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地域課題を他人事にしない、グランピング運営の背景

地域の課題を他人事でなく自分事として捉え、地元である山形で事業を行いたいと考えた僕が辿り着いた一つの選択が「グランピング運営」でした。
グランピング運営を行うと決めた背景について、ここに纏めておきたいと思います。


はじめてnoteを書くのでまずは自己紹介します。CRAFH合同会社(クラフ)代表の鈴木啓晃(すずきひろあき)です。

山形で生まれ育ち、東京の大学を出て就職。インターネット専業の広告代理店に10年以上勤め、2年ほど前の2019年5月に山形へ戻ってきました。
戻った理由はこちらで少し触れてます。

会社を辞め、住む場所が変わり、その同じ年に娘が生まれました。
翌年2020年にはコロナが流行り出しましたが、4月にデジタルマーケティング支援を軸とした会社をつくり、現在は2期目となります。

会社名のCRAFHは、デジタルマーケティングの力を用いて(Communication&Creative)、地域社会の活性化(Regional,Activate)、より良い未来への貢献(Future,Hope)を実現していきたいという想いからきています。

そして現在、山形で「1日1組限定のグランピング施設」オープンに向けて動いてます。

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なぜ山形にグランピング施設をつくるのか?


もともと事業主側のマーケティング支援を行っていたため、なぜグランピングをやろうと思ったのか聞かれる機会が増えました。
ここで自分の頭を整理しつつ、書き留めておきたいと思います。

シンプルに表現すると、
「地元である山形の地域に根差した事業をやりながら、山形の企業や人と一緒に仕事をしてみたい!」
なので、新しいことに挑戦しました。

ただ、ここに辿り着くまでにいくつものきっかけや検討材料がありました。

その中でも主なものを挙げると、下記の5つになりました。

①(地方、山形に限らず)観光が重要な経済活動になると考えたこと
②他社支援だけでなく、自社事業の創出&グロースに挑戦したかったこと
③山形を盛上げようと活動する方ともっと近くで肩を並べ話したかったこと
④既存資源との掛け算がイメージできたこと
⑤自ら楽しめる&同じような人も楽しめること

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①(地方、山形に限らず)観光が重要な経済活動になると考えたこと
独立して間もない頃に、難しいながらも20~30年くらい先の未来で起こりそうなことを未来年表から参考に書き出しつつ、色々思考を巡らせました。

少子高齢化社会で経済を活性化させるにはどう考えても今その土地にいる人だけでは難しそうです。

そうなると観光で消費してもらったり、観光後もその土地の特産品・名産品を消費してもらったり、移住者を増やしたりすることが求められます。
だからこそ、何かしらその領域で関わりたいと考えてました。


②他社支援だけでなく、自社事業の創出&グロースに挑戦したかったこと
10年以上マーケティング支援をやってきましたが、自分から生み出した経験はありません。必ずいつもクライアントがいて、広めたいサービスや商品がすでに出来上がっている状態で、広告予算をお預かりして、それを広げるお手伝いです。

このこと自体にとてもやりがいを感じてますし、支援先の事業が伸びていく様を横で見れるのも楽しかったりします。もちろん今後もクライアント支援は継続していきます。

ただ、それと同時にサービス設計から全て自分でやってみたい気持ちがありました。


③山形を盛上げようと活動する方ともっと近くで肩を並べ話したかったこと
東京にいた頃と違って、地方(山形)にいると、一つ一つの地域のニュースがとても身近に感じられます。東京だと埋もれてしまいそうなことでも、地方だと埋もれず身近に存在し続ける感覚です。

頑張っている「誰か」、ではなく身近な「〇〇さん」と認識し、その「〇〇さん」が動かなければ変わらなかったかもしれない地方の変化を目の当たりにすることがあります。
そういう方と自分なりのやり方で刺激を与え合えたらいいなと考える機会が増えました。

地元の課題を他人事にせず、自分事として捉え、今より少しでも良くしたいと思うのです。

生まれ育った町が廃れていく未来よりも、活気溢れる未来を見たいです。


④既存資源との掛け算がイメージできたこと
お金も人脈も無いですが、山形を盛上げたい気持ちだけは強まるばかりでした。
色んな方と話したり、ビジネスモデルを考える中で、一人で完結せずに他の誰かや既存資源ともっと協力し合うことで、提供できる領域が広がることに気づけました。

