4月になりました
4月になりました。4月になると「昨日まで正月気分だったのにもう花見かよ!早いよ!」という気分になりますが、今年の私は違うのです。すでに仕事ではない創作で2本「完パケ」ているのです。完パケというのは何の略か知りませんけど、完成させたということなのです。仕事ではない創作なので、そこから何か社会的な結果が得られる訳では無いのですが、達成感があるのです。「春になって焦ってる諸君、焦りたまえ。」という気分なのです。
ここから自分の深層心理を発見することが出来ました。ここ30年ぐらい私が焦っていたのは、もっと仕事を受注しなきゃとか、もっと稼がなきゃということではなく、創作物をアウトプットするペースだったということです。
もう少し詳しく言いますと、創作物を作って何かを受賞するとかそういう第三者に向けて作ることではなく、自分の頭の中にあるモヤモヤしたアイデアをカタチにするだけでスッキリしたということなんです。頭の中のモヤモヤというのは、冷蔵庫の奥にずっとある賞味期限の確認をしてないカレールーとか、道の駅で買ってきた味噌3kgとか、塩漬けされたモズクとか、おみやげで貰った味が想像できないレトルト食品とか、これらをいつか使わなきゃいけないと思っているのに、いつも後回しにしてしまう感じと同じなのです。
あるいは、散らかった部屋を片付けると同時に、押し入れの奥、引き出しの奥、天井裏の奥まで全部棚卸しして選別して、要らない物を捨てていくイメージと言いますか。
仕事ではない創作の2本というのは、10年間手つかずだったクローゼットの中を全て選別して必要なものだけに出来た、に匹敵するスッキリ感なのです。45リットルのゴミ袋で8袋分ぐらいのゴミを出せたという事なのです。
そしてペースを緩めること無く、仕事ではない創作の3本目をやっているところでもあります。
2022年は短編映画すら1本も作りませんでした。たぶん2023年も作らないでしょう。私の中ではかなり激変が起きているんですが、特にそれを周りの人に言ってないので、たまたまそういう時期だと思われてるかも知れませんが、まるで意識が変わってしまっているのです。ずっと走ってきたクルマをオーバーホールしているイメージです。例えばかりですみませんが。ネジの一本まで分解して、古びたところは交換して、もう一度組み立てて走り出そうと思っているところです。オーバーホールには3〜5年ぐらいかかると思ってます。そして走り出す時にどこに向かうのかも、その時にならないと分かりません。何よりも、オーバーホールしている日々がすごく楽しく幸せです。
そんな平和ボケの私の語りはどうでもいいとして、悩める若者をたくさん見てしまうので心配になります。
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