デザイナーじゃないのに!を読んでみて

①この本を手にとったきっかけ

私は映像制作のお仕事に興味があり、2021年1月から平日の朝と休日を使い、アニメーション制作を中心に映像制作の勉強をしている。まずは副業で広告動画やYouTubeのOP制作のお仕事をしていきたいと考えている。そんな中でデザインを学ぶことが欠かせないと思ったのでデザイン関係の本を探していた。そんな中でこの本が一番初心者向けだと思ったので読んでみようと思った。なるほどデザインという本も合わせて購入し、デザインについて学んでいく。

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②内容要約


⑴あらすじ

仕事をしていく中でデザインする機会が増えている。
資料を作るたびに
「デザインなんて知らん」「できない」「わからん」
こんなふうに嘆いていませんか?
デザインはセンスだなんて思ってしまっていませんか?

実はデザインはセンスなんて不要!
ちょっとしたコツを知って活用できればグッとよくなる!

この本はデザイン経験0の事務員(主人公)が先輩やグラフィックデザイナーからデザインのコツをレクチャーしてもらい、少しずつレベルアップさせていく成長物語である。

⑵日常はデザインに囲まれている

カフェなどお店の看板やメニュー表、ショップカード、ポスターなど日常のあらゆるところにデザインされているものがある。もはや人間が作るものでデザインされていないものは無いとも言えることができる。そんな中で目を引く看板やついつい押してしまうバナー広告などがあると思う。それらにデザインのコツやヒントが詰まっている。今の世の中ではインスタなどSNSが流行っているおかげでみんなのデザインの見る目が肥えてしまっている。お洒落な外観や内観、看板などを見てお店選びをする人も多いと思う。
つまり、デザイン力があれば売り上げに貢献でき、自分にとって武器になる。できる人が少ないからこそ、デザインができればいろんな場所で役立つ。どんな業界とも掛け合わせることができる。
私もデザインを学んで映像制作だけでなく、本業での資料作成に活かして行きたい。


⑶デザインの四つの基本ルール

①整列
文字の列を揃えるとスッキリ見えるようになる。
②近接
たくさんある情報をグループ分けし、同じ仲間でまとめる。他の仲間とは感覚をあける。
③強弱
文字の大小を使い分ける。タイトルは大きくしてその他は小さくしてメリハリをつける
④反復
同じデザインを繰り返す。

⑷ダサさには理由がある

ダサくなってしまうポイント12選

1.本文が長すぎる
長文はごちゃごちゃまとめよう!
2.タイトルが長すぎる
タイトルは端的にまとめて1文字を大きく書こう!
3.行間が狭すぎる
狭すぎず、広すぎず、程よい行間設定をしよう!
4.余白が長すぎる
くっつけすぎ注意!余白でクッションを作ろう!
5.言葉で伝えすぎ
画層も使ってイメージを直感的に伝えよう!
6.メリハリなさすぎ
レイアウトの強弱で視線をとらえるデザインに!
7.原色使いすぎ
彩度をおさえた色を選んでこなれたデザインに!
8.色数使いすぎ
むやみに色数を増やさず3色くらいに抑えよう!
9.フォント古すぎ
昔ながらのフォントは封印!新しいフォントを使おう!
10.個性的なフォント使いすぎ
個性的なフォントはデザインのアクセントに使おう!
11.立体加工かけすぎ
加工の乱用は禁物!立体加工は控えめに設定しよう!
12.木を見すぎて森を見なさすぎ
一点豪華主義はNG!全体のテイストを揃えよう!

⑸デザインはどうやって決めればいい?

広告やチラシなどを作る時のデザインの決め手はターゲットである。まずどんな人に見てもらいたいのかを考え、ターゲットに合った雰囲気のデザインで作っていく。ターゲットを決めずに作成すると、どんな層にも受けるように間を取ったデザインになってしまう。だからターゲットが複数いる場合でもメインターゲットを決め、デザインを最適化するべきである。メインターゲットを決めることで、気付いてもらいやすくなる。
ターゲットの切り口は年齢や性別だけでなく(ライフスタイルは?関心は?何が好き?どんな考え方?)などいろいろ考えることができる。
最初にターゲットを決めておくことで、企画からデザイン、PR方法まで全てに選定基準ができるので時短になる。また、ターゲット目線で作るため見て欲しい人に届きやすいデザインになる。


⑹そびえ立つ上司の壁

デザインを学んでルールやコツを知って実践できた上で資料を作成し、自信満々で上司に提出すると…

「字が小さすぎて読めない」
「その書き方じゃわからん」
「余白あいてるからこの文章入れといて」
etc…

デザインについて知らない上司がデザインのルールなんてお構いなしに好き勝手言ってくることがあるかと思う。

そんな時の対策は

「字が小さすぎて読めない」
→雑誌とかチラシなどプロのデザインを上司に見せてこのくらいの文字サイズの方が見やすいことを伝える
「その書き方じゃわからん」
→周りの人からその言葉の認知度を調べたり、SNSなどネットで普通に使われている様子をスクショしてまとめたりして、ちゃんと世の中に浸透している言葉だということを客観的に説明する
「余白あいてるからこの文章入れといて」
→一回受け入れて言われたとおり直してみる。その上で修正案も用意し、比較させることで判断してもらう

上司にもプライドや考えがあるので、指示を突き返すのではなく一旦受け入れ、指示の理由を考えてみる。その上で最適な方法を考えることが大事である。

⑺もっとデザインが上手くなりたい

デザインの勉強をするには、とにかくいろんなプロのデザインに触れて実践することが大事。たくさん見て自分が好きだなと思うデザインを見つけてデザインの長所探していく。日常でみる看板や広告の中で目を引くものとそうじゃ無いものの違いは何かを分析してみる。そうやってたくさん見てデザインの引き出しを増やしていく。たくさんインプット出来たら今度はとにかく作ってみる。いろいろ作ってみると、【よく使われているフォントは何か】【配色は何色が多い】などデザインにはパターンがあることが分かってくる。


⑻おすすめ無料素材サイト&デザイン本の紹介

この本の最後の方におすすめ無料素材サイト8つとデザイン本4つの紹介がされている。知らないものがたくさん載っていたのですごく参考になった。無料素材サイトの幅が広がったし、他のデザイン本も読んでみようと思った。


③感想

デザインを学ぶ上で初めの一冊としてはこの本で間違いないなと感じた。マンガなので要点がまとまっていて読みやすく、知識が頭に入ってきやすかった。おすすめのフリー素材サイトや他のデザイン本についても知れてよかった。新しいことを学びたい時の一冊目は、マンガを読む方が挫折せずに学べると思った。デザインを学んで映像制作や本業での資料作成にも活かしていく。


終わり


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