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三つ子育児 「毎日が保育園みたいなんです」という言葉に隠された思い

四児の父。三つ子とお姉ちゃん育児奮闘中です。令和になって三つ子が生まれました。お姉ちゃんのときはオムツ替え実質2回の育児全然しなかった父親が三つ子と向き合う中で考えたことを記します。

今回は、「三つ子育児 毎日が保育園みたいなんですという言葉に隠された思い」について書いていこうと思います。


三つ子とお姉ちゃんを育てていると、毎日大変でしょう!!とよく言われます。それはそれは想像を絶する大変さです。ミルクの時期も歩き始めた時期もトイトレの時期も。きっと小学校に行っても、その後も。その時どきで違った大変さがあるのだと思っています。

今これを書いている時点で三つ子は保育園の年齢です。そのため、「毎日大変でしょう」に対しては、「そうなんですよ!!毎日保育園みたいな状態です!!」と答えることがよくあります。保育園みたいと表現すると “ワチャワチャしてて大変そうだ” といったニュアンスがよく伝わるかなと思って、この表現を使ったりします。そうすると、大抵の人はそうですよね~と理解を、示して下さいます。

実際、多胎のご家庭や年齢の近いご兄弟のいる多子家庭では、兄弟で一緒に遊んだりすることで自分以外の人との関わりが必ず出てくると思います。おもちゃ取り合って喧嘩したり、順番守って遊んだり。そのため、一般的に一人っ子や一人目のお子さんが保育園で体験する “初めての社会的な部分” や “自分以外の同年代とのかかわりの部分” は、多胎や多子の家では家庭内で体験できてしまいます。そういった意味では保育園みたいという表現は、ピッタリかもしれません。


でも、「保育園みたいなんです」と自分で表現しておきながら、なんだか腑に落ちない部分もあるのです。そのあたりを書き残したいなと思います。


まず、時間の観点。通常の保育園の保育は、朝から夕方までです。延長保育もあり、残業せねばならないときなどはとても助かるのですが、基本的には終業という概念があります。対して育児は、時間制限がありません。昼も夜もなく続きます。全然保育園みたいではないのです。。。


体制の観点。呼び方は、色々かもしれませんが、保育園には早番、遅番などシフトが引かれていると思います。担当する時間帯や仕事を頑張れば終業のタイミングがやってきます。育児は、父親が協力しなければ、母親一人になってしまう可能性があります。代わりがいません。全然保育園みたいではないのです。。。


組織の観点。園長先生や副園長先生が対外的な役割を担うでしょう。給食の担当の方が献立考えて材料調達、料理をしてくれます。パートの方がお掃除したり、洗濯したりしてくれるかもしれません。子どもたちの保育をしてくださる保育士さんたちは、力いっぱい遊んでくれます。お昼寝の布団のシーツかけや日々の着替えのセッティングは、園児の親御さんの協力も得られるでしょう。保育園は、様々な方の協力体制でなりたっていると言えます。育児はどうでしょうか。もし父親が育児、家事を手伝わなかったら、役所、親戚付き合い、ご近所との付き合いなど対外的なことから、献立、買い物、料理といった給食の方の役割、掃除、洗濯といったパートの方の役割、力いっぱい遊び園児を取りまとめるといった保育士さんの役割まで様々な役割を母親一人で担わなければなりません。役割分担は、ありません。全然保育園みたいではないのです。。。


ここまで、見てみると多胎育児は「保育園みたい」ではなくて、「保育園より大変」が適切な表現のような気がしてきました。決して保育園の仕事が楽だと言っているのではなく、それぞれの担当を100%でやっていただくことでようやく保育が成り立っているのでありがたいし、そのくらい分業しないと育児や保育は大変なんだということをいいたいのです。


さらには、父親は育児や家事に積極的になるべきだと感じるし、頼れる身内やヘルパー事業があるなら積極的に活用すべきだと感じます。


そして、これだけ整理して考えてみるとやはり、育児、家事は本当に大変です。

なので、結論としては、

・色々な事柄を積極的にあきらめて手を抜くところを見つける。

・常に100%を求めない。

が大事と思うようになってきました。


夫婦で手を抜くところ、協力するところ、分担するところ、のすり合わせの時間も必要です。



以上が、「毎日が保育園みたいなんですという言葉に隠された思い」でした。

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