[おかえり、そしてその先へ]2022J1リーグ第31節ガンバ大阪VS柏レイソルレビュー

こんにちは。ガンバ大阪VS柏レイソルのレビューやっていきます。
スタメンはこんな感じ!

ガンバは宇佐美がアキレス健断裂から約半年ぶりのスタメン復帰。ついにこの時がやってきました。おかえり。

前半

宇佐美貴史という男はとんでもなかったです。2トップの一角ながらトップ下のようなプレーぶりで、ボールを失わないのはもちろん、周りとボール両方を動かしながら攻撃を組み立てるシーンをいくつも創り出しました。上半身も心なしか前よりがっちりしていましたし、長いリハビリを乗り越えて帰ってきた彼のパワーアップぶりに涙が出そうでした。
おそらく初めて?2トップを組んだペレイラとの相性も中々良かったです。二人とも球離れがいいので、テンポがいいまま相手の危険なエリアに侵入していけてましたね。ペレイラはいつの間にかFWの軸になりました。もともとのシュート精度に加え、長い足を活かした収まりの良いポストプレー、決して強度が高いわけではないながらも要所を抑えた守備、そして苦手だった競り合いも競るタイミングや助走のつけ方を工夫するなどして勝てるようになってくるなど、松田体制になってから何でもできる万能FWになってしまいました。今節もチャンスシーンを多く創り出しただけに、1つでも決めておけば、、、。ヒーローになれるチャンスはまだあるので、見守りましょう。
食野が幻のゴールを決めました。そろそろ幻のゴール集が作れそうです。
残念ながら今節は守備がちょっと雑でした。特に前半は右SHのアラーノが放流されていった後のスペースを三丸に狙われてましたね。ただ映像で見る限り松田さんは高尾に指示を加えて前半中に修正できていたので、何とか大事には至りませんでした。
保持の時間はありながらも決め切れなかった前半、0‐0で折り返します。

後半

前半存分に光り輝いた至宝でしたが、後半は徐々になりを潜めます。でもしょうがないですよね。アキレス健断裂から半年でスタメン出場している時点でかなりのことなのに、その上90分高強度で戦うなど求められるはずもありません。ただ、次節も期待してしまいます。彼は本当にすごい選手です。
宇佐美の運動量低下に伴って、チームのペースが落ちていったのは気がかりです。最近のガンバは残留争いしているチームにありがちな、控え選手がゲームに入りきれないシーンがちょくちょく見られますね。勝ちを目指すとともに負けが許されないという状況で固くなってしまうのはわかりますが、交代で入ったからにはなんとかチームを勢いづかせてほしいものです。
R山本、デビューしました。20歳とは思えないふてぶてしさで、風格を感じました。あとは意外とデカくて厚い。体はちょっと重そうでしたね。必殺のスルーパスはお預けでした。次節は斎藤未月が出場停止。ダワンなのか、R山本なのか、奥野なのか、ハイパフォーマンスでチームを支えていた斎藤未月の穴を埋めるのは簡単ではないと思いますが、また違った良さでチームに貢献してほしいですね。強度でいったらダワンかな、、、。
そして東口。本当にありがとう。ガンバはいつかゴール裏に彼の銅像を建てるべきですね。彼がいなかったらという想像すらしたくありません。まだ強豪との対戦が残る最終盤でのハイパフォーマンスは心強い限りです。
レイソルは正直言ってモチベーション不足でした。前に出てくるでもなく、固く守るでもなく、のらりくらりとしていましたね。ガンバの反省点はそこに合わせてしまったことです。是が非でも点を取りに行く姿勢で相手を上回れなければ、勝ちは見えてきません。クリーンシートを達成したものの無得点。最低ノルマの勝ち点1を手に入れましたが、悔しい試合となりました。

まとめ

今節を引き分けたことで、ガンバは残り3試合のうち2試合で勝たなければ厳しいという状況になりました。最下位磐田との直接対決は言わずもがなとして、残りはマリノスと鹿島。薄い光明は鹿島の調子が悪いことです。最終節での対戦になりますが、今季これまでの無残な鹿島戦にはならないでしょう。向こうの順位次第では責め立てる展開を作れるかもしれません。
問題は次節、優勝に王手をかけたマリノス戦。はっきり言って完成度では全く敵いません。そこは松田監督もわかっているはず。ただし優勝が見えるが故のプレッシャーにさらされているはずなので、付け入るスキはあります。幸いガンバはここ最近マリノスとの相性が川崎とか鹿島とかと比べれば悪くありません。メンバー選考も含めて、小さなサプライズで混乱を引き起こせるかが焦点になりそうです。
とにかくまずは自動降格圏を抜け出すことです。勝ち点1差で争う福岡も決して調子が良いわけではありませんが、ガンバとしては周りを気にすることなく目の前の一戦にすべてを賭け、勝利を掴むだけです。泣いても笑ってもあと3試合。帰ってきた声援も受けながら、なんとか残留を掴み取ってほしいですね。

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