noteを始めて4年半

noteで記事を書くようになって4年半ぐらいになります。始めた理由は、Twitterでばかり文章を書いていてヤバいと思ったからです。何でもかんでも短縮して伝えようとしていたことに危機感を感じたんです。もう少し噛み砕いて言うと、Twitterでばかり文章を書いていたらバカになると思ったんです。

TwitterにはTwitterならではの文法があると思うんですが、TwitterってCMみたいに状況をどんどんジャンプさせても成立するような文法だと思うんです。間が無いんです。文章と文章の間にある、本来なら必要であろう文章が無くても成立する方法と言いますか。

映像的に言うと、夫婦喧嘩が勃発したとして、すぐ次のカットで離婚届のカットになるようなイメージです。夫婦喧嘩の勃発から離婚届に行くまで、本当ならいろいろな事が起きているはずなんですが、そこを無くしてしまっても伝わります。ある程度、観客の方で補間出来るからです。Twitterにはそういうところがある気がしたんです。

でもその補間の具体的な内容は人によって変わるので、誤解が生まれて喧嘩が勃発します。Twitterの中で大喧嘩をしている様子をたくさん見て、これは不毛だと思いました。

そんな時に、noteが勢いを増していたんです。ユーザーがどんどん増えている時期で、これを機に長文を書く練習をしようと思って始めました。

noteを始めてみて愕然としたのは、長文が構成出来なかったことです。悪い予想が当たっていて、私はTwitter脳になっていたんです。

長文を書く時って、パソコンで言うメモリの容量がある程度必要だと思います。冒頭から文章を書いていく時に、「書いた文章の塊」を順番にメモリに一時保存するイメージです。書いた内容を頭の片隅に置いておくイメージと言いますか。メモリは少なくとも16Gは欲しいです。24Gぐらいあると余裕を持った処理が出来ます。イメージですが。

でも、Twitterでばかり文章を書いていると4Gで足りるんです。下手したら256Mとかでも大丈夫な可能性があるんです。イメージですが。

私は大容量のメモリを積んでいなかったので、noteを始めた時に長文が構成出来なかったんです。だから最初は1つの記事をアップするのもすごく大変でした。私はなぜか自分のルールとして必ず2000文字以上書く事にしているので、それが余計にアップを大変にさせました。

なぜ2000字以上というルールを作ったかと言うと、noteにいる人達は長文が好きだと思ったからです。そして短文であればnoteをやる意味が無いと思ったからです。Twitterで十分ですし。

私は私なりの作戦を考えまして、ある程度記事が貯まってからnoteをやっている事を公表しました。20個ぐらいですかね。1つの記事をアップしただけで「note始めました！」と言ってしまうと、次のアップが遅かった時に失望感が広がると思ったからです。20個ぐらい貯めておけば、「note始めました！」と言って来てくれた人の滞在時間が長くなると思ったんです。滞在時間が長くなるとフォローしてくれます。「この人は大丈夫な人だ」と思われやすいからです。「note始めました！」と言って記事が1本だけだと、本当の近しい知り合いしかフォローしてくれません。

そうこうしているうちに、note自体のユーザーが爆発的に増える時期が来ました。私は何故かその波に乗り、フォロワーがどんどん増えていきました。私の仮説ですが、私は「映画」というジャンルの代表みたいな位置づけになり、アカウントを作った時のオススメに出てきたんじゃないかと思ってるんです。映画監督でウザいほど発信している人はあまりいませんし、4年ぐらい前は全然いませんでした。これが先行者利益ってやつなんですかね。

ある時に一気にフォロワーが5万人を超えました。その時期に一気にnoteのフォロワーが増えた人たちは今でもフォロワーが多いまま固定している気がします。よっぽどの有名人や本当に面白い人は今でも一気にフォロワーが増えますが、私みたいに「なんでオマエが？」という人間でもフォロワーはあまり減りません。この辺はnoteの謎です。

5万人以上フォロワーがいても、実際に読んでくれる人は多くても数百人だと思います。今はほとんど有料マガジンとして投稿してるので、かなり少数の人たちに向けて書いていることになります。

でも有料マガジンとして書くのは楽でいいですね。Twitterは「野生」の良さがありますが、noteの有料マガジンは国立公園どころか、屋根付きで床にスポンジが敷かれた公園です。思いっきり転んでも怪我をしませんし、突然背後からサーベルタイガーに襲われることもありません。