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なぜ隈病院に転院したか~私、甲状腺癌なんだって②

車で5時間、公共交通機関を利用しても4時間半かかる隈病院になぜ転院したのか。その理由を書きます。

地元の総合病院では検査出来なかった

私の甲状腺には2個の腫瘍がありました。

ところが、地元のそこそこ大きい総合病院では、そのうちの1個しか穿刺吸引細胞診が出来ないという。

理由は、静脈がそばにあって危ないから。

万が一間違えて静脈に針を刺してしまったら、大出血を起こして、最悪、気道が押し潰されて死んでしまうというのです。

仕方なく、1個だけ検査。

結果は、甲状腺乳頭癌。

手術した方がいいけど、経過観察でもいいですよとの説明。ほんまかいな。

セカンドオピニオンを受けようと思っていた矢先、この病院で新型コロナのクラスターが発生。

全国的に緊急事態宣言も出されて、セカンドオピニオンどころではなくなってしまい、4ヶ月が経過したのでした。

手術できそうな病院を探す

ネットで甲状腺専門病院を探すも、地元には全くなく、やはり東京の伊藤病院か神戸の隈病院かという感じ。

コロナ禍前なら、迷わず30年暮らした東京の伊藤病院を選んだと思うけど、折りしも新型コロナの感染拡大が最も多い地域。

通うだけで感染しそう💦

それはイヤだ。

そんな時、1つの研究論文を目にしました。

成人の甲状腺低リスク微小乳頭癌 cT1aN0M0 に対する積極的経過観察の適応と方法: 日本内分泌外科学会 甲状腺微小癌取扱い委員会 による提言
編集:日本内分泌外科学会 甲状腺微小癌取扱い委員会http://jaes.umin.jp/pdf/news20200212.pdf

この委員の1番上に名前があったのが、隈病院の宮内昭院長でした。

提言の内容はここでは詳しく触れませんが、ザックリ言えば、「微小癌は基本、経過観察でいいけど、何でも経過観察でいいわけでは無い。」ということ。

サイズだけで決めていいわけではないらしい。

隈病院なら、私の癌が本当に経過観察で良いか判断してもらえそう、そんな気持ちになったのでした。

そして、隈病院を受診する準備が始まりました。


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