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【じーじは見た!】 前編:新しい資本主義実現会議を覗いてみた!

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

さあ、お待たせしました。岸田首相の肝煎で始まった「新しい資本主義実現会議」の巻です。

3月8日に第4回の会議が開催されたようですが、あまりマスコミが突っ込みませんね?  #新しい資本主義実現会議  での投稿もほとんどないのでじーじなりに分析をやってみました😊

ここでは直近の第4回を除くそれまでの3回分の会議資料からいろいろ確認してみましょう⁉

✅まずは有識者の顔ぶれの確認⁉


翁 百合(株式会社日本総合研究所理事長)
川邊 健太郎(Zホールディングス株式会社代表取締役社長)
櫻田 謙悟(経済同友会代表幹事)
澤田 拓子(塩野義製薬株式会社取締役副社長兼ヘルスケア戦略本部長)
渋澤 健(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役)
諏訪 貴子(ダイヤ精機株式会社代表取締役社長)
十倉 雅和(日本経済団体連合会会長)
冨山 和彦(株式会社経営共創基盤グループ会長)
平野 未来(株式会社シナモン代表取締役社長CEO)
松尾 豊(東京大学大学院工学系研究科教授)
三村 明夫(日本商工会議所会頭)
村上 由美子(MPower Partners GP, Limited. ゼネラル・パートナー)
米良 はるか(READYFOR 株式会社代表取締役CEO)
柳川 範之(東京大学大学院経済学研究科教授)
芳野 友子(日本労働組合総連合会会長)

錚々たる顔ぶれなのでしょうけれどじーじに言わせると「新しくない」メンバーだなという印象です。

じーじなら、堀江貴文、成田悠輔、西村博之、この3人をメンバーにいれるんだけどなあ⁉

✅ショッキングなデータを見てみましょう⁉


事務方(官僚)が用意した資料には不都合な事実がいくつも示されました😅

▼東証1部上場(2,192社)の時価総額(745兆円)をGAFAM(5社)の時価総額(886兆円)が上回っている不都合な事実!

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新しい資本主義実現会議 提供資料から抜粋

▼将来のイノベーション力を予測する人口1万人当りの博士号取得者⁉

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韓国も問題多い国だけど一人当りGDPで日本が負けた要因はこれかな⁉

▼多様性への寛容率とも言える女性管理職比率比較:断トツ最下位の日本⁉

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G7の中で断トツ最下位の日本

▼過去30年の一人当り実質賃金の伸び率比較:断トツ最下位の日本⁉

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過去30年給料の上がらない「人を安く雇う」競争を続ける日本⁉

▼年功序列賃金の山の高さが徐々に低くなっている賃金カーブ⁉

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どの世代に対しても「安く人を雇う」競争に終始する企業

✅この会議の論点を整理しておくと⁉


厳しい日本の現状をグラフで見てきましたが、これを言葉で整理しておくとどういうことか?

【日本の産業競争力・企業経営面での課題】
①我が国産業の稼ぐ⼒、国際競争⼒の低迷、サービス産業の低い⽣産性
②基礎研究⼒など科学技術⼒低下
③企業の⼈材投資減少
④ シェアホルダー(株主)重視、短期視点への偏り
⑤ 企業経営でコストカット重視の傾向 ・・・ 人を安く雇う競争に終始
⑥ 過当競争がみられる市場環境 ・・・ 安売り競争

【上記の課題に直面している企業で働く「人」の側面の課題】
働く⼈の意欲低下 ・・・ 物凄く深刻だとじーじは思います
②不⼗分な能⼒開発機会 ・・・ 教育の遅れ
③頑張る人が報われない社会への絶望感
・ ⾼齢化、過疎化など社会的課題の先送り、農業従事者の平均年齢は67歳
・⼥性、若者、フリーランス、⾮正規など多様な活躍を阻害する定年制度
・低所得世帯、ひとり親世帯等の⽣活の厳しい⽅への不⼗分な支援

上記のような課題を前提にこの「新しい資本主義実現会議」は、何が論点になるかと言えば『分配の原資を稼ぎ出す「成長」と次の成長につながる「分配」を同時に進めることができる方法はあるのか?』ということに尽きると思います。

成長戦略を描くことだけ、分配戦略を描くことだけをバラバラに議論して、双方がリンクせずに主な論点としてまとめに入ったのでは、しょぼい提言に終わってしまうとじーじは思います。

だって頭のいい有識者の先生方が30年間、政府に提言をされてきた結果が今であり、同じ方法論で官僚の準備するアジェンダに沿って有識者の先生方の意見を集約しても結果は同じだと思うのです。

✅30年間続けてきた検討を繰り返しても意味がない⁉


どうしてこんなことになってしまったのか?を今更総括しても仕方がないと思うのです。それよりも真の原因を探れ(どの法律を変えれば効くのか、どの法律が原因で日本の競争力を奪ってきたのか?)です。

じーじですら「日米の成長力格差」を題材にnoteで日本の無成長を嘆き総括しています。概念総括を今更しても意味がないと思います👇

じーじは「多様性」「前例踏襲」「変化しない教育」をキーワードに30年間の無成長を次のように総括しました。

①多様性に不寛容なムラ社会の排他性がプラスに作用して成功したのが戦後復興でした。この成功体験は、属人化・部分最適・長時間労働の3種の神器による規格大量生産に適した企業経営、教育、若い人材供給(新卒一括採用)の仕組みを作り上げました。<お題をつけるなら【世界にも類をみない膨大な中小企業数を是とする中小企業基本法とそれに連動したムラ社会(系列・下請け構造)】>

②ところが、一本足打法でこの成功体験を前例踏襲してきた結果は、前述したとおり、低い生産性や科学技術力の低下をまねき、更には企業は人材投資に資金を回さずに人を安く雇う競争(コストカット重視)を続けてきた結果が最初に示したグラフの成績表(30年間の無成長)でした。<非正規雇用が企業側の賃金交渉力を高めることに繋がってしまい【「人を安く雇う競争」(お題)】に拍車をかけた>

この間米国は、標準化・全体最適を科学し、標準化と全体最適がITとの相性が抜群であること(DXの推進)や進んだダイバーシティ経営の特徴を最大限活かして経済成長につなげてきました。そしてDX(デジタルトランスフォーメーション)を武器にしたゲームチャンジャー(イノベーター)GAFAが台頭したのです。

・会社の看板で築いてきた属人の人脈ネットワークでしか入手できなかった情報をインターネットでググれば入手できる情報革命をリードしたGoogle⁉

・音楽はレコードやCDをレコード店で販売するのが当り前という既得権益者の音楽流通のしくみをインターネットで音楽をダウンロードするしくみへとゲームチャンジし、パソコンを持ち運べる携帯電話の世界に導いたApple⁉

・会社でそれなりの地位に着かないことには世間に情報発信する機会(自己実現機会)などなかった世界をSNSという誰もが世界に発信する機会を与えたFacebookのサービス⁉

本は本屋で買うものという当り前や物品はリアル店舗で購入するのが当り前という既得権益を破壊してきたAmazon⁉

日本にはなくて米国にあることをいくら総括しても、概念や意識だけで人々の行動を変えることはできません。政治決断(法律を変える)が必要です。

どうすればいいのかなんて、堀江貴文、成田悠輔、西村博之の3人を呼んできて処方箋を書いてもらえば済むことですが、その処方箋のとおりにやるとなれば「票」にならないから30年間変われなかっただけなのです。

初回会合の論点明確化に続いて2回目、3回目の会議ではさてさて何が議論されたのでしょうか?

後編では、2回目、3回目の資料から議論の様子を確認してみましょう。

つづきを読む


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▼個人力で米国に負けても「チームワークでは日本」は嘘ですよ👇

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