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【HSP】繊細さんにサウナを強くオススメする理由

この記事は、   

目を閉じて自己対話をしたら肥満で体が重たくしんどかった

と、思っている私『ひら』こと何者でもない中年サラリーマンが、若かりし頃の自分に言い聞かせるつもりでお節介をしている内容となっています。  

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最近サウナが流行しています。

御多分に洩れず、私もこの1年くらいで好きになり始めたピッカピカの1年生でございます。

流行りのキーワードは『ととのう』。

ととのいサウナを知ったのは2〜3年前。
サウナ好きのヒャダインさんに密着した番組を観たことが始まりでした。
ドラマ『サ道』でブームに火がついたのもこの辺りでしょうかね。

調べてみたらサウナ、これがなかなか面白い。

体が気持ちいいだけでなく心も気持ちイイんです。
メンタル散らかり放題のHSPさんにもってこいなことが分かりました。

そんなサウナの良さを知ってもらい、HSPさんの心が癒されることを願ってこの記事を綴ります。
 
尚、この記事を書くにあたり、加藤容崇先生の
『医者が教えるサウナの教科書』ダイヤモンド社
を参考にさせていただきました。


■流行りのととのう

昨今のサウナブームにおいて欠かせないキーワードは『ととのう』でしょう。

ではととのうとは一体何なのか。

分かりやすく言うと、気持ちよくてボーッとすること。この時間がなんとも言えなく快感でサイコーなんです。嫌なことや日常のストレスから解放されるし体の疲れも取れます。

そんな身心共にととのうメカニズムを簡単に説明します。



■温冷交代浴

ととのうための基本的な入浴法は温冷交代浴と言います。
文字通り、熱いと冷たいを交互に繰り返す入浴法です。正確にはここに常温浴(熱くも冷たくもない場所で休むこと)も織り交ぜます。

①熱いサウナに入る。
②冷たい水風呂に入る。
③常温で休憩。

この繰り返しを1セットとして3〜4セット繰り返すのが平均的です。

時間の目安は
①サウナ8〜12分
②水風呂1〜2分
③休憩10〜15分
が平均的でしょうか。

サウナ室で体をアッツアツにする、
水風呂でキュッとしめる、
常温で休んでととの〜う、という訳です。



■体に起こる変化

温冷交代浴によって体にどのような変化がもたらされるのか。


その① 温

まずサウナ室で体をジリジリに炙ります。

大量に汗をかくので普段あまり運動をしないような人にとっては良い機会ですよね。
そして多量の汗とともに筋肉疲労の原因となる乳酸も排出されます。トレーニング後の利用とも相性が良いのでサウナが設置されているジムも少なくありません。

この時、深部体温が0.6℃くらい上昇しています。
体が温められると、熱を放出するために表面の血管が膨張して身体中に血液がたくさん巡ります。すると心臓は少ない血液量でやり繰りしなければならないので小刻みにポンプします。
つまり脈拍が早くなります。
(ドクドクドクドク)

心拍数がいつもの倍くらい、背中の中心が温まった感覚があれば終了のサイン。
水風呂へと参りましょう。
(立ちくらみに気を付けて)


その② 冷

次は水風呂や水シャワーで体を冷やします。

ジワジワと効果のあるサウナ浴と違い、水風呂は一気に効果が出ます。ほんの1〜2分程度でOKです。

先ほど広がった血管は一気に冷やされ、全身を巡っていた血液が心臓に戻ってきます。一度に大量の血液を送り出せるのでポンプの間隔は遅くなります。
つまり脈拍はゆっくりになります。
(ドックン、ドックン)

