令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況

令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況
厚生労働省による政府統計

<調査目的>
事業所が行っている安全衛生管理、労働災害防止活動及びそこで働く労働者仕事や職業生活における不安・ストレス等の実態について把握し、今後の労働安全衛生行政を推進するための基礎資料をえることを目的。

<調査範囲>
・全国
・様々な業種の事業所で、常用労働者10人以上を雇用する民営事業所のうちから、産業・事業所規模別に層化し無作為に抽出した14000事業所。その事業所で雇用されている中から無作為に抽出した約18000人を対象。
・期間はR3.11.1-R4.10.31

<方法>
調査用紙の郵送・配布またはインターネットを利用したオンライン報告方式

<結果>
■令和4年の調査において、現在の仕事や職業生活に関することで、強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は82.2%。令和3年の調査では53.3%。
事柄の主な内容は、「仕事の量・質」、「仕事の失敗、責任の発生等」、「対人関係」などがある。

■メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所割合は63.4%。令和3年度は59.2%。
取り組み内容はストレスチェックの実施、メンタルヘルス不調の労働者に対する必要な配慮の実施。

■ストレスチェックを実施した事業所のうち、結果の集団分析を実施した事業所割合は72.2%。令和3年は76.4%。集団分析を活用した事業所割合は80.2%。令和3年度は79.9%。

<感想>
昨年よりもストレスを感じている労働者は増えているが、要因は過去を遡ってみてもあまり変わっていない。集団分析の活用は継続されているが、未だメンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所は格段に増えてはいない。需要と供給のバランスを考えた際には、対策に取り組む必要がある。一方で、組織内では「何をしたら良いかわからない」「必要性を感じない」などは少なからずあると勝手に思っています。
労働者が健康で働き、高い生産性を発揮できるよう、今取り組んでいる研究の精度を少しずつ高めて、組織に少しでも貢献できればと思います。

今日も最高の一日に。

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