3000円投資生活をシナリオで見ていこう
僕の名前は叶 夢輝(ゆうき)、SEとして働いている。このちっこい黒猫がハピネス。この記事ではこの一人と一匹が本の内容をシナリオ形式にしたものを流していきます。
3000円投資生活(導入)
「はぁ、やっと家に帰ってこれた」
「にゃあ」
「お出迎えありがとう、ハピネス。今日はお前の好きなチョーチュールだぞ」
「に、にゃあ、にゃあ」
僕は財布の中を見る。猫を飼い始めてからというものお金がない。正直、結構限界だ。とはいえ、ハピネスのこの笑顔のためならなんてことないさ。
ハピネスが僕の顔をじっと見ている。
ハピネスの頭をなでてやると、ゴロゴロと喉を鳴らした。
僕も一通り明日の準備を終え、眠ることにした。
「ゆうき、起きるにゃ」
「うん?何だよ。もう朝か?」
目を開けると目の前にはやたら美人のお姉さんが立っていた。
「だ、誰です?」
「何を言っているにゃ。私だにゃ。ハピネスだにゃ」
「ハピネスは子猫です。あなたみたい人ではありません」
「あー、もう面倒くさいにゃ」
「因みにここはどこです?」
「ここは夢の中にゃ、ゆうきの寝ている間に出てきたにゃ。ほら首輪だってしているにゃ。この姿は夢でだけ限定の姿だにゃ」
首元を見ると、ハピネスと書かれたタグがついていた。…………まぁ、夢とはいえ、こんな綺麗で色々と目に毒な人が出てくるなんて色々と欲求がたまっているのだろう。僕は溜息をついた。
「で、仮に君がハピネスだとして何で夢の中に出てきたんだよ」
「おっ、やっと話が進みそうにゃ。ゆうきはやたらと本を買っているけど、全然読めていないからにゃ。私が代わりに本の内容を要約してやるにゃ」
「猫に心配される飼い主って……」
「お、落ち込むにゃご主人。私はあの時ご主人が拾ってくれて感謝しているにゃ。私のせいでご主人がお金がなくなっているのも知っているにゃ。だからそんなご主人のために3000円投資生活という本を要約してあげるにゃから一緒に勉強してお金持ちになるにゃ」
3000円投資生活(中身)
「とはいっても、そもそも3.000円投資生活ってどんな中身なわけ?」
「簡単に言うと、積み重ねと時間が何よりも大切ってことにゃ。投資を身に着けてお金を増やそうっていうのが本書にゃ」
「投資って株とかそういったものかい? 投資ってかなり胡散臭いんだよね。イメージ的に金持ちが貧乏人を騙して搾取する、そんなイメージに近いんだよね」
「うんうん、良い反応にゃ。そして、そのイメージを持っておくことは決して悪いことではないにゃ」
「これから投資を勧めようっていうのに?」
「そうにゃ、にゃぜなら、初心者ほどうまい儲け話に乗って、失敗してしまうことが多いにゃ。そんなことをするぐらいなら投資なんて最初からしない方がいいにゃ」
「ふーん、でも君が勧めてくれるのはそんなリスクがないのかい?」
「リスクがないっていうと嘘ににゃるけど、最小限までリスクを減らした手法だにゃ」
「少しだけ興味が湧いたよ。教えてくれるかい?」
「もちろんにゃ」
「ところで、ゆうきは銀行に預けていたらどのくらいの金利がつくか知っているかにゃ?」
「ううん、でも限りなく0に近いってことは知っているよ」
「そうだにゃ、預けたってほとんどお金なんて増えないんだにゃ。でも、バランス型の投資信託には利回り2%や3%なんてものもあるにゃ」
例えばだけどにゃ、下の図は本書に載っているA子さんの情報に基づいて作成した試算表になるにゃ
みたいな感じで3000円投資を3%を目指して30年ほど続けると、約60万円ほど余分に貯金ができるわけだにゃ。でも、あくまで一年福利、税引き前で計算しているから大体の目安にしてもらえると嬉しいにゃ。
「えっ、60万円も?」
「そうにゃ、大体こんなイメージになるにゃ。だけど、忘れないで欲しいのは、貯金も同時に平行してやることにゃ。すぐに使えるお金は別に用意しておいた方が生活にもゆとりができるにゃ」
「でもさ、投資信託を買うにはどうすればいいの?」
「それには証券口座を開く必要があるにゃ、私はネット証券をおすすめするにゃ」
「ネット証券? 普通の証券会社と違うのかい?」
「ネット証券の場合だと、手数料が安かったり、営業の電話がかかってくることもないにゃ」
「ふむふむ、おすすめはないかい?」
