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NITO Counsulting株式会社|品質の学校
2020年6月2日 15:42
ヒューマンエラーとはなにか 品質問題の原因の一つに「ヒューマンエラー」があります。ヒューマンエラーとは人為的なミスのことで、JISでは「意図しない結果を生じる人間の行為」と定義されています。製造現場では、ヒューマンエラーのことを「ポカミス」と称することも多いと思います。人間はミスや間違いをおかしてしまう生き物ですので、ヒューマンエラーは完全に無くすことはできません。 とはいえ、ヒューマンエラー
2020年6月3日 08:19
ヒューマンエラーの分類 ヒューマンエラーを、発生した状況によって分類してみると有効な対策方法が変わってくることがわかります。「注意する」「再教育する」ではなく、「ヒューマンエラーが発生した状況を解消する」という視点で解決策を検討する姿勢を持ちたいものです。①不注意 ヒューマンエラーの代表的なものが「不注意」です。単純に注意を怠っていた場合はもちろんですが、作業に集中すればするほど周囲への注
2020年6月4日 08:55
ヒューマンエラー対策の視点 人間はミスをする生き物です。その前提に立って、ヒューマンエラーを防止するためには次のような視点で対策を行います。 1.エラーが発生した作業自体を無くせないか。 2.エラーが発生しないような仕組みややり方に変えられないか。 3.エラーの発生確率を下げられないか。 4.エラーが発生した場合、すぐに発見できるようにできないか。 5.エラーが発生しても、不具合に繋
2020年6月6日 09:39
ヒューマンエラー対策の具体例<エラーの抑制> ヒューマンエラー対策の具体例は、ヒューマンエラーをいかに低減するかという「エラーの抑制」と、発生したヒューマンエラーをいち早く検知して流出を防止するかという「エラーの検知」の二つの側面から考えていきたいと思います。「エラーの抑制」における対策は、エラーが発生した工程内だけでなく、工程設計や設備設計、製品設計までさかのぼって検討することが重要になってき
2020年6月8日 08:47
ヒューマンエラー対策の具体例<エラーの検知> 「エラーの検知」では、ヒューマンエラーは発生するものという前提に立って、発生したヒューマンエラーをいかに早く検知するか、そして次工程や市場への流出をいかに防いでいくかという観点で対策を行います。①部品の定数供給 梱包工程などでは、付属品の入れ忘れなどのヒューマンエラーが発生しますが、セットする付属品を10個、20個などの単位で供給し、10台分の
2020年6月10日 09:01
ヒューマンエラー対策のレベル評価 ヒューマンエラー対策について、現場がどのレベルにあるかは、次にあげる3段階を目安に評価してみてください。ヒューマンエラーの発生に対して後追いになってしまっている状態のレベルⅠ。ある程度アクティブに対策できているレベルⅡ。先回りして対策できており、未然防止を実現できているレベルⅢ。少しでも上のレベルを目指して、継続的に取り組んでいきましょう。レベルⅠ<検査管理