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Dopeverse辞典 p.5 - HIPHOPな漢の生き様 "Nas"
名前:Nas (本名 Nasir bin Olu Dara Jones)
出身:アメリカ ニューヨーク州 ブルックリン
年齢:49歳
HIPHOPを知る上で欠かせないHIPHOP界,NYのドン Nas 彼についてはもっと詳細に書かれた記事が山ほどあるので興味のある方はDigってください
直近の2022年11月にリリースされた「King's Disease III」は、グラミー賞を受賞した2020年の「King Disease」を皮切りに始まった3作品目であり、前2作は共にグラミー賞・最優秀ラップアルバム部門ににノミネートされています
今回はそんな男前すぎる漢のリリックについて触れさせていただきます
HIPHOP界でも伝説的なアルバムとして今も尚愛され続けている「Illmatic」
当時はIllmaticという言葉が飛び交い続ける社会現象になるほど一世を風靡した彼の作品
そんな素晴らしいアルバムの中から僕が選出したのは...
「The World Is Yours」
Check it out
Nas / The World Is Yours 0:24~
Writin' in my book of rhymes, all the words past the margin
To hold the mic I'm throbbin', mechanical movement
(自分のノートに韻を書き示すのさ、少しの余白もないぐらい文字で埋め尽くすんだ。
マイクを握ると心臓が脈打つだ。まるで機会の動きみたいにな)
Nasってこう、なんて言えばいいのか、天才のくせにストイックみたいな感じがするんですよね
僕のイメージでいう天才って言葉を選ばずに言うなら、何もせずとも全て上手く成し遂げるって感じなんですけど(Tyler, Kendrick, etc)、彼はひたむきに音楽に向き合ってるっていうか、自分であり続けるためのHIPHOPをしてると思います
その部分がこのリリックにも反映されてて
"in my book"ってところは翻訳ではノートとイメージしやすいように訳したんですが、本来はノートじゃなくて本なんです。韻が大量にまとめられた分厚い本なんです。rhyme masterと呼ばれる彼にはノートには収まりきらないぐらいの韻があるんですね
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"all the words past the margin To hold the mic
I'm throbbin',"というのがストイックすぎるが故に愛が溢れかえってますね。説明不要な気がします^^
Nas / The World Is Yours 0:49~
Whether cruisin' in a Sikh's cab or
Montero Jeep
(それはシク教徒のタクシーに乗ろうが、モンテロに乗ろうが変わらない)
シク教徒とは、シク教の信者であり、インド北部パンジャブ地方から興った宗教でインド人口のわずか2%にすぎない宗教である。シーク教は第一次産業に従事してはいけないという戒律があるため、海外に出るシク教徒が多く、タクシーの運転手などの職に就けるのは非常にラッキーというのがあります
ここでの表現はいわゆる「タクシーでぼったくり」や「貧困」でしょう
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そして日本人として誇りに思いたいモンテロがNasの口から発せられています。しかも高級という立ち位置で。
俺は、ぼったくられても、高級な車に乗っても俺のスタイルは変わらないぜという意味でしょう
曲げないものを持っている姿は誰が見てもかっこいいです
Nas / The World Is Yours 3:04~
Born alone, die alone, no crew to keep my crown or throne
(1人で生まれ1人で死んでいくのさ。誰も俺の栄冠や王座を継げるやつがいないからな)
食らった。めっちゃ食らった笑
解釈としてはそのままなんですけど、最後にもって来いのVerseだと思いました
こんなことが言えるぐらい自信を持てるのが本当に尊敬です
当時も腕のあるラッパーは個人的に今よりもたくさんいたと思います。
ここからは少し派生になるんですが、ここ最近のHIPHOPシーンは細分化されすぎてる気がして、個性があればいいみたいな風潮が強く感じられます。僕も似てるよりは個性ある方がかっこいいとは思いますが、尖り方を勘違いしてる人が多いような気もします
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それはNasも同じように思ってたらしく、彼の作品「Hip Hop Is Dead」で語っていましたね
今回はこの辺でperiodをつけておきます
P.s. I've been fascinated hiphop by Nas who has lyrical sense in NY
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