世界の繭
2023年5月15日月曜日より個展を開催します！
本日から出品作品を一点ずつ紹介していきますので、宜しくお願い致します。
展示と作品詳細は文末に掲載しておりますので、そちらも御覧ください。
それでは1点目のご紹介です。
世界の繭
後戸の空間という世界のありとあらゆる存在に流れるエネルギーが増殖する場所にこの花はあります。紫陽花のようなその姿は雨のように降り注ぐ生命の一身に浴び、常に瑞々しく輝いています。この花は新たな誕生の時を待っています。
世界が生まれる中心地点
この花から新たな世界が生まれるのです。いわばこの花は新世界が内包された繭や蛹、あるいは卵のような存在です。
かつて私たちの住む宇宙がビックバンによって誕生したように、この世界の繭はその宇宙誕生の始めの一点なのです。
不思議な空間ー後戸
さてこの後戸の空間ですが、花には少女が寝そべっており、その周りには金魚が泳いでいます。一見するとこの花は俯瞰しているように見えます。しかし、よくよく見てみると画面右上につがいの鴨がいます。この番は真横から見た姿です。つまり、この空間は重力があべこべなのです。そもそも少女と鳥と魚が同じ空間に存している事自体不思議です。
ここは私たちの住む世界と未知の世界の境界であり、あらゆる事柄が混じり合っているのです。ですから魚は空を飛び、少女ですら水中でも空でも自由に行き来することができるので、この世界では重力があべこべなのも特に変わった現象ではないのです。
ここから生まれた新たな世界たち
本作が展示される本個展ですが、様々な世界像を描いています。これらの世界もこの世界の繭から生じた世界なのです。
改めてになりますが、世界の繭は卵、子宮、蛹、種など新たな生命が内在存在です。
ある作品は花の種から芽吹いた後戸の中の世界であり、ある作品はまっさらな何もない世界を埋め尽くしていくように花が増殖し、またある作品は芽吹いた世界がさらに発展し空や山などの見知った風景がみられます。
このように今回の展示では世界の繭を中心として新たな世界が発生し、その世界の様々な発展段階を覗き見るように作品を作りました。
世界の関係図を今回の個展の案内に書いてみました。下図なのですが、よろしければ見てみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
本記事でご紹介した作品を中心に今後も個展に出品する作品のお話を書いていきますので、ぜひ今後の記事も宜しくお願い致します。
そして個展お越しをお待ちしております。
【作品情報】
タイトル：雨降る室の生命の大樹 （後戸 _a_ 世界の繭）
サイズ：P20 号（727*530mm）
技法：パネルに油彩
【展示情報】
『平林孝央個展 “世界”の繭』
会期：2023.5.15(月)〜21(日) ※会期中無休
時間：11:00〜19:00 ※最終日は16:00まで
会場： 銀座月光荘・画室Ⅰ 〒104-0061東京都中央区銀座8-7-2 地下1階
（〒104-0061 東京都中央区銀座８丁目７−２ １F・B１F 永寿ビル）
購入など作品に関するお問い合わせは下記画廊までお願い致します。
◆ギャラリーサイト（すみれ画廊）
http://gallerysumire.squarespace.com/jp/shop/takahiro-hirabayashi2023
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