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蠍座満月 皆既月食 「サバイブする」

5月16日13時14分
太陽と地球と月が一直線に並んで
月を照らす太陽の光を地球が遮る。

私たちの肉体は地球と同じものでできている
なんてことは当たり前のことだけれど、
当たり前のことをしみじみと感じる瞬間があったりする。

『めがね』という映画で、
「ただただロブスターを頬張っている」というシーンを見た時。

こんなにも私と色も形も違う物質なのに、
それを口の中に入れて、噛んで、飲み込んで、お腹の中に入れたとたん、
自分とは「別のもの」だったはずのそれが自分になっている。
私から見て「別のもの」のはずのそれを食べることができるということは、
同じもので形作られていて、地球からいっときの間、借りている体なんだ。

そんなことを、そのシーンを見ながら
「すげぇ」という短い感嘆の間にしみじみと感じてた。

「自分」という言葉を使う時、
自分自身のことを指しながらも、地球から分けられた、全体の一部として在る自分を頭の片隅で意識し始めたのは、
「自分」とは「自然の分け前」であるということを自然農法で野菜を作っている農家さんがyoutubeで話しているのを聞いた時から。


月は私たちの心・感情・プライベートな自分を表す、地球のただ1つの自然衛星。その月が自分自身でもある地球と重なることで、太陽の光が遮られ、光が消えて、また光を反射し始める。
このような現象から、食は「死んでまた生まれる」という象徴がある。


今回、心やプライベートな自分の生まれ変わりを表す月食は、蠍座で起こる。

生まれ変わりのテーマは蠍座が表す、
「変容・本質・本当・人との深いつながり・洞察力・粘り強さ・執着・物事を深く追求すること・真実を知ること・生と死・セクシャリティ・欲・愛」

この月食のテーマが現れやすい人生の舞台は3ハウスが表す「日常」。
3ハウスは「身近な人とのコミュニケーションや、日常に活かせる学び、SNS」などを表す。



「自分にとっての心地よさ、豊かさ、価値のある物事、肉体」を表す牡牛座の太陽の強い光が、真っ向から「心」を表す月を照らして、深い深いところにある自分の「本当」を明るみに出す。

日常の中で視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚を入り口にして、世界を広げていく。
五感で自分の肉体と繋がって、五感で世界と繋がって、
自分の体が感じている確かな疑う余地のない情報をもとに、自分の深いところにある、「自分は本当はどうありたいのか」「自分が本当に望んでいることは何か」にアクセスする。

心の中の誰にも邪魔されない私だけの大切な不動の意志。
私をこの世界に、地球に、この体にしっかりと繋ぎ合わせてくれているもの。

月食による変容は、自分の中の「本当」にそぐわないものを手放すためかもしれない。
自分の中の変わらない揺るぎない真実のために、生きながら死んで、生きながら生まれ変わることができるタイミングなのかもしれない。



今回の月食のホロスコープで特徴的なのは、
6ハウスの水瓶座土星が月食と、矛盾を伴いながらも、葛藤の摩擦で磨き上げていくような角度をとっていることと、
7ハウスの魚座火星・海王星と5ハウスの山羊座冥王星が、緊張感のある月食に解決策を与えてくれるような、協力的な角度をとっていること。

土星が表していることは「課題・制限・責任・努力・整えること・長期的展望・現実化」
仕事や健康における未来へのヴィジョンを現実化していくために取り組まないといけない課題と心やプライベートな自分の変容に葛藤が生まれるかもしれない。

それでも安心して変わっていって大丈夫だと言ってくれているような位置にいるのが、火星と海王星と冥王星。
変容を受け入れること、何かや誰かへの依存や執着を手放すことは、
対人関係において癒し・浄化・愛が広がっていくことと、
趣味・自己表現・創造・恋愛など自分を楽しませるようなことにおいて描いている理想を現実化するエネルギーに繋がっている。


安心して、手放そう。


理想のヴィジョンをイメージすること、直感に従うことは、今回の月食の影響をうまく活用するためのポイント。
もし、生きながら生まれ変われるならと想像した時、もう継続していないことは、断ち切ってしまう方がいいことなんだと思う。
自分自身を継続しながら、イメージしよう。
不要なのもは手放して、理想をイメージする。
イメージすることは魚座の癒しや浄化に繋がる。
現実化には葛藤が伴うかもしれないけれど、その課題は土星がそのヴィジョンを確実に実現するために用意したもの。
0か100という極端な山羊座の冥王星の影響は、目指したいもの・なりたいもの以外ナシというシンプルな導きをしてくれる。
イメージすることは現実化への第一歩。

サバイブするのだ。

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