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うつ病のわたし占い師になる〜20個目:母と健康〜

今日は、母の診察日だった。
母は数年前に弁膜症になって心臓の手術をした。
手術は成功したし、
心臓にも他の臓器にも特に問題はないのだけど、
血液をサラサラにするお薬と
高血圧なのでそのお薬を服用している。
母はこれにずっと不満があった。
投薬治療が嫌なのだ。
しかし、担当医がいい先生だったので、我慢して服用していた感じだ。

しかし、その病院は車で40分ほどかかることにあり、
また隣町に姉Kの紹介でかかりつけ医を見つけたことから、
今回からそのかかりつけ医のクリニックに行くことになった。

まずは薬の件で母がクリニックの先生とプチ揉めた。

その話の続きの前に、
なぜ母が投薬治療を嫌がるのかを書いとこう。

母は約25年前、わたしがリウマチになった時に、自然療法にはまった。
(もちろん、わたしもハマった)
その時、ケミカルな投薬治療は避けて
自然治療をして治癒力を高めるべきという考えに傾倒した。
(もちろん、わたしも傾倒した)
わたしは自然療法が合わなかったので、
現在のケミカルな投薬治療で満足をしているんだけど、
母は今も多分うっすらと自然療法を捨てきれないようだし、
本人もそのように言っていた。

話を戻す。
クリニックの先生に、あまり薬(特に血圧の薬)を服用したくないと伝えるも
「薬を減らすことはいいことですが、大事な薬は飲んでください」
と一蹴されてしまった。

先生は、
論理的に正しいことを言い続けていれば、いつかは理解してもらえる
と思っている理系に多いパターンの人のようだ。
しかし、母はほぼ感情の人だし、
自分でもどうして嫌なのかが論理的に説明ができない。
ということで、当然、お互い分かり合えない。
噛み合わない話し合いがつづいたが、母が根負けした。

相手は正しことを述べたので満足してるっぽいが、
母の方は納得がいってないようだった。

わたしは、先生の言いたいことが腑に落ちている。
でも、母の気持ちもわかる。
どっちも悪くない。
だけど、わたしとしては母に薬を服用してもらいたいので、
密かに心の中で先生を応援している。


高血圧を放っておくと
脳梗塞や心筋梗塞になる恐れがある。
母の血圧は結構高いため、どの先生も血圧を抑制するお薬を処方したがる。
しかし、母は薬は飲みたくない。
特に高血圧の薬はアブナイということらしい。
先生たちはたいてい、高血圧のリスクを話し、
最悪死に至るか、体が不自由になって家族に迷惑をかける場合があると話すが
母はこの話が大嫌いだ。
母としてはこれは脅しになるらしい。
家族をダシにして脅すなんて!って怒っているのを何度も聞いた。
そういう解釈になるのか。
これはムズカシイなー、とわたしはいつもぼんやり思ってる。

今日も上記のように脅された上に、
今まで3ヶ月で1回の診察だったのが毎月来てくれと言われて
母の空気が一段とピリついた。
通院は母にとってすごいストレスらしい。
その理由をうまく説明できなかったので
先生を納得させることはできなかった。
そのため、薬が4週間分しか処方されず、
結果的に来月も診察を受けることになった。


帰りの車の中でずっと憤慨していた母。
家に帰ってからもしばらく機嫌が悪かった。
静かになったなと思って様子を見たら、
処方薬局でもらった副作用が記載されたプリントを熱心に読んでいた。

わたしもリウマチの強い薬を処方された時、
副作用が怖くてプリントの端か端まで読んで不安になっていた。
だからちょっとでも副作用っぽい症状が出ると病院に行った。
結局何の問題もなかったのだが、それを何回かやらかした。
でもそうやって繰り返して「ああ、お薬って安全なんだ」っていうのを
身をもって時間をかけて理解していった。

それプラス、
製薬会社のHPで副作用の発現率がすごく低いのを見て
その考えをさらに強くした。

わたしがそうだったように、
母自身が納得するようにやるしかないのかも。

頭でわかってても、
言葉でうまく説明できなくても、
納得いかないものは納得いかないんだ、きっと。

どんなに周りが上手に説明しても、
経験していないことで
本当に納得することは難しいのかもしれない。

わたしは、治療放棄をしてしまったため身体障がい者になってしまった。
母に同じ経験はしてほしくないけど、
わたしが言ったところでね…ムズカシイ。

今すぐはちょと無理だけど、
母の様子を見て、
どうして通院がストレスなのか、
どうして投薬治療が嫌なのか
丁寧に確認してみようと思う。
そこから、先生に理解してもらえるように論理的に説明して
母も先生も、お互いが少しでも分かり合えればいいな。

どうか母には健康でいてもらいたい。






何日前のどの媒体か忘れたけど
ちょっと嫌な投稿を見た。

その人は持病を持っているらしく、
薬を5、6種類飲んでいてその状況を「薬漬け」と言っていた。
なんかいやーな気分になった。

わたしは、うつ病の他にバセドウ病とリウマチも持っていて
頓服も合わせると多い時は10種類のお薬を服用する。
でも、このおかげで、いずれの病気もコントロールでいているし
副作用もなく
血液検査も(持病の箇所以外)いたって正常。
だから、頭ではこれでいいんだと思っているけど
心のどこかでは「薬はあまり服用しすぎない方が良い」という思いがあって
それで、さっきの投稿に反応してしまったのだろう。

「薬はあまり服用しない方がいい」と思うのは
20年以上前、リウマチになった少し後に、自然療法にハマったからだ。
わたしのハマってた自然療法は、ケミカルな投薬治療を否定していて
無農薬有機栽培の食材のシンプルな料理を食べて
昔からある自然な治療をすることで
根本的な治癒を目指す治療方法だった。
これは母も一緒にハマっていた。

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