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認知行動療法と行動分析学もどき

名前は失念したけれど、確か平野って言ったかな?
どっかの大手企業の"元"役員だったらしいおっさんだ。

夫曰く、向こうが(平野さん)持ちかけてきたビジネスで大損こいて、俺は責任取らされるわ、しまいには俺はアルコール依存症になって人生ボロボロになったっていうのにさ。平野さん、どうやら上手いことやって今は自分で法人こさえてウハウハなんだってさ。

果たして本当にそうかな?

あのさ。あそこの(マジな大手企業の)役員だったんだよね?
そうだよ。
じゃあ順当に行けば平穏無事な人生よね。
そうだね。
法人起こして社員を抱えて維持していくリスク、知ってるわよね?
うん、やっぱ売り上げがないと社員どころか自分すら食ってけない。
起こしたての法人って、そんなにコンスタントに仕事って入るかな?
いや、そんなこと、全然ない。むしろつらいばっかだった。
そうだよね、平野さんってご家族いるんでしょう?
いるよ。
好きで、そんなリスクって背負いたがるもんかなぁ?
…………
で、文字通りに社運を賭けたようなプロジェクトだったんだよね?
数億じゃきかないね。数十億でも足りないかも。
で、そのプロジェクトって結果的にコケたんでしょう?
コケたのかコカしたのかはわからない。でも、平野さんの持ってきた仕事だったし、俺も行けると思って乗ったんだけどさ。
遮って悪いけど、数十億のプロジェクトをコカしました→会社へいられません→他の会社で今と同じ役員待遇で雇ってくれる会社ってどのくらいある?
……ほとんどないと思う。
そうだよね。選んだのか選ばされたのかまではわからないけど、結果的に法人を起こさざるを得なかったのか、他の会社で役員ではなく、役職付きの単なる会社員となることを是とはできなかったのか。
それは私にはわからない。
けどさ、平野さんには平野さんなりの理由があったとは思えない?
背後関係とか責任問題とかそれこそ色々ね。

飲み物を見て「これしか残っていない」と受け取るか「まだこんなに残っている」と捉えるかの違い、物事には全て両側面があると思っているのが私。
相反して、認知行動療法自体に懐疑的、というか、むしろアンチの夫。

参考にしたテキストが悪かったんじゃねーの?(身も蓋もないけど)

俺がアルコール依存症になったのは○○のせいだと、(人や事件) 夫が言い出すたびに私のよくとる手法の一つである。
同調もするけれど、複数要因のしがらみまくったこの世界で、原因を一つと限定/断定し、決めつけては、生きていけるものも生きてはいけなくなる。
…とすると、物事をロジカルに解き「結果的にそうなったのかもしれないけれど、向こうにも向こうで理由があったのかもしれないよ?」と、
※夫は地頭がいいので、聞く耳は持つタイプ

対話を通し、向こうだって好きでそうなったわけじゃない。あなただって好きで依存症になったわけではない、と、思考の一応の着地点を見つける。

ここからは少し…じゃないコツがあるんだけど、続きはそのうち。

こんにちは、ひっぴーです。 夫は今、前妻さんとの間のお子さんとの面会権を求めていますが、アルコール依存症の時点で難しいでしょうと複数の弁護士から言われました。 酒乱・暴力ではありません。連続飲酒が止まらなかっただけです。 WHOの定めた正式な行動障害、つまりは病気なんです。