「本書ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券をおすすめしているにゃ」
SBI証券……商品が豊富、売買手数料も全体的に安く、ネット証券の中で口座数も一番多く、夜間取引ができるにゃ
楽天証券……楽天銀行口座連携させれば、様々なメリットがあり、楽天市場などで使えるポイントももらえる(楽天経済圏の方におすすめにゃ)
マネックス証券……30万円以下の取引なら、SBI 証券や楽天証券よりも売買手数料が安い、30万円を超えると高くなるんだにゃ
カブドットコム証券……一般口座であれば、即日口座開設が可能。経営母体がUFJファイなんしゃんるグループなので、安心感があるにゃ。
「へー、ネット証券って一口にいっても結構あるんだなぁ」
「そうにゃ」
「ところで気になっていたんだけど、一般口座って何?他にも口座があったりするのかい?」
「いいところに気づいたにゃ、証券口座には二種類あり、特定口座と一般口座があるにゃ」
特定口座……源泉徴収ありとなしの二つに種類分けされるにゃ
源泉徴収あり…必要な手続きを証券会社が代行してくれるので、確定申告の必要なし
源泉徴収なし…必要な手続き(確定申告)を自分で行う。
一般口座……自分自身で年間の譲渡損益などを計算し、書類を作成しないといけないにゃ
「へぇ、それだったら、僕は特定口座の源泉徴収ありにしよう。SEしてたら、とてもじゃないけど確定申告なんてできないもんな」
「待つにゃ、ご主人。この源泉徴収ありには落とし穴があるにゃ。下手をすると、お金が減るだけににゃるからちょっと待つにゃ」
「どういうこと?」
投資には運用益が年間20万円以下の場合確定申告が不要
というルールがあるにゃ
「つまり?」
源泉徴収ありは全ての手続きを証券会社が請け負ってくれる代わりに20万円以下の利益の場合でも、利益が発生した時点で約20%の税金が自動的に徴収されるにゃ
「えぇ、それじゃあお金が全然貯まらないじゃないか」
「その通りにゃ。だから、初心者は、特定口座の源泉徴収なしにしておくのが一番だにゃ。年間20万円の利益を越さない限りは確定申告もしなくていいからにゃ」
「ふーん、ちなみにどのくらいお金を持っている人が源泉徴収ありにしたほうがいいの?」
「例えば、600万円分の投資信託を3%で運用している人がいても18万円にしかならないから、投資初心者に関しては特定口座の源泉徴収なしがいいと思うにゃ。そっちの方が何も気にせずできるしにゃ」
「なるほどね。勉強になるよ。もし口座が開けたら後はどうしたらいい?」
「次は、バランス型投資信託を買うにゃ」
「ちなみに本書でおすすめしてあるのは?」
「世界経済インデックスファンドとeMAXIS バランス 8資産均等型のふたつだにゃ」
「後は、購入する際に積立で買う事を選択し目論見書を閲覧するにゃ」
「目論見書って何?」
「その商品の今までの実績や手数料、リスクなどが記載されている、まぁ取り扱い説明書みたいなものだにゃ」
「ふーん?」
「後は、積立金額、決済方法、分配コースを決めるにゃ」
・積立金額……3000円/月
・決済方法……月々の引き落とし日(自分の都合で決められる。給料日に引き落としにするといいかもしれないにゃ)
分配金コース……再投資型(利益が出た場合、その金額もさらに上乗せして投資信託を積み立てるコースのことにゃ)
「とりあえず、ここまでできれば自動的に投資ができる仕組みはできたと思うにゃ」
「うん。起きたらちょっとネット証券について調べてみるよ」
「あくまで、これは初歩の初歩にゃ。それに、この方法でもマイナスになることもあるにゃ。本書はお金との向き合い方を考える一つの機会程度に考えるのが一番にゃ」
「分かったよ。ハピネス」
「いいのにゃ。気にするにゃい」
「ふわぁ、良く寝た」
「にゃあ」
「変な夢を見たよ。君が色っぽいお姉さんになっている夢だったよ。あれ、そういえばこの本こんな所に置いてあったっけ」
「にゃあ」
「くすぐったいって。顔を舐めるなよな」
出典 3000円投資生活
著 横山光昭
いつも読んでくださってありがとうにゃ。 ゆうきみたいに本を読みたいけど、実際は読めていない人の為に記事を書いているにゃ。今後も皆が楽しめるようにシナリオ形式で書いていきたいにゃ。 みにゃさんが支援してくれたら、最新の書籍に関してもシナリオにできるにゃ。是非頼むにゃ。