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私がなぜ、厳しい「フルコミッション」の仕事を、13年間も続けることが出来たのか。

外資系生命保険会社、フルコミッション。

生きる死ぬかの、厳しい世界。

これまでに、この世界で仕事を続けることができず、会社を去っていく仲間をたくさん見てきました。

そんな中、私はお陰様で、約13年間、外資系生命保険会社の「コンサルタント」として仕事を続け、現在、TOT(Top Of the Table)の称号も4年連続で頂いています。

「どうすれば、この厳しいフルコミッションの世界で仕事を続け、かつ成功することができるのか」

と、よく質問されますが、結局は「諦めなかったから(グリット力)」というシンプルな理由に行き着くように思います。

決して、自信満々ではなかった。
順風満帆でもなかった。

最初の1〜2年は「仕事を辞める」という選択肢が、何度も頭をよぎりました。

それでも「なぜ、諦めずにここまでやり続けることができたのか

今回はその理由について、お伝えできればと思います。


1 「ここで辞めたらかっこ悪い」


私が諦めずに続けられた一つ目の理由は「ここで辞めたらかっこ悪い、だから辞められない」という、いわゆる「恐怖モチベーション」によるものです。

え、そんな理由なの?」と思われそうでお恥ずかしいですが…(笑)。

この仕事を始めて1〜2年は、上司に言われるがままに、毎日早朝から夜遅くまでロープレを行い、綿密なシミュレーションをして面談に臨んでいましたが、想定通りにいくことなど、ほぼありませんでした。

あれだけ練習したのに、その半分も力を出しきれなかった…

自分の不甲斐なさに情けなさを感じながらも上司に報告すると、

「それは、あなたの訓練が足りないからだ」「もっと勉強しなさい!」

と言われて終わり。

加えて、

「あなたの仕事は、販売代理ではなく、購買代理。決して、お客様にセールスをしてはいけないよ」

と強く言われていたので、それを忠実に守っていた私は、お客様との契約までにかなりの時間を要していました。

とはいえ私も、家族を養わなければいけない。

徐々に減っていく預金残高を見ながら「もう、辞めてしまおうか…」と何度も思いましたが、その度に私を踏みとどまらせたのは、

「ここで辞めたらかっこ悪い。だから、諦めるな!」という強い想いでした。

この業界へ転職しようと決めた時、周囲から少なからず反対を受けました。

「保険業界なんて辞めときな」「フルコミッションなんて無理だって」

それらの声を振り切ってチャレンジしたにも関わらず、結果を残せずリタイアするなんて、絶対にできない。

加えて「会社員に戻っても、きっと自分にはその生き方はもう合わないだろう」という気持ちもありました。

「経営者として、自分で責任を持って全ての意思決定をし、自ら人生を切り開いていく生き方に憧れ、選んだこの道。だったら、覚悟を決めてやるしかない!」

そう毎回自分に言い聞かせて、1日1日、歩みを重ねていきました。

2 「切磋琢磨しあえる仲間の存在」

諦めなかった二つ目の理由は、仲間の存在。

私が当時所属していたチームのメンバーは、全員フルコミッションの、いわゆる経営者。互いにより成長できるよう、叱咤激励しあってきました。

(とはいえ、中には、個人主義のチームや、少し殺伐としているチームもあると思いますので、一概には言えませんが)

この仕事を始めた頃の私は、仕事を「休む」ことが怖く、1年365日毎日スーツを着て過ごしていました。

アポイントが無い日には、仲間に会って話を聞いてもらったり、逆に仲間の頑張りに刺激を受けたり…

仲間の存在によって、何度思い留まることができたか分かりません。

まさに戦友として、様々な場面で支え合い、共に成長してきた仲間の存在は、私の中でとても大きなものです。

とはいえ、この業界で働く全員が、素晴らしいチームや仲間に恵まれているわけではないと思いますので、このようなご縁を頂けた私は、今思えばとてもラッキーだったのだと思います。

3 「報酬というモチベーション」

三つ目の理由は、報酬というモチベーション。

これも、私にとっては大きなモチベーションとなりました。

たまたま契約が重なった次の月などには、会社員時代には到底頂けなかったであろう金額が口座に振り込まれていました。

営業マンとして成果を出しても、お給料に大きく反映されることがあまりない会社員とは違って、この世界では、自分が頑張った分だけ、報酬という形でしっかりと返ってくる。

もちろん、フルