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【じーじは見た!】前編:日本の将来推計人口(令和5年推計) を見てみた⁉️

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

国立社会保障・人口問題研究所が4月26日に「日本の将来推計人口(令和5年推計)」結果の概要を公表しました。

翌日は、どこの新聞も大体上記の論調で記事が紹介されていました。
じーじは、国立社会保障・人口問題研究所が発表に際して公表してくれていたデータを使って、少し新聞とは違った視点で分析してみたいと思います。

✅推計は全部で9種類

実は、出生と死亡をそれぞれ高位仮定、中位仮定、低位仮定の組合せで全部で9種類の推計をしているんですよ。

(出生の仮定・死亡の仮定)で組合せを表現すると以下のとおり9種類あります。

(高位・高位)(高位・中位)(高位・低位)
(中位・高位)(中位・中位)(中位・低位)
(低位・高位)(低位・中位)(低位・低位)
👇

中央の推計が(出生の中位仮定・死亡の中位仮定)の数字をじーじが作表

ご覧のとおり、推計値といっても9種類もあると随分幅があるでしょ。

上記表では数字が小さいので、2100年時点と2050年時点の人口だけをピックアップしてみましょう。

49、562千人~80,695千人の幅
5千万人を切っている推計を見るとちょっと「ぞっ」としますよね。
99,582千人~110,379千人も幅
30年くらい先の人口は何とか1億人はキープしており、
9種類の推計にそんなに大きな差はなく、何となく安心。

9種類の推計の代表値として(中位・中位)推計が説明に使われています。9種類の中間値でもあるので「人に説明がしやすい」ので新聞では、この値を紹介しているみたいです。

✅どんな風に推計しているの?

国立社会保障・人口問題研究所による日本の将来推計人口はどんな風に推計しているのでしょうか?

コーホート要因法が採用されています。

コーホート要因法とは、年齢別人口の加齢にともなって生ずる年々の変化をその要因(死亡、出生、 国際人口移動)ごとに計算して将来の人口を求める方法だそうです。

すでに生存する人口については、 加齢とともに生ずる死亡数と国際人口移動数を反映して将来の人口を求めていきます。

また、新たに生まれる人口については、15~49 歳の女性人口に生ずる出生数を性比で分け、その生存数および国際人口 移動数を順次算出して求め、翌年の 0 歳人口として組み入れて計算を繰り返していくようです。

このコーホート要因法によって将来人口を推計するためには、男女を年齢別に分類して以下の仮定をします。
(1) 基準人口…今回の場合は2020年人口が基準となります。
2005年生まれの方から生産年齢人口に加算されて計算されていきます。5年前の調査は2000年生まれが15歳の生産年齢人口の下限でした。
さらに、同様に分類された以下の仮定をしています。
(2) 将来の出生率(および出生性比)
(3) 将来の生残率
(4) 将来の国際 人口移動率(数)

※コーホート合計特殊出生率は同一世代の女性の出生率を過去から積み上げるため、その世代が50歳になるまで本来は計測値は得られないが、現段階で得られる到達年齢までのコーホート合計特殊出生率を、5歳階級ごとに1つの世代とみて、5年ごとの出生率を合計して算出したもので代用しているそうです。

✅では、出生の中位推計ってどんな仮定?

こんな仮定なんです。

1)女性の平均初婚年齢は、1970 年出生コーホートの 27.2 歳から 2005 年出生 コーホートの 28.6 歳まで進み、以後は変わらないと仮定

2)50 歳時未婚者割合は 1970 年出生コーホートの 15.0%から 2005 年出生コーホートの 19.1%まで 上昇し、以後は変わらないと仮定

3)夫婦の出生行動の変化を示す結婚出生力変動係数は、妻が 1965~1974 年に生まれた出生コーホ ートを基準(1.0)とし、1982 年出生コーホートの 1.060 まで一時的に上昇する。その後は減少に転 じ、2005年出生コーホートの 0.969に至り、以後は変わらないと仮定

3)の係数と1)及び2)に示される初婚行動の変化によって、※夫婦の完結出生児数は 1970 年出生コーホートの 1.83人から 2005年出生コーホー トの 1.71人まで低下し、以後同水準で推移すると仮定
※夫婦が生涯にもうける子供の数

4)出生率に対する離婚や死別、再婚の効果は、1970年出生コーホートの実績値 0.965から 2005年出生コーホートの 0.966に至り、以後は変わらないと仮定

結構ややこしいでしょ。

これが出生の中位仮定の前提条件なんですね。

中位仮定に基づく合計特殊出生率を前回推計と比較すると、2065 年は前回の 1.44 から今回の 1.35 に低下し、2070 年は 1.36 となるそうです。

これが出生の中位仮定です。

凄く分かりづらいですけれど、実績を加味した将来の推定として、今の状況が改善せずに以降は変わらないと仮定したのが中位仮定、悪化するとの仮定が低位仮定、そして改善方向に進むとの仮定が高位仮定と考えればいいと思います。

前半はこんなところにしておきましょう。

つづきを読む

☆☆☆
(感謝)

▼そらさんの企画「note川柳で初夏を迎えよう!」に参加しました。そらさんが途中経過の記事の中でじーじの参加記事を紹介してくれています。そらさんありがとうございます。明日が締め切りです。皆さんも良かったら川柳にチャレンジしてみませんか?

【じーじの企画参加】そらさんの「note川柳で初夏を迎えよう!」企画に参加します。

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