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ロナウド退団、クラブ売却、揺れるユナイテッドのこれから

はじめに

先日クリスティアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドを双方合意の上退団しました。
その後クラブから「クラブの成長を促進するための戦略的選択肢を検討するプロセスを発表」というニュースが出て売却も考慮しているということが判明しました。
レジェンドの退団、クラブの売却の可能性に揺れるユナイテッド、サポーターである僕もワードカップどころではありません。。
今記事ではロナウドが退団前に行ったインタビュー内容やクラブの出した声明記事をもとにこれからのマンチェスター・ユナイテッドの展望を記して行きたいと思います。

こちらの内容は弊ポッドキャストでも語っているので良かったらお聴きください!


ロナウド退団に至ったインタビュー

ことの発端は 11/14 、この日ユナイテッドはフラム戦がありガルナチョのゴールにより勝ち越し前半戦を最高の形で終えることができました。
このフラム戦にはロナウドは帯同しておらず、ピアーズモーガンというジャーナリストとともにインタビューに臨みました。
インタビューの内容を要約、グルーピングすると以下のようにまとめることができます。

プレシーズンについて

  • 息子さんがおなくなりになったり、娘さんがご病気で帯同できなかった

  • プレシーズン前にそれを監督、CEO と話したが疑われた(あくまでロナウドがそう感じた)

同僚について

  • ラングニックは監督として認めていない

  • テンハグが僕をリスペクトしないとリスペクトしない

  • ルーニー「クリスティアーノは年だし必要なときのために準備するのが必要だ」に対して「彼は引退しているから嫉妬からかもしれない、彼より僕のほうがかっこいいことは言わないけど、まあ事実だけどね」といきなり容姿批判

クラブに対して

  • グレイザーに対してお金儲けだけと批判

  • クラブの施設がサーアレックスの頃から変わっていない

  • レアル・マドリードやユベントスと比べても、トレーニング、食生活、リカバリー面においてユナイテッドは遅れをとっている

インタビューを受けての個人的な感想

インタビューを読んでロナウドの言っているリスペクトとはという疑問が生じた。
テンハグはロナウドを試合には使っていたしキャプテンも任せていた。
ロナウドは外面を良くするためと言っていたがインタビューではロナウドのことをリスペクトしていると何度も発言していたテンハグの言動は間違っていなかったと思う。
仮に試合にコンスタントに出すということがリスペクトに値するのであればどのくらい出れていたのか実データとともに検証してみたい。

ロナウドの昨季と今季のスタッツ

クリスティアーノ・ロナウドの 21/22 と 22/23 のスタッツ比較

※「分/(ゴール+アシスト)」はいわゆる X 分で 1 ゴールに関与という数値

22/23 シーズンこのペースで行くと 32 試合くらいで 2000 分くらいの起用と昨季に比べると分数は落ちてしまいます。
昨季から比べると試合には出していないため、リスペクトされていないと感じるのもわかる気がします。
ただ、 CF として試合に出て続けるためにはゴールも必要で昨季に比べるとゴールへの関与の点で劣っています。
また今季ロナウドが出た試合で xG が低いという結果が出ておりチームにも悪影響を及ぼしている可能性があるみたいです。

ロナウド以外の CF ラッシュフォード、マルシャルが今季どんな結果になっているか調べてみるとロナウドが起用に至っていない理由が明らかです。


ユナイテッドの CF 陣 22/23 スタッツ比較

マルシャルは出場こそ少ないが素晴らしい結果を残しているし、ラッシュフォードも今季コンスタントに点を取り続けており、そのペースは昨季のロナウドほどです。
これを見ると単に他の CF が良すぎてロナウドが出れていないというだけなのではないかと僕は考えます。
昨季と監督も戦い方も変わりゴールやアシストの数で比べるのはフェアではないかもしれませんが、少なくともテンハグ配下ではロナウドは 3 番手の CF なのです。

ロナウドとユナイテッドの今後

11/22 にクラブとロナウド側の双方合意のもと契約を解除しロナウドは退団に至りました。
次の移籍先としては古巣のスポルティングリスボン、チェルシーなどが上がっています。

https://www.oddschecker.com/football/football-specials/cristiano-ronaldo/club-after-january-transfer-window

ユナイテッドや僕にとってロナウドはアイドルでありレジェンドなのでこんな別れ方になって残念です。
その上チェルシーに移籍などされたらもっと残念なので CL にも出れる古巣のスポルティングリスボンで活躍する姿をみたいと個人的には思います。

ユナイテッドにとっては W 杯明けから CF が一人少ない状態になってしまうので冬の補強期間を使って獲得したいところです。
ロナウドの代わりというより今後のユナイテッドを背負っていけるような CF の獲得に期待したいと思います。
噂ではオランダのガクポが上がっており W 杯でも絶賛活躍中なのでオランダの試合も注目して見ていきたいです!

クラブの戦略的選択肢を模索という声明

W 杯にロナウドの退団とともに発表されたのがクラブの戦略的選択肢の模索、クラブ売却も辞さないという声明です。

声明にはあのロスチャイルド家とも関係のあるロスチャイルド & カンパニーの名もあり、実際に取締役にもロスチャイルド & カンパニーの関係者が名を連ねており今回の見直しに財務アドバイザーとして関わるらしいです。
詳しくはユナイテッドの IR 情報をあわせて見るとわかります。

https://ir.manutd.com/corporate-governance/board-of-directors.aspx

なぜ今なのか考えてみましたが 3 つほど理由が思いつきます。

売却の理由(個人の見解)

1つ目は外部からの批判や意見があったため

声明に含まれていたインフラ面への投資は明らかにロナウドのクラブへの批判によるものだと思われます。
またロスチャイルド & カンパニーのアドバイザー就任から考えても取締役会には外部の人も含まれておりそこからの意見もあったのではないかと思われます。
ロナウドやロスチャイルドなどの発言力の高い外部の意見もあり売却に踏み切ったと推測しています。

2つ目は十分な儲けが生まれるため

グレイザーが売却を検討とニュースが出て様々な買い手が名乗りを上げているみたいです。
大体の評価額も出ておりそれが 60 億ポンドらしく。(ソースは Twitter のツイートなので定かではないですが…)
チェルシーは 25 億ポンドでベリー氏が買ったらしいので倍以上の価値です。
グレイザーはユナイテッドを 8 億ポンドで買収(とはいいがたい乗っ取り)したため十分に儲けの出る売却になるのではなかろうかと考えることができます。

3つ目はスーパーリーグ構想の敗北

スーパーリーグ構想とは端的に言うと強いチームを集めてリーグを作って放映権やスポンサー、広告料を稼ぎまくって儲かりましょうというものであります。
これは一部のメガクラブにとっては良いものだが CL や EL, 各国のリーグへのスポンサーや広告収入が相対的に減ってしまい他のクラブにも影響を及ぼしてしまいます。
これを良しと思わない UEFA やサッカーファンによって反発され、現状は実現が不透明なままになっていいます。
更にスーパーリーグ構想の旗頭であったユベントスのアニェッリ会長が不正会計疑惑により辞任、これにより一層スーパーリーグ構想は難しくなったように思えます。
ユナイテッドの声明のちょっと前に FSG(フェンウェイスポーツグループ)がリバプールの売却の方針を発表しており、実現しないスーパーリーグ構想や、より儲けの獲れないフットボールからの撤退を考えているのかもしれないです。

次オーナーの候補

候補として言われているのがジムラトクリフという人でユナイテッドが売却されると噂が出るたびに候補にあがる人です。
もちろんお金持ちで化学物質や原材料の会社を所有しているそうです。
彼はユナイテッドサポーターらしいのでぜひ彼に引き継いでほしいと個人的に思っています!

総括

ロナウド退団にクラブの戦略的見直しの声明と W 杯期間にも関わらず話題を提供してくれるユナイテッド。
ロナウド退団は別れ方がきれいじゃないところに悲しさを感じます。
売却の話はファンとしては気が気じゃないのでやめてほしいところではあるが、むしろいままでうまく言っていなかった部分が浮かび上がり見直しが入るとのことで楽しみな声明でもありました。
個人的に最高のシナリオとしては以下のようなものを考えています。

  • クラブのインフラやスタジアムへの投資をいとわないオーナーがユナイテッドを買い取る

  • 冬に今後のユナイテッドを背負う若い CF を獲得する

  • テンハグのもとリーグ後半 CL 権争いを繰り広げあわよくば 4 位以内フィニッシュ

これが最高のシナリオでしょう。
ロナウド退団には驚いたし正直寂しく思うが、上のような未来を思い描きつつ、今は W 杯を楽しみたいと思います。

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