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足るを知る

モノを食べても、お腹が空いても気持ち悪くなる。

薬を飲んでこんな状態なので、薬がなかったらどうなっていただろうか?

考えすぎかもしれないが、この薬が手に入れらない状態になったら、私はどうなるんだろう、とふとしたタイミングで不安になることがある。

水道から水が出なかったら?
地震が発生したら?
家がなかったら?

子供の頃、突然家族が事故でいなくなり、自分ひとりが残されてしまったら?という思いに取り憑かれて、子供の知恵でその後のシミュレーションを考え続けていたことがある。

田舎暮らしのため、移動は車を使うことが多かった。運転自慢の父のハンドルテクニックはおそらくレース場では価値があるが、公道では誉められたものではなく、灯のほとんど見えないような山道を、耳障りな速度制限アラームが鳴りっぱなしで走り切る凄さで、生きた心地がしなかった。
家族で、あなたは女の子だから(顔に傷でも残ったら大変)という理由で、私の指定席は、一番安全度が高いと言われている運転席の真後ろだった。

この経験がすべての原因だとは思わないが、今だからこそ思う。
すべてのことにおいて不安感が強いのだ。
自衛隊上がりの父の思考を継いで、生き残りたい願望が強い。

だから、家には物が多い。
いざ、という時のために。

今、当たり前のように在るものがなくなったらどうするのか。
長年の思考の癖のようなもので、自分の中でのさじ加減が難しい。

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