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髪色を指摘された一件から色々考える

まだ大学院で必死に毎日を生きていた4月中旬、
実習先の方とお会いする機会があった。

実習はGW後からと言われていて、
その日は実習先でお世話になる方が
オリエンテーションを開いてくださったのだ。

その日は、大学院の先生、院生が全員集合していた。

オリエンテーション自体は、無事に終わった。

午後からは授業があった為、大学院に戻った。

その際、助教に誰もいない教室に呼び出された。


『ああいう式なんだから髪の毛黒染めして来い、
って言ったよね?』

半笑いで言われた。

春休み、卒業式に向けて
髪の毛を赤茶色に染めていた。
ブリーチはしていない。髪が痛むのが嫌だからだ。

その時は、実習までに染めてきてね、
と助教に言われたことを記憶している。

オリエンテーションの時期は赤みが抜け、
髪色で言うと10か11ぐらいだったような気がする

トーン(参考写真)


この髪色の、何が問題なのか。
私は今でも理解できない。

『このご時世、髪色でとやかく言う時代じゃないって言うのは分かってるんだけどさ、真っ黒にして来てる子と、あなたみたいな髪色の子がいると、やっぱりあなたのイメージがすごく悪くなってしまう。
見た目で損するの悔しいでしょ。』


確かに悔しかった。
何でこの髪色で怒られなきゃいけないんだろう。
心理学の勉強不足で指導されるより、
よっぽど納得いかない。
てか実習先の人にはなんも言われなかったんですけど。それってあなたの感想ですよね?髪色で人を判断する方が頭悪いと思うんですけど。
と、脳内ではひろゆきのように反論が溢れたが、
言葉に出てきたのは、
「…すみません。染めてきます。」のみだった。
私はつくづく小心者なのである。


言われてたことをやってこない無能、と
助教の目に映ったことも悔しかった。

‘’実習までに”染めて来いって言うたやん…!!!泣
というのが率直な感想である。

染料が他人に危険を及ぼすとかならまだ分かるけど、
髪色を制限される理由って何なんだろう。

社会では<自分らしさ>が求められる。

その割に、見た目の自由に対して寛容でないのは
主張が一貫していないと思う。全く納得できない。

同級生達は、理不尽だよな~と言いながらもこれらの社会のルールを飲み込み、就活を終えて明るくしていた髪色を黒く戻し、毎日社会に適応している。

私は一つ一つの社会のルールに対して、
納得できる理由が無いと
いつまでも理不尽を感じ、日々ストレスを抱く。

髪色で怒られた件も、
まだこんなに語れるぐらいには引きずっている。

どうして私は何も変われないのだろう、
といつも思う。
未熟で、反抗心の塊で、頑固。

色んな人から言われた嫌なことばかりが脳内にこびりつき、自分で自分の首を締めることばかり。

一度自分に嫌なことを言ってきた人に対しては、
その後どんなに優しくされても根本にある恨みが消えることがないので、結局二度と好きになれない。

タチが悪い。

みんなすごいな、えらいな、大人だな、と思いながら
今日も過ごしている。


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