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初の大腸内視鏡検査

八月末頃、人間ドックに行ったら、便に血が混ざっていると言われました。他の部分は問題ないけれども、そこだけが心配だから大腸の内視鏡検査をするように言われました。

たまたま、その前に胃カメラの検査をしてもらった近所の病院が、どちらかというと大腸内視鏡検査の専門病院だったので、その病院で検査をしてもらうことにしたんです。

私は、「胃カメラは地獄」と常々思っていたんですけど、この病院でやってもらった胃カメラは、鎮静剤で眠っているうちに終わってしまうので、地獄も天国も無いと言いますか、「本当に胃の中にカメラが入ったんだろうか?」とすら思ってしまうほど楽でした。

さらに、私はノドが敏感で、すぐにオエーッとなりやすいので、そういう意味でも胃カメラが本当に嫌いでした。一方で、大腸の検査は肛門からカメラが入るので、こう言ってはなんですが、あまり興味がないと言いますか、面倒くさいぐらいの感覚でした。肛門ならいくらでもどうぞ、と言いますか。変な言い方ですけど。

直前になって、大腸内視鏡検査の経過について調べてみました。病院によっては、2〜3日前から専門食を食べさせたり、一週間前から、かなり食事に気をつけさせている病院もありました。調べてみると、Amazonなんかでも大腸内視鏡専用検査食というものまで出てきます。

それに比べて、私が病院からもらった紙には、前日の21時まで通常通りご飯を食べて良いと書いてありました。アルコールだけ取らないようにと。

私はこれは大腸内視鏡検査に付随するマーケットがあるんだなと思いました。新しいMacやiPhoneが出るたびに、サードパーティ製のいろんなモノが出るじゃないですか。iPhoneケース、液晶の専用クリーナー、車のエアコンの吹出口につけるiPhoneホルダー、電磁波防止エプロン、ブルーライトカット眼鏡、などなど。

正直、これらが無くても全く問題ないんですけど、ちょっと便利だったり、不安を緩和してくるならと思って買ってしまうヤツですね。それの、大腸内視鏡検査バージョンがあるんだと思いました。

私が調べたのは検査前日の昨日だったので、手遅れだったことが多かったです。脂っこい食事は一週間前から控えるとか、腸の活動が活発になるから、数日前から酒を控えるとか。全然やってませんでしたから。

そして、今日の午前中に病院に行きました。病院に行ったらすぐに、1.5リットルの下剤が入ったボトルと紙コップを渡されました。「30分で飲み干してください。」と言われました。

30分あれば飲めるだろと思ってたんですけど、これが全然飲めないんです。人の家に行って目の前に大量のご馳走を並べられた時に、一気に食欲が無くなるあれと同じです。お腹が空いてるとか空いてないとかいう話ではなく、気持ちで負けちゃってるんです。

カップで2杯ぐらい飲んだどころで手が止まり、しばらくボトルとカップを見つめちゃいましたよ。あと1リットル以上残っているであろうボトルを。大五郎の4リットルボトルに見えましたよ。時間を見ると、15分を過ぎています。「ああ、これが地獄か…」と思いました。こんなに拷問を感じるなら、かつて「水飲みの刑」とかあったんじゃないかとすら思いました。ちなみにこの下剤の味は、オーエスワンを常温で飲む感じですね。

居酒屋だったら、20分もあればビールで1.5リットルぐらい簡単に行けるんですけどね。「そうか!この大量の下剤もツマミがあれば飲めるかも!」と思いましたが、本末転倒ですね。

結局、45分かけて飲みきりました。「いや、キッツイですわ〜」という顔をして、ボトルとコップを返してやりました。

そしてそこから、耐久レースが始まります。下剤を大量に飲んでますから、強制的に下痢になる訳です。待合室で待ち、トイレに行きたくなったら行く、これの繰り返しです。こんなもん、固形物が出るのは最初の2回ぐらいですよ。あとは水です。そして、その水が透明になればなるほど良いそうなんです。

でも、お腹を壊した下痢ではないので、お腹が痛くは無いんです。ただただ、便意があったらトイレに行って出すの繰り返しなんです。結局、10回ぐらい行ったところで、そろそろやりましょうかと言われ、パンツを脱いで、ケツの穴が丸見えのズボンに履き替えました。その上からすっぽり被るワンピースみたいなのを着るので、肛門が他人から丸見えという事ではありませんが。

検査室に呼ばれて、ベッドに横になり、点滴の針を刺されます。点滴の中には鎮静剤が入っていると思われます。胃カメラの時は完全に熟睡して記憶がなかったのですが、今日はうっすら記憶がある程度の鎮静具合でした。常に肛門に何かが触れているという感覚ぐらいしか感じませんでした。お腹の中にホース状のカメラが入っている感じは無かったです。どうやら腸にはそういう触覚的な神経は通ってないみたいです。

検査が終わったあとも、しばらく鎮静剤が効いているので、病院のベッドで寝かされます。この鎮静剤で深く眠る感じって、気持ちがいいんですよね。ベッドと一体化したかのように眠れます。まあ、すぐに切れちゃいますけど。

検査の結果は、ポリープが1つあったので、切除したのと事でした。それを検査して二週間後に結果が郵送で送られて来ます。それで何も無ければ、ひとまず安心して良いことになります。

残念なのが、ポリープを切除した場合、今日明日はお酒を飲んではいけないそうなんです。一方で、ポリープを切除した場合、今日明日は運動をしてはいけないので、今日明日は合法的に踏み台昇降をしなくて良いことになりました。

しかしまあ、歳をとってくると、いろんな検査を体験することになりますね。大腸内視鏡検査はやりたくないな〜と思ってましたが、こんなもん全然簡単ですよ。大量の下剤を飲むのがキツイだけで。あんなものは、気持ちの問題ですから。

これで、胃カメラ、大腸内視鏡検査、脳MRI、内臓脂肪の断面のCTスキャンはやったので、次は心臓のMRIをやってみたいです。

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