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しがない1日

朝起きたときから気分は優れなかった。
前日に飲み会があってしこたま酒を飲んだせいか、それとも今日が日曜日で、明日からの仕事のことを考えてしまっていたからなのかは定かではない。
朝飯は昨日の飲み会の残りの塩辛と白米のみ。
味噌汁に漬け物に味の干物に白米に納豆。そんな朝飯を毎日食べることを夢見てから丁度一年程になる。
そんなぞんざいな朝飯だが、ご飯をおかわりした。食べすぎだとは思いつつもついつい食べすぎてしまうのは、怠惰な性分のせいだろうか。

夕飯の食材は昨日の飲み会で食べられなかったしらすを使うので、特に買い出しにいく必要もなかったが、暇潰しもかねて買い物兼散歩に行くことにした。
道中大混雑しているスーパーを見掛けた。
そういえば今日は特売の日。ちょっと覗いて行くかという気の迷いが働いた結果、店内は人人人の混雑具合で、これはたまらないとさっさと出てしまった。少し疲れてしまった。

午後から嫁と友人とでひたすら電話をしていた。中身があるようなないような会話をひたすら話していた。
夕方になってからは風呂掃除。来週人がうちに泊まるので、ざっと掃除をしておいた。思いのほか汚れが落ちやすくさっと終わった。

そんな日中を過ごした。悪いとは思わない。ただなんだかなぁと思っていた。
何事もない日曜日。ただし空と心は雨模様。
特に心に雨が降っていると、日常も色を失う感じがする。

ただ今日はそれで終わらなかった。
夕飯を食べながら、また嫁と友人とで電話をしていたら何だか昼間より楽しかったのだ。
そして大好きな音楽を聴きながら大好きなゲームをして、それをしながらその音楽やゲームのことをああでもないこうでもないと話していたら、心が晴れてきたのだ。

その後嫁が先に寝て、今その寝顔を見ながら文章を書いている。心は落ち着いている。朝の悪い気分と比べたら雲泥の差だ。

1日とはどうなるかわからないものだ。本当は解き明かして日常に落としこんでいくものなのかもしれないが、今は暫しこの幸福を感じていることにしよう。

悪くない1日だった。

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