また気道がスースーする感覚を覚えます。
深部体温と気道の温度差でそう感じるようです。

脈拍が落ち着いた、気道がスースー感じた、というサインがあれば水風呂終了の時間。
速やかに常気浴へと移りましょう。


その③ 常

体の水気を拭き取ったらすぐに休憩所で休みましょう。快適な温度の場所で腰掛けるか横になってください。
暖かい季節なら外気浴がオススメです。

そしてこの瞬間に『ととのい』はやってきます。

体はぐったり重力を感じ、目は閉じるけど眠れない。
考え事をするというより、周囲の音や風に身を委ねてボーッとしていたい感じ。

水風呂後の2分くらいがととのいのピークなので、水風呂から休憩スペースへの導線はとても重要です。
あなたのホームサウナはいかがでしょうか。

常気浴中の体の変化は、ホルモンや自律神経の作用に影響されます。
これらは次の章で説明します。


■ととのうの正体

ここまでは体にもたらされる変化のうち、認識しやすいものだけを紹介してきました。
ここからは逆に認識しづらい変化を簡単に紹介します。

なぜそんなことまで説明するのかというと、そこに『ととのうの真のメカニズムが隠されているからです。

で、結局ととのうとは何か?を
医学的に言うと、

血中にはアドレナリンが残っているのに、自律神経は副交感神経が優位になっている状態

のことを指すようです。

どゆこと?
という方のために分かりやすく。

興奮モードにいるのにリラックスしている。
または
冴えてはいるけど脱力感。

これが『ととのう』です。


■ホルモンと自律神経

灼熱のサウナによって生命を脅かされると、体は危険と認識して交感神経を優位にします。

交感神経とは、自律神経のうち臓器や器官の働きを活発にする神経のことで、これが優位になるということはいわば興奮状態にあるということになります。

このとき血中には興奮作用のアドレナリンが分泌されます。

その後、急激に冷やされる冷水の刺激は、これまた危機状態を呼び起こし交感神経優位を継続させます。

この時点で体は無意識下に興奮状態を維持していることになります。


そして常気浴。

極度の温冷から解き放たれ、快適な温度に包まれた体は、一気に副交感神経が優位な状態へと揺さぶられます。

副交感神経とは交感神経の逆で、臓器や器官の働きを抑制する自律神経のことです。副交感神経が優位になるということはリラックスモードということになります。

常気浴で姿勢を楽にした瞬間、体は一気にお休みモードになる訳です。

しかしここで思わぬ誤差が発生します。
血中のアドレナリンがすぐに無くなる訳ではないということです。

体はお休みモードなのに興奮モードが残っている。
体はとろんとろんなのに五感が研ぎ澄まされている。

そのような状態が意識的に作られているのがととのいであり、サウナブームの正体なんです。

以上が体の変化でした。
それでは心への影響をご紹介します。


■メンタルへの効果

ととのうは分かった、それがHSPさんにオススメなのは何故なんだという本題にやっと入りますw

①リラックスできる
まずはこれです。体の疲れが取れます。
ゆっくり休む時間を確保するので間違いなく楽になるはずです。

②リセットする
マインドリセットという言葉が相応しいと個人的に感じています。
ボーッとしながら周囲の音や風景、香りや風などを感じます。地球という奇跡の星の恵まれた自然を感じていると、悩み事がちっぽけに思えます。
尚、サウナ後の脳は瞑想をした状態に近いという実験結果があるようです。

③体のサインに気付く
脱力した体もリセットされた気分。この時、体の発するサインに耳を傾けてみてください。
HSPさんなら分かるはず。
首や肩が疲れているなとか、下半身が重たいから少し痩せた方がいいなとか。
自己理解を深められるのは繊細さんならではの特技。


リラックス、リセットを通して自己と向き合うゆっくりとした時間を過ごすのがサウナです。
デジタルデトックスとも言うようですが、スマホ依存の方もこの数時間だけは手放して何もインプットしない時間を過ごしてみてください。

■サウナごり押しの理由

いかがでしょう。
サウナに興味を持っていただけたでしょうか。

私がこんなにもサウナをオススメしたい、説明したいというのには訳があります。

実は今、地方のサウナ店で働いています。
近くにサウナ施設が少ないこともあり、若い世代を中心にビギナーの方々がどしどし来店してくれています。

これからこの土地にサウナの文化が芽生えることを嬉しく思うと同時に、上手く出来ずに悔しいもどかしいと感じる事があります。

それは、
『みんなちゃんとととのえているのだろうか』
ということ。

きっかけは高校生のお客様。
4〜5人で来てくれる子たちが多いんです。
先日浴室内を整理しながら観察していたら、水風呂に入っていないことに気付きました。入らなかったのか入れなかったのかも分からない。

