低気圧と頭痛
はじめに
おはようございます。こんにちは。こんばんは(^^)
8月が終わったものの、まだまだ暑い日が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
9月は台風がもっとも数多く日本に接近する時期であり、気圧変動に反応して体調を崩される方も多いと思います。
今回は、その中でも「頭痛」をピックアップしてお話させて頂きます。
頭痛って?
痛みの出方の特徴
頭痛には、大きく分けて、「偏頭痛」「緊張性頭痛」「群発性頭痛」の3種類があります。
それぞれの大まかな特徴としては
偏頭痛:ズキンズキンと脈を打つように痛み、動くと悪化する。片側が痛む人が6割、両側が痛む人が4割。
緊張性頭痛:ギューッと締め付けられるような痛み。首の後ろの付け根や、こめかみ周囲など、筋肉の凝りに付随して現れる頭痛。
群発性頭痛:一番やっかいな頭痛。難治性であり症状も重い。目の奥に激痛が生じる。
と症状の出方によって分類分けされます。台風などの低気圧を誘引として症状が出やすいのは、「片頭痛」と「緊張性頭痛」です。それぞれ紐解いて行きましょう(^^)
偏頭痛の仕組み
偏頭痛の仕組みを解説する上で、重要なキーワードは「血管拡張」と「三叉神経」です。
脳の周りの取り囲む血管には、「三叉神経」という神経が巻き付いています。何らかの原因で、血管が膨張し、三叉神経を血管壁が刺激することで、痛みが生じます。血管は心臓の拍動に併せて、収縮と拡張を繰り返しているため、拡張したタイミングで痛みが生じズキンズキンという「拍動性の頭痛」が症状として現れます。
緊張性頭痛の仕組み
緊張性頭痛とは、読んで字の如く、筋肉の「緊張」に付随する頭痛を指します。緊張性頭痛に関与する筋肉は様々ですが、不良姿勢や精神的ストレスなどが原因で首まわりや頭部の筋肉が凝り固まった結果、筋肉自体の痛みや、筋肉が神経を圧迫することによる頭痛が生じます。
低気圧の身体への影響
三半規管の気圧センサーと自律神経
天候が変化すると、気温・湿度・気圧が変化します。気温や湿度は皮膚にある感覚センサーで察知しますが、気圧の変化は耳の奥、内耳にある「半規管」の気圧センサーで察知します。
半規管とは、本来身体の「回転」を感知する器官です。半規管からの情報は前庭神経を経由し脳に伝達されますが、低気圧に反応した半規管は前庭神経を介して脳に情報を伝えますが、半規管以外の器官は回転を感じていないため、前庭神経からの情報とのミスマッチが起こりそれがストレスとなって自律神経が乱れてしまいます。
気圧低下による血管の膨張
飛行機に乗っていると、ポテトチップスの袋がパンパンに膨れ上がるといった現象は誰もがイメージしやすいと思います。
人間の身体も袋と同様で、血管も気圧低下によって膨張します。
低気圧による頭痛
低気圧による偏頭痛
偏頭痛は、血管が拡張した際に、三叉神経が刺激されることで生じます。台風など、急激に気圧が低下した際は血管が膨張し三叉神経が過剰に刺激されることで偏頭痛の症状が出やすくなります。
低気圧による緊張性頭痛
気圧変動が半規管の気圧センサーで感知されると自律神経が乱れて交感神経の活動が亢進します。
交感神経は、筋肉の力みや血管の収縮を引き起こし、首周りや頭の周りの血行を悪くします。その結果、筋肉の凝りに付随した痛みが出やすい状況になります。
対処法
偏頭痛の対処法
低気圧のときの偏頭痛を改善するには、高気圧のときと低気圧のときで血管の状態に差が生まれにくい状況を作ることが重要です。
つまり、普段から血流のいい状態を作ることが必要です。血流のいい状態を作るためには、頚椎や頭蓋骨の歪みが無い状態を作ることが重要です。
緊張性頭痛の対処法
緊張性頭痛の改善には、姿勢の改善やストレスの緩和が効果的ですが、気圧に関連した緊張性頭痛の場合には、半規管の気圧センサーが過剰に働かないようにする必要があります。
気圧センサーが正常に機能するためには、側頭骨という骨の位置や歪みが重要であり、側頭骨をしっかりと動かすことが効果的です。側頭骨が柔軟に動くことで、気圧低下に伴う内耳の内圧を正常に保ちやすくなり、結果的に自律神経が整い頭痛が出にくい状態を作ることが可能です。
簡単にできるセルフケア
偏頭痛であれ緊張性頭痛であれ、側頭骨・内耳のケアは非常に重要になります。
以下のような耳ストレッチで側頭骨を動かすことができるので、是非取り組んでみてください。
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著者紹介
HIPs株式会社
TPL認定セラピスト
整体院〜想和〜代表 梅本修央
大学でリハビリテーションについて学び、理学療法士の国家資格を取得
その後大学院に進み修士号を取得、中国広州、中山大学付属病院での臨床研修や若手セラピストのセミナー活動などの経験を経てHIPsに加入
静岡で整体院を経営しながら大阪でHIPsのメンバーとして治療や若手セラピストの育成に取り組む。
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