#2 オンライン日本語レッスンのおぼえ書き: 久しぶりのサバイバルなレッスン
先日、新規生徒のレッスン予約が入った。
ほとんどの生徒さんは新規レッスンを予約してくれた時に、連絡フォームやメッセージも事前に送ってくれる。
しかし、私の経験からは30%の生徒さんはメッセージなしで予約する。
そんな生徒さんには、私から英語でメッセージを送る。そして、「たのしみにしています」や「ありがとうございます」など、ほんの少しだけ日本語も入れる。
日本語レッスンなのに英語でメッセージを送る理由は
1: 相手の日本語レベルがわからないから
2: 日本語が読めたり話せたりしても、書くことが苦手な人もいるかもしれないから。
3: 講師である私も英語でのやりとりができる (= 細かいことも相談してね
)というアピールをしたいから
であるんですが・・・日本語中級レベルの生徒さんはだいたい日本語で返してくれるので、そこから日本語のみでのやりとりになります。ここでも、ほんのりですが、レベルを知ることができる。
話は戻って、先日新規の生徒さんからのレッスンリクエストがあったのですが、メッセージなし、そしてプロフィールも何も情報なし。性別もわからず、英語でメッセージ送っても1週間経っても反応なし。
もう、ある予感しかしなかった。なんか、これ経験あるやつかも・・・
と思いつつも、レッスンが始まって、あちらからコールしてきてくれたのですが。
現れたのは、やっぱり女の子。小学生くらい。
やっぱりこのパターン!
そして今回は準備してない…まさにノープラン
・・・なんですが、その女の子Dちゃんは、
最初から「禰󠄀豆子」が大好きと自らアピールしてくれて、英語で禰󠄀豆子が好きなこと、鬼滅の刃を彼女の母語で読んでいること、おじさんの日本出張で鬼滅の刃の学習ノートや文房具を買ってもらったこと。
そして、何と書いてあるのか知りたかったこと
など、一気にいろんな情報をくれた。(これを、事前に知りたかった・・・)
Dちゃんが漫画を持ってきてくれたので、私も負けじと「私も鬼滅の漫画を持ってるよ!」とアピール。笑
そんなDちゃんのレッスンで初めて教えた日本語の語彙はもちろん、
「鬼滅の刃」
彼女も必死にKimetsu no Yaibaとノートを取ってくれてた。
禰󠄀豆子が好きならば・・・・
「禰󠄀豆子が好きです」を教える。
レッスンが始まった瞬間に教えてくれたのが、" I like Nezuko!" だったし、彼女の日本語への興味の入口も「禰󠄀豆子が好き」だし、何より「Nが好き」の文型は短くて覚えやすい。
本人も、たくさんリピートしてくれ、
自分から、「たんじろうが好きです」も言えた^^
そこから「おはよう」「こんにちは」を教えて、
「私はDです」を導入。
そこで、彼女から「日本語ってむずかしいんでしょう?」と質問があったので、「文字がたくさんあるので、大変だけど、Dちゃんの国の言語と文法の語順は同じだよ」と答える。
そこから、「どうやって日本語の文字を書くの?」と質問があったので、50音順からでなく、書きやすいひらがなから一緒に書いてみました。
例えば「い」「う」「し」「た」「こ」
これで、「いう = to say 」「うし= cow」「うた=song」「した under/ below」「たこ= octopus] など。
書いて、見て見て!と、画面越しに書いたノートを見せてくれ、それを繰り返したら、
わたしの名前は日本語でどう書くの?
と、質問。
彼女の名前を今度はカタカナで書いて教える。
外国からの言葉はカタカナで書くんだよ、と教えましたがどこまでわかってもらえたかはわからないけど、少しずつわかっていけばいい。
最後に1から10まで数えて、あっというまの60分間でした。
はじまったら、子供のレッスンだと判明したことは、過去に5回くらいある。でもいきなり60分は初めてだったし、1年ぶり・・・。
目の前のDちゃんの知りたい!に合わせての初レッスン。
サバイバルだったが、準備準備でガチガチになってた時よりも、私自身がすごく楽しんでいたのがわかったから、それがうれしかった。
また、次のレッスンを入れてくれたDちゃんですが、どれだけ継続してくれるのか、まだわかりませんが、彼女の「知りたい」という純粋な気持ちに寄り添っていきたい。
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