させたいです。

次にブルーノとサンチョのポジションを逆にした点です。
これはブルーノの献身的な守備をサイドで活かしたい意図があります。
意外とブルーノのレーティングを見ると右で起用されたときのスコアが高いです。

ブルーノの起用履歴

またカゼミロの加入によって守備面でのタスクが減ったのか攻撃面での活躍ぶりが目立っています。
xAG(ゴール & アシスト期待値)やキーパス & スルーパス本数、シュートにつながるアクション数の攻撃に関わる 4 指標で 1 位でした。
守備にチャンスメイクに大変なタスクを任せることになると思いますが、タフなブルーノには MOM 級の活躍に期待したいです。

ブルーノが(過去分含めて)プレミアリーグで 1 位の指標


続いて中央起用にとなるサンチョにはカウンターの起点となるような活躍に期待したいです。
彼がドルトムントから加入したときのイメージは長い距離ドリブルしてハーランドへのアシストしたり、オープンな展開でも丁寧な仕事ができるイメージでした。

直近のリーグ戦でも点を取ったり、アシストしたりと調子がよくなってきているように思います。
また最近の試合を見ていて思うのがボックス内、ゴール前で落ち着いていてシュート前に一人かわしたりとかフリーの味方にパス出すことが一番できているかなと思います。
ダービーは得点のチャンス自体が少ないと思うので、そのチャンスを確実に物にできそうなサンチョに期待したいです。

テンハグ監督を信じて座して待ちましょう!

以上、FA カップ決勝の前情報と僕だったらどう戦うかを書きました。
僕らサポーターも非常に試合を楽しみにしているのですが、テンハグ監督や選手たちもモチベーション高くこの試合のための準備をしていることがインタビューなどからわかります。
ホーム最終戦のテンハグのスピーチを聞いているとそれがわかります。
スタンドからの歓声を聞くと決勝に対するモチベーションが非常に湧いてきます。
選手の活躍だけでなくテンハグのモチベーションの植え付け方にも期待したいです。

United Direct にて FA カップのグッツがあるので買って応援しましょう!
来季の補強の足しにでもなれば本望です。
個人的に WE'RE THE FAMOUS MAN UTD という文章がツボでした。


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