自分は観光のプロでも飲食のプロでもないですが、観光資源も食の資源も豊富なのが山形です。既に持っている人たちと繋がり支えあうことで、山形の魅力を発信しやすくなるイメージを持ちました。


⑤自ら楽しめる&同じような人も楽しめること
山形は自然豊かで、山や川が身近にあります。そんな中で子育てできることは、少し前まで東京にいた自分にとっては少し贅沢な感覚すらあります。
特にコロナの影響で、伸び伸びと自然の中で遊び、学べる環境は貴重だなと感じました。

そうは言っても、特に子どもが小さいと、衛生面や万が一が起きた場合の対応など、心配事は尽きないため、キャンプにハードルを感じてしまう方も少なくないと思います。

自分たち家族もそうでしたが、それを解決したのがグランピングでした。
自分はもちろん、同じような悩みを感じた人にも楽しんでもらえることを提供したいなと考えました。

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これら5つの要素が重なり、グランピング運営を実行に移すことを決めました。

でも、実際にテスト宿泊もやってみて感じたのは、
何よりも地元である「山形の良さを、ゲストに知ってもらうこと・楽しんでもらうこと・喜んでもらうこと」が、
とても嬉しいし、やりがいを感じる、ということでした!

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(テスト宿泊で来てくれたご家族のお子さんからいただいたお手紙)

今となっては小難しい理由云々よりも、只々、
またゲストの喜ぶ顔が見たいからやりたいな、と思ってます。


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どんなグランピング施設なの?


提供価格やオペレーションなどは絶賛検討中ですが、

・1日1組限定で周囲に気を遣わない
・山の麓で駅からアクセス良好
・コットンベルテントで自然を体感
・檜風呂など充実設備で女性も快適
・山形牛を中心に地産地消を提供

こんな感じをベースに、隣接するお茶室にてお抹茶の体験を楽しんでもらうことも可能です。

海外からの観光客の方はもちろん、日本文化に触れられる機会が少ない若い世代や、グローバル化する社会において日本人としての教養を身に着けたいビジネスパーソンにも気軽に茶道を楽しんでもらいたいです。

また、山形を代表する観光地である銀山温泉、山寺、蔵王も周遊しやすい場所になります。

オープンは4月末の予定で動いてます。

SNSアカウントとプレサイトは先行して公開しており、少しずつ情報も発信していきます。テスト運用に付き合ってくれたゲストの体験談などもSNSからご覧いただくことができます。

キャプチャSotonico

施設名:sotonico グランピング 山形

sotonico|ソトニコ
= 外+ニコニコ+行こう

【ソトであそぼう】をコンセプトに、
このような時代だからこそ、家族や友人、恋人など大切な人たちと、
楽しい時間を”ソト”で過ごし、笑顔になってほしい。
そんな想いで立ち上がりました。

【Twitter】
https://twitter.com/sotonico_jp
【Instagram】
https://www.instagram.com/sotonico_glamping/


今後について

グランピングのオープンと共に、キャンプ用品のレンタルも行います。
グランピングはもちろんですが、キャンプ用品を持っていない方でも気軽に山形の自然を楽しんでもらえるようになったらいいなと思ってます。

グランピングをきっかけに、山形を知ってもらえる機会・触れてもらえる機会を地元企業の方と一緒に共創していきたいと考えてます。
いずれ商品開発も行っていきたいです。

なにか一緒にやりたいと思った方がいましたら、お声掛けいただけると嬉しいです。


マーケティング支援は引き続き会社の柱の事業であり、グランピング事業を通して事業会社側の苦労を身近に感じることが、マーケティング支援を行う際にも、より相手の立場で物事を捉えることに繋がると考えてます。

広告を打つ手前の商品・サービス設計から関わり、スポットで出稿して終わりの広告ではなく、利益に繋げて共に拡大できる企業を増やせるようにより一層精進します。


2022年はやりたいことを少しづつ実現していくために、仲間を増やし、組織力も強化したいと考えてます。

雇用形態はこれまでの当たり前にとらわれず、副業や乳幼児のいるママさんなども視野に労働力の最適解を模索したいと思ってます。

まだ漠然としてますが、グランピング事業・マーケティング事業ともに気になる要素があった方はコンタクトもらえると嬉しいです
よろしくお願いいたします!

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