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工場管理の基本

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設備管理の基本

設備管理の基本

設備管理の基本
 品質の高い製品を安定して生産するためには、製品を生み出す機械・設備をいつも正しい状態で管理することが重要です。人の健康管理のように、健康な状態を維持できるように、設備の健康管理も日常的な取り組みがかかせません。
 設備の健康管理は、機械の状態を数値で定量的に把握することのできる設備メーターの管理によって行います。設備メーターの管理では、製造する製品に応じたパラメーターの設定値が検

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検査の種類

検査の種類

 検査は、不良を排除するために欠くことのできないものですが、いくつかの種類に分類できます。

 製造プロセスに着目して分類すると、受入検査、工程検査、最終検査、出荷検査に分類できます。また、検査数量に着目すれば、全数検査、抜き取り検査、チェック検査に分けられます。
 検査の性質による分類では、破壊検査、非破壊検査、官能検査に分けられますし、検査場所による分類では、定位置検査、巡回検査、持ち込み検査

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梱包不良対策の基本

梱包不良対策の基本

梱包不良対策の基本
 梱包工程にまつわる不良は様々ですが、ここでは次の5つに分類して原因と対策について考えてみます。

1.梱包状態によるもの
梱包強度の不足や梱包保護材の不足により発生する不具合です。

2.ヒューマンエラーによるもの
作業手順の間違いや員数間違い、同梱忘れにより発生する不具合です。

3.異物混入によるもの
虫の混入や作業ツール、作業者の所持品の混入により発生する不具合です。

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変化点管理の基本

変化点管理の基本

品質管理の目的
 品質管理の目的は、
 ①外部から工程に不良を入れない
 ②工程で不良を作らない
 ③不良は外に出さない
ことです。それにはどうすれば良いのでしょうか?

 工程を乱す最大の要因は「ばらつき」です。一定のペースで工程を流すことを邪魔する「ばらつき」は、生産の4要素である4Mの変動によって引き起こされます。4M変動をうまく捉え、コントロールすることによって不良の発生を未然に防ぐ事が出

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部材保管管理の基本

部材保管管理の基本

部材保管管理を構成する5つの要素
 部材の保管管理は、図にあるような5つの要素から構成されています。

 まず、前提条件としての「5S」です。現場の5Sは全ての管理の基本となってきます。そして「保管環境」「荷扱い」「保管条件」の各要素があり、それを現場に徹底するための「現場の教育」が支えるという構造です。

Ⅰ. 5S
 5Sの徹底は、部材の保管管理の前提条件となります。5Sのルールが明確になって

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識別管理の基本

識別管理の基本

識別管理とは
 識別管理とは、ものを「区別」して、そのものが何であるかを第三者にもわかるように「表示」することです。識別管理は、工場管理の基本中の基本であり、これが出来ていないと、
 ・不良品が良品に混入する
 ・不良品が市場に流出する
 ・工程が飛ばされ未加工のまま次工程に送られる
などのトラブルを引き起こしやすくなります。

識別
識別とは、どの状態のものかが区別されていることを言います。

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