初めての水風呂はキツい。
でも1回耐えたら2回目からは幸せ!なのに。。
私の友人にも水風呂に入れずサウナ習慣が根付かなかった人がいるので気持ちは分かるんです。

ととのいサウナ専門店として設備は用意できました。
しかしそれを100%使いこなすかどうかはお客様次第。従業員の立場としても皆さんに100%お伝えするのは難しい。

そんな思いを抱きながら日々悶々と過ごし、晴れぬ思いを少しでもアウトプットしたくてこの記事を作りました。

■オススメのポイント

サウナーとして、裏方としての両視点からオススメしたいポイント、マナーなども以下にまとめておきますのでぜひ参考にしてみてください。

①体を洗う
サウナ室に入る前に体を洗いキレイにしましょう。その方がサウナの効果が高まります。サウナ室を汚さないためにも大切です。トイレも先に済ませておきましょう。

②サウナハット
サウナ室ではしっかり体を温めましょう。しっかり温まってしっかり汗をかくと水風呂が気持ちいいしととのいが格別です。
しかし温まりが不十分なうちに出てしまう人も多いと思います。その理由は、頭が熱くなるからです。
サウナ室では高い場所の方が温度が高くなります。1段変わると10℃くらい変わります。
したがって、体が温まるより先に頭が熱くなってしまうんですね。
そこでオススメなのがサウナハット
頭部の熱を緩和するだけでなく、髪が熱で傷むのも和らげてくれます。無い場合はタオルを頭部に巻くなどして代用すると良いです。ちなみに口をタオルで覆うのもオススメ。呼吸が楽になります。
買わなくてもレンタルをしているお店もあるので是非活用してみてください。
体感ですが、15人に1人くらいハットをかぶってる印象です。

③かけ水をする
水風呂に入る前にはかけ水をして汗を流しましょう。共用の設備です。みんなが気持ちよく使える環境を維持するために協力しましょう。

④水風呂と羽衣
水風呂は冷たいですが、息は止めずに吐きながら、気持ちいい〜と小さく声を出しながらでもいいので肩まで浸かってください。15℃以上の水温なら入りやすいと思います。
そこでジッとして30秒。
発散した熱が肌と水の間に層を作り、冷たさを感じなくなるような感覚になります。この層を羽衣といいます。
羽衣は水が動くと消えてしまいます。複数人が入る水風呂の場合、先の人が羽衣を楽しんでいたら入るのを遅らせるか静かに入るように配慮しましょう。

⑤自己との対話
先に目安の時間などを述べましたがあくまでも目安です。その日、その瞬間のコンディションとしっかり向き合って、無理のない入浴を心掛けます。
たとえばいつもは12分サウナ室で汗をかく人でも、『今日は息苦しく感じるな』と思ったら早めに上がるとか、水風呂がいつもより寒く感じるなと思ったら早めに上がってタオルやポンチョで体を冷やさないようにするとか。
自分と向き合い自分との会話を楽しむのが醍醐味です。

⑥衣類
個人的に1番強調したいポイントはココ。サウナの後に大事な仕事が待っています。
それは心地良い服に袖を通すことです。
サウナでリセットした体に肌触りの良い服をまとってあげる。最高です。
HSPさんはこのあたりのアンテナが高いかなと思い、オススメ度No. 1ポイントにしました。

⑦食事
サウナに入ることをサ活、サウナ後に食べるご飯をサ飯と呼びます。
サウナに入ると食欲が増すのでついついサ飯を張り切ってしまいがちですが要注意。サウナでダイエット体質も作れるのですがこれでは逆効果。美味しいものを適量を心掛けましょう。
また、サウナ前の食事やアルコール摂取は控えてください。食べたものは消化不良を起こしますし、アルコールは命に関わる事故に繋がるので厳禁
入浴中はサウナ室入室前に軽く水分を摂るなどしてくださいね。

以上、だいぶ熱くなりましたが私の学んだサウナの知識をアウトプットしてみました。
まだまだ医学的に解明されていないことも多いようですが、正しい使い方をすれば体や心に良い影響を及ぼす可能性が高いことは分かっています。
HSPである私のようにいつも身心に疲労を抱えている方には特にオススメしたいと考えています。


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先述の通り、サウナでは自己対話をして自己理解を深める時間にして欲しいんです。
HSPさんはきっとどこかしら疲れているでしょうからそれに気付いて癒しに尽力してあげてください。

しかし私は太ったので体の重たさを痛感。
常気浴のときに体が重たすぎて5回くらいインフィニティチェアを壊して床に刺さりました。うそ

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