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ノロウイルスめ

先週の木曜日の夜、下痢と嘔吐と共にものすごい悪寒がし始めました。「この感じ、インフルエンザに違いない!」と思い調べてみると、インフルエンザB型は胃腸症状が出るとのこと。どんどん悪寒が酷くなり、布団に入っていてもガクガク震えました。発熱もし、38.6度まで上がりました。完全に倒れてしまう前に、仕事関係の人たちには急いでLINEで伝え、その週の仕事には行けない旨を伝えました。

次の日起きてみると、悪寒はなくなり、体温も36.1度まで下がっていました。頭も痛くないし、咳が出始めることもないのです。お腹だけは強烈に痛いので病院に行ったら、すぐにベテランの先生に「ノロウイルスだね」と言われました。念の為インフルエンザの検査をしたら陰性でした。

あらかじめウイルス性の胃腸炎について調べていた私は、心の中で「いや!ノロじゃなくて、ロタかもしれないじゃないですか!」と思いましたが、もはやそんな事はどうでもいいことなんです。ビーフカレーとポークカレーぐらいの違いでしかないんです。カレーを食べることには違いないんです。

私はどこでウイルスに感染したか記憶をたどりました。

一番わかりやすいストーリーは、前日の夜食べた刺し身でした。私は仕事帰りの夜22時ぐらいにスーパーに寄り、刺身コーナーで「半額」になっている刺し身を買いました。マグロとかサーモンみたいな定番ではなく、「ハチビキ」という、いつもは売ってない魚に惹かれて買いました。ハチビキは一度捌いたことのある魚で、その時も刺し身にして食べていて、すごく美味しかった事を覚えていました。前日に食べた生モノと言ったらそれしかありません。

でも、私は特に刺し身が大好物でして、スーパーに行ったら必ず刺身を買います。土日に家族に料理を作る時も、夜は必ず刺し身を買ってきます。鍋をするのに刺し身を買ったりもします。でも魚の刺し身で酷い胃腸炎になった記憶は、一度もありません。

20年ぐらい前に一度だけ、スーパーで「半額」の生食用の生ガキを買ったことがあり、しかもそれを2パック買い、一人で全部食べたことがあるのですが、その時は、3日間のたうち回るほどの胃腸炎になりました。「半額」繋がりで、今回も原因は刺し身なんじゃないかとふと思ったんです。

今度はその日の昼ごはんの記憶をさかのぼりました。午前中に東銀座の編集室でオフライン修正をして、午後から板橋監督の作品を見にndjcの試写会に行くことになっていました。

東銀座の編集室を出て丸の内の方に歩いていき、途中で昼メシを食べる予定でした。でもちょうど昼時で、どの店も混んでいて入れませんでした。やばいやばいと焦っていたら、たまたま入れそうな店があったので急いで入りました。でも、試写会が始まるまで時間がありません。すぐに注文したのですが、なかなか料理が出てきませんでした。

(注意:ここから先、ウンコが出てきます。)

そうこうしているうちに、ウンコがしたくなって来ました。料理を食べてからウンコをしてたんじゃ試写に間に合わなくなると思い、料理が来る前にトイレに行き、ウンコをしたんです。もちろんしっかり手を洗って、急いで料理を食べて、お会計をして試写会に向かいました。

もしかしたら、この判断が決定的なミスだったのかもしれません。

時間配分を考えたら、料理が来るのを待っている時間は「無駄な時間」なんです。だから、その無駄な時間を「ウンコをする時間」にしてしまうという、本来ならファインプレー的、頭脳プレー的判断だったはずが、「順番」というところまで思いを馳せられず、結果的に大災害を起こしてしまったのではないかと推測されるのです。

その店のトイレが、とりわけ汚かった訳ではないのですが、ノロウイルスは10個あれば感染する可能性があるほど感染力が強いとも言われています。推測でしかないのですが、そのトイレ内のどこかでノロウイルスをもらってしまったのかもしれません。水道の蛇口とかドアノブとか。それで、何かの拍子に口の中に入ってしまったのかもしれません。

私は健康管理のために腸内フローラを意識した生活をしています。腸の調子が良ければ、心身ともに健康的になれる気がしているんです。40歳半ばにしてそこにたどり着きました。毎日、整腸剤やビール酵母を飲み、納豆や食物繊維を意識的に取っています。朝、「一本糞」が出ると本当に嬉しいんです。インスタ映えすらする気がしています。

そうやって丁寧にかわいがって育てた腸内フローラが、ノロウイルスの攻撃によって荒らされてしまったのが、すごく悲しいのです。早くノロウイルスとの戦いを終えて、もう一度平和な腸内フローラを取り戻したいと思っています。


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