見出し画像

Webライティングの練習④~世界一優しいWEBライティングの教科書を読んで~


この書籍は基本講義6章。

プラスアルファで、特別講義と題して、現役ライターさんへのインタビューも掲載されています。

基本講義の大見出しは以下になります。
1.ライティング前の7つのチェックポイント
2.ライティングのテクニック(基礎編)~~分かりやすく書く~
3.ライティングのテクニック(実践編)~伝わりやすく書く~
4.WEBライティングの構成と見出し
5.キャッチコピーを極める
6.仕事をスムーズに進めるためのメール活用術

1章のライティングの前の7つのチェックポイントでは、『今から書こうとする文章のターゲットは誰なのか?』『読んでもらった先の目的はなんなのか?』こういったことを明確にすることの必要性や重要性について触れています。

その他にも、これからWEBライティングを学ぶ人向けに、表記ルールの確認や、正しい情報を伝えることの重要性などについて書かれています。

佐藤友美さんの『書く仕事がしたい』でも、WEBライティングの仕事のステップとして、1.間違えずに書くこと、2.分かりやすく書くこと、3.面白く書くことの3ステップが紹介されていました。

今回の『世界一優しいWEBライティングの教科書』の構成も、この3ステップを辿っています。

2章基礎編では、『1文1義のルール』や、『能動態と受動態を使い分ける』など、文章を書く上で必要な基礎知識を主に扱っています。
練習問題として、例文をリライト(既存記事の修正や加筆)するページも設けてあるため、実技を通して、文章作成の基礎について理解を深めることができます。

3章の実践編では、『数字を入れて具体的に書く』『会話文を入れて臨場感を出す』など、より分かりやすく、伝わりやすくするためのテクニックが紹介されています。

例文をリライトした場合の具体例や、画像挿入することでより情報が読者に伝わる方法など、すぐに実践できる手法が豊富に掲載されています。

4章『WEBライティングの構成と見出し』では、フレームワークを用いた記事の構成方法について解説されています。

4章で紹介されているフレームワークは、以下の3つです。
①総論、各論、結論
②PASONA
③AIDCA

①総論、各論、結論は、まず記事全体の概要を読者に把握してもらい、その上で詳細な説明、最後に結論で結ぶという構成方法になっています。

②のPASONAと、③のAIDCAに関しては、YouTubeにてWEBマーケターのマナブさんが解説していた話が分かりやすかったので、紹介します。
端的にいうと、PASONAは『痛みを回避したいという欲求に訴えかける』。
AIDCAは『気持ちよくなりたいという欲求に訴えかける』というものです。

Webライティングの目的は、記事を読んだ結果、読者の方になんらかの行動を起こしてもらうことです。
マナブさんの解説によると、人間を動機づける大きな要素が、先述の『痛みを回避したい』『気持ちよくなりたい』の2つだそうです。
たしかに言われてみれば、失敗はしたくないですし(痛みは回避したい)、簡単に成功できるなら簡単に成功したい(気持ちよくなりたい)。

PASONAは、問題提起し、不安を煽ったうえで、解決策を提示。さらに、『先着〇〇名』、や『期間限定』などの言葉で、読者の背中を猛プッシュします。

PASONAに対し、AIDOCAは読者の興味関心を引き付けるメリットを提示し、読者にとって有益な情報であると確信させる方向で、読者の行動を促します。

こういったフレームワークに当てはめることで、まとまりのない文章が引き締まり、読者に行動を起こしてもらえる質の高い記事が出来上がる。
というのが4章の内容です。

5章では、少し矛先を変え、キャッチコピーについての考え方が紹介されています。
6章では、実際にクラウドソーシングなどで仕事を受注していく際、必要となるビジネスメールの基礎知識について語られています。

6章までの内容をザっとおさらいすると、
1章では、書き始める前の準備やチェック項目について。
2章、3章では、WEBライティングにおいて、『間違えないこと』『分かりやすいこと』『伝わりやすいこと』の大切さと、そのためのテクニックについて紹介されています。
4章では、記事全体を説得力のあるものにするため、フレームワークに沿って書くことが紹介されていました。
5章では、キャッチコピーの考え方。
6章では、ビジネスメールについての基礎知識について。

以上が『世界一優しいWEBライティングの教科書』の6章までの内容となります。

最後に、特別講義である現役ライターへのインタビュー記事を紹介します。

『世界一優しいWEBライターの教科書』では、9名の現役ライターへのインタビュー記事を掲載しています。

私が一番参考になったのは、一人目の棚田さんへの記事でした。

ライター歴2年の棚田さんは、WEBライター検定1級の合格者です。
WEBライター検定とは、株式会社クラウドワークスが提供するWEBライターのためのライティングテストです。

この検定に合格することで、自身のライティングスキルをクライアントに分かりやすく伝えることができるため、高額案件の受注に繋がっていると棚田さんはインタビューの中で語られていました。

WEBライターとしての活動を始めようとしている私にとって、資格というものの存在は努力の方向性が定めやすく、とても有益な情報でした。

『世界一優しいWEBライティングの教科書』は、知識0からWEBライティングを始めようとする人が、網羅的に知識とテクニックをインプットできる、タイトル通りの書籍であると思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?