旅行者と観光客の違いは何?
日本語レッスンで、「旅人」と「旅行者」の違いはなんですか?
と聞かれた話を昨日書きました。
ここでもその2つの違いを説明すると、
旅人
旅人は「旅をする人」を指します。長期間にわたる移動や冒険、深い意味合いのある旅に出る人を指すことが多いです。旅の過程での経験や自己発見を重視するニュアンスがあります。
旅行者
旅行者は「旅行をする人」を指します。目的地に行くことやその過程を楽しむために移動する人を広く指します。
富田梨恵さんが昨日の記事に
とコメントをしてくれました。
確かに、スナフキンは旅人!そして、ワールドワイドな旅人のアイコン。
日本国内でいえば、水戸黄門御一行様でしょうか。御一行様たちも旅行者感がないですよね。めちゃくちゃ旅人!笑 ただし、水戸黄門は大抵、日本人にしか通じないかと。
あれ?旅行者と観光客の違いは何?
そこで、次に「あれ?旅行者と観光客の違いは何?」という疑問が私の中で湧き上がりました。
普段の会話ではどちらを使いますか?私は断然「観光客」を使うことが多いです。
観光客とは何か?
観光とは?
客とは?
つまり、この「客」という字は、もともと「来訪者」や「一時的にその場所に滞在する人」という意味を持っています。「観光客」は、観光(見物や名所を訪れること)を目的に、その土地を訪れる一時的な滞在者を指します。つまり。「客」という言葉を使うことで、その場所に短期間滞在していることや、外から来た人であることを強調しています。
簡単な例文で比較してみる
次の文では、どれが一番自然に感じますか?
今日、嵐山に行ったら、旅人だらけだった。
今日、嵐山に行ったら、旅行者だらけだった。
今日、嵐山に行ったら、観光客だらけだった。
私の場合、自然に感じられるのは3の「今日、嵐山に行ったら、観光客だらけだった。」です。
理由は嵐山は京都の有名な観光地であり、観光を目的とする人々が多く訪れるため、「観光客」という言葉は、特定の観光地に訪れる人々を自然に指す表現だからです。
2の旅行者も適切ではありますが、やや広い範囲な意味を持つため、観光地に特化したニュアンスが弱くなります。「観光客」に比べて、やや広い範囲の旅行をしている人全般を指すため、特定の観光地を訪れる人々を指す場合には少し不自然に感じられることがあります。
1の旅人に関しては、嵐山にスナフキンや水戸黄門御一行様が埋め尽くされているのを想像できません!笑
そして、「旅人」という言葉はやや文学的で古風な印象を与えます。現代の日常会話ではあまり頻繁に使われず、特定の観光地を訪れる人々を指す場合には不自然に感じられることが多いです。
住んでいる場所を離れて違う土地に行く、訪れるという行為自体は、観光客も旅行者も旅人も同じなのですが、文脈や場面によって私たちは自然と使い分けています。これらの言葉を使い分ける際、自分の脳がどのように判断しているのかを覗けたら面白いのになーと思ってしまいますが、それができないからこそ面白さを感じるのかもしれません^^
最後に・・・