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筒香嘉智が行くべきメジャーのチームは?

横浜の輝く大砲が夢の舞台へ

筒香嘉智が今オフ、ポスティング制度を利用してメジャーリーグへの移籍をするらしい。

今季は打率.272 29本塁打 79打点と例年よりも若干物足りない数字ではあったが、レギュラーに定着した2014年以降の6シーズンで185本塁打を放ち、2015年からの5シーズンはキャプテンとしてチームを引っ張ってきた名選手。来季開幕時には28歳とプロ野球選手として脂が乗る時期に差し掛かるのだから、自身の夢を追いかけるのに機は熟したと言える。

文字通り「横浜の輝く大砲」となった筒香だが、メジャーリーグのチームへ移籍するとしたらどこがベストなのか…おせっかいながら考えてみた。

同僚・パットンの意見は的外れ!?

筒香のメジャー挑戦が決まった直後、球界の内外からも様々な声が聞かれたが、中でも具体的なチーム名を挙げて言及したのは、筒香の同僚であるスペンサー・パットンだった。

自身も3シーズンのメジャー経験を持つパットン曰く、筒香の持ち味である右方向への長打が出やすい球場をホームにしているチームという点で、レッドソックスやアストロズを挙げたようだが、個人的にこの2球団は今の筒香がもっとも行ってはいけない球団のように思える。

というのも、この2球団の戦力を見ると筒香が入れる余地がないからだ。

例えばレッドソックス。連覇を目指した今季はまさかの地区3位に終わり、昨季の世界一を支えたデーブ・ドンブロウスキGMが解任されるという波乱があったが、チーム戦力そのものは盤石。特に外野は昨季のMVPムーキー・ベッツをはじめ最も充実している陣容で、DHでも32歳のJ.D.マルティネスが今季も打率3割、30本塁打オーバーを記録するなど破壊力満点。とても筒香が入り込めるとは思えない。

そしてアストロズはもっと考えにくい。アメリカンリーグ西地区で今季107勝を挙げるなど、圧倒的な強さを見せつけたチームは投打ともスキがない状態。むろん外野陣の層は厚く、レギュラー3人の打率は筒香の今季打率.272よりも全員高い上に守備も堅い。打撃はまだしも守備、走塁面で不安をかかる筒香がこの外野陣に食い込むことは難しいだろう。

筒香が行くべきチームはこの3球団がベター!?

では、筒香はどこのチームに行った方がいいのか…個人的にアメリカンリーグならトロント・ブルージェイズ、シカゴ・ホワイトソックス、DHのないナショナルリーグならコロラド・ロッキーズの3球団が候補のように思える。

いずれのチームも長打が出やすい球場を本拠地としているため、筒香の持ち味をフルに生かせるだけでなく、今季は3チームとも負け越していて、メディアの注目度も低め。それだけにメジャー1年目の筒香にはプレーがしやすい環境では?と予想するが、この3球団の中で筆者が推すのはトロント・ブルージェイズだ。

2015~16年にポストシーズンへ進んではいるが、それ以来チームは2年連続で地区4位と低迷気味。チームの主砲はライトを守るランドル・グリチェク。今シーズンは31本塁打を放っているが、打率は.232と低く確実性に欠け、さらに筒香の本職であるレフトはシーズンを通じてレギュラーが固定できなかった。2014年以降、打率.270を切っていない筒香なら余裕でレギュラーに定着できるだろう。

そもそも今季のブルージェイズ内の首位打者ブラディミール・ゲレーロJr.の打率は筒香と同じ.272。メジャーとNPBと一緒に考えるのは強引だが、もし筒香がブルージェイズに入団すれば額面上はチームの戦力となる可能性は高いだろう。

ちなみにブルージェイズに在籍した日本人は過去に4人いるが、現地ファンに最も愛されたのは2013年から3年間在籍した川崎宗則だろう。底抜けに明るいキャラクターでカルト的な人気を得たが…筒香は実力で現地ファンをうならせることができるだろうか。

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