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食材を見ると気持ちが落ち着く

最近、私は寝る直前にネットで見るサイトが、ポケットマルシェだったりします。仕事で神経を集中させた後や、不快なニュースを読んでしまったり、なぜか気分が良くない時に見たりすると、心が洗われるんです。

なぜでしょうね。

私は基本的に市場みたいなところが、すごく好きではあります。道の駅とか高速道路のサービスエリアで、地元の野菜みたいなのを売っていると、確実に何かしら買ってしまいます。

見たこと無いような珍しい野菜に出会うこともありますし、「こんなに入って500円!?」みたいな嬉しさもあります。あと、手作りの梅干しなんかも買うのが好きです。

でも、意識的に「気持ちが落ち着くから行こう」とは思ってませんでした。ただただ好きな場所なので行っていただけなんですけど、ポケットマルシェのサイトを見ても同じ様に癒やし効果があるので、無意識に市場や野菜売り場なんかを、癒やしの場として認識していたのかも知れません。

更にさかのぼって思い出してみると、そう言えば私は予備校の時に、よくデパ地下をパトロールしていました。

私は浪人して池袋にある「すいどーばた美術学院」という美術予備校に通っていました。私は東長崎と江古田の中間あたりに住んでいたので、自転車で通っていました。帰りに池袋に寄って東武なのか西武なのか忘れましたけど、デパ地下によく行っていたんです。

特に魚売り場にはよく行きました。「今日は何が入荷してるんだろう?」と思って見に行きました。とにかく無心になれたのを覚えています。

魚売り場を見に行くと言うと、生き物好きの延長で、「魚屋の水族館使い」みたいにイメージされるかも知れませんが、私は肉売り場のショーケースを見るのも好きなんです。特に高級和牛のサシ具合を見るのが好きでしたね。あ、今でも好きですけどね。赤と白のバランスを見るのが好きなんです。これも無心になれる行為ですね。

そういえば前に、「平林さんをスーパーで見かけたんですけど、肉を睨みつけていたんで声をかけられませんでした。」と言われたことがあります。10年ぐらい前だと思いますので、デパ地下ではなくて地元のスーパーなんだと思います。

自覚は無いですが、今でも肉を睨みつけているんだろうと思います。まあ、肉を睨みつけて30年ぐらいになりますから、0.05秒ぐらいで分かりますけどね。センサーも良くなってますから。

難しいのはマグロです。牛肉と同じ様な見方で買っても美味しくなかったりするんです。すごくキレイに牛肉のようにサシが入っているマグロでもダメだったりするんです。私は食の素人ですから、私の感覚でしか無いんですけど、美味しいマグロは香りがポイントなんじゃないかと思ってます。だから、見た目じゃ分からないんです。

もっと言うと、私は意味もなくスーパーに行きます。週5ぐらいでスーパーに行っているので、地元のスーパーの売り場がほとんど頭に入っています。鮭トバや冷凍のムール貝がある場所も分かってます。それ以外に、買わないのにスーパーに行くことがあります。特に地元じゃなくて、撮影なんかで初めて下りた駅のスーパーとかですね。

だいたいそういう時は魚売り場に直行してラインナップをチェックします。売れそうも無いような珍しい魚を売っていると感動すると同時に、その地域の人達に、食材の多様性を知らしめている事に頭が下がります。

だから私も地元のスーパーで普段置いてないような魚が入った時は、積極的に買います。売れそうもないのに買い付けたその心意気と、それが売れることでもっといろんな魚を買い付けてくれると思うからです。

食材を見ると気持ちが落ち着く話に戻します。

まあそうやって思い返せば、食材を見ることで心の安定を図っているんだなと思える行動がたくさんあります。今までは実物を見ていたのに、ポケットマルシェでも同じ効果がある事に気づいたんです。

たぶん、道の駅や高速道路のサービスエリアに置いてある野菜みたいな匂いを、ポケマルから感じるのかも知れません。あれ?これ、前にもnoteで書いたかも知れませんが、何度でも書きますよ。その食材のすぐ向こう側に農家や漁師の方がいる気配が好きなんです。

楽天なんかでも小さな商店の方が店を出して売ってますけど、「ポイント5倍!」とか「ランキング第1位!」とか、そんな言葉が溢れているので、道の駅や高速道路のサービスエリアの匂いは全くありません。楽天で食材を探すこともよくありますけど、割と事務的な買い物で終わってしまいます。検索して最短距離でそれを探し出して買って閉じる、みたいな。

ポケマルの場合は、無駄な寄り道ばかりします。

私は道の駅や高速道路のサービスエリアでも、くまなく全部見ます。メインは新鮮な食材ですが、たまに目立たないところに掘り出し物がある時があるからです。ポケマルの寄り道もそんなイメージです。

例えば、今すぐ卵を買う予定はないけれども、世の中にはどんな卵をどんな人達が作っているのかを知るのが楽しいんです。買う予定が無かったのに、文章を読んでいるうちにグッと引き込まれてしまい買ってしまうこともよくあります。使い古された言い方かも知れませんが、商品じゃなくてストーリーを買ってるんでしょうね。

魚介類なんかだと「天候が安定して採れ次第発送」みたいなのもいいですね。それも含めたストーリーを買ってるので、いくらでも待てます。

そう言えば、こんなに食材が好きなのに、いまのところ食材系の仕事に関わったことはほぼ無いですね。例えば、普通スーパーなんかに置かれない「未利用魚」とかにはすごく興味があります。今度、プレゼンしに行ってみよう。

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