我慢と成功と幸せ

我慢強いと成功する確率は上がるけど、幸せかどうかは別問題とよく思います。成功と幸せはイコールになってないからなのかも知れません。

成功と書くと、ノーベル賞やアカデミー賞を取るとか、オリンピックで金メダルを取るとかを思い浮かべますが、そんなに大きな事だけではなく、その業界でちょっと知られた存在とか、会社でいい役職に付くとか、そういうレベルの成功も成功です。

何不自由なく、病気もせず、平凡な暮らしだって成功なんですが、そこまで含めると文章が書きづらくなるので入れません。

我慢強い人がなぜ成功するかと言うと、誘惑に負けずに着実に工程を経てしまうからだと思います。成功というのは、汗と涙と努力の結晶と思われてるところがありますが、ある工程を着実に経ていけば、誰でもたどり着けるものです。案外、成功というのはその程度で手に入るものだったりします。

にも関わらず、なかなか成功が手に入らないのは、ある工程を着実に経ることが出来ないからなんです。世の中にはたくさんの成功本がありますが、「それを全部出来るぐらいなら成功してるよ！」という事しか書いてありません。私は浪人している時に、いろんな成功本を読み漁っていたので知っています。そこにはほとんど基本的な事しか書いておらず、魔法などありません。

でも、ほとんどの人はそれが出来ないんです。だから、ほとんどの人が読みたいのは成功本ではなく、その手前の「やる気を出すにはどうしたらいいのか？」が書いてある本だと思うんです。「成功したいけどやる気がない自分をどうにかしたい。」と思っているんです。「やる気さえ出せれば自分だって成功できるはず。」と多くの人は思っているはずです。

なのにです。我慢強い人は、やる気があろうがなかろうが突き進んで行けるんです。突き進んで行ってしまうと言ってもいいかも知れません。だから、成功本に書いてあるような基本的な事を、我慢しながらクリアしてしまうんです。我慢しつつもクリアしてしまうから成功してしまうんです。

客観的に見ると素敵なことに見えますが、本人が幸せかどうかは別な気がします。我慢はツラいことですから。