ホレタハレタ

好きだとか嫌いだとか恋愛系は
ましてやそれ以上のことは強く
制限を受ける環境で育ってきて
それなのに好きだという感情は
勝手に芽生えてくるものだから
人間の本能とは不思議なものだ

なんだかいいなあ という感情は
動物の嗅覚のようでとても本能的
一目見て分かることがほとんどで
なんだかいやだなあ も同じこと

なんだかいいなあ程度より先の
もっと知りたいとかいうふうに
ゆっくり変化していくとしたら
それは一体何なんだろうと思う

決して惚れっぽいわけじゃないけれど
すぐどこかでお気に入りを見つけては
日々のお楽しみにしていたのは事実だ
ただ惚れるのとお気に入りとの境目が
自分でもよく分かっていなかっただけ

今でもお気に入りはあちこちにいるし
だけどそれ以上になろうとはしてない
積極的に行動するほどには自信がない
いつも安全な場所からは出ないように
自分の分をわきまえているようなフリ

だけどもし風向きがどこか変わったら
例えば自然とそういう流れになったら

それはそれでそのときにということで