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10月個展作品紹介6(23年)
新作の紹介です。
![](https://assets.st-note.com/img/1697434635191-mT2PZw7pkb.jpg)
新しい世界が降ってきた
紫陽花から咲いた黄色い花は太陽のように地上を照らし
光となった後戸の生命力が注がれる
作品紹介
さて、これまでは後戸のお話でしたが、よやく外の世界へと出ました。花を咲かせた紫陽花が新しい世界に降ってきたのです。同時に多彩な花々も降り注ぎます。太陽である大輪の光のエネルギーの具現化であり、これから地上に広がる植物の種でもあります。
まだできたばかりのこの世界はうす靄に包まれたように個々の存在の境界が曖昧で明度が高いのです。
大きさもまだ定まっておらず私達が知っているスケールとは明らかに違っており、花々が異様に大きく、また動物も風景に対して巨大です。しかし、見方を変えれば、花や動物が大きいのではなく背景の空や山々が小さいのかもしれません。どちらでもあるし、どちらでもない世界です。
![](https://assets.st-note.com/img/1697435039638-KCdzJ0csZp.jpg?width=1200)
本作品の少女は今回の個展に出す中で一番小さいです。個展の作品を描いている内に少女よりも世界(背景)に重点が移り、なるべくこの世界を広く描きたいと思ったことから少女を小さく構成しました。
このくらいの少女が自分が描写できる限界だと思います。これ以上小さくすると少女の表情が潰れてしまい、せっかくの可愛い顔が台無しです。このサイズでも結構苦労して描いていますが…なんとかなりました。
いずれはひとつのバリエーションとして少女をもっと小さく構成して世界のイメージの強さでちゃんと作品として成立する作品を作りたいなと思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1697435045696-osIUeRknkE.jpg?width=1200)
山の向こうにも
絵をよく見ていただくと山の向こうにも紫陽花があります。この紫陽花はひとつ前に紹介した赤い花を咲かせていた紫陽花です。いままさに地上に降りたとうとしている紫陽花の前にこの世界を作っていたのでしょう。
今回の個展の作品の中で誕生した世界の種は新しい世界を色鮮やかにするものでした。別の機会にはもっと別の様相を見せる世界の種を描きたいと思っています。色々アイディアは出ているのですが、もっともっと僕自身多彩な世界が見たくてワクワクしています。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
引き続き個展作品の紹介をしますので、よろしくお願いします。
【作品情報】
題名: 新しい世界が降ってきた日 (湛 _a_ 後戸の輝き)
大きさ:M8 号(455*273mm)
技法:パネルに油彩
価格:264,000 円(240,000 円 + 税)
【出品情報】
こちらの展示でご覧いただけます。
平林孝央個展
”再生 世界のみる思い出”
2023年10月20日(金)-29日(日)
24,25日休み
12:00-20:00
最終日は19:00まで
ギャラリーフェイストゥフェイス
〒167-0054 東京都杉並区
松庵 3-35-19 SHOEI BLDG.2 #102
(西荻窪駅南口徒歩 2 分)
03-6875-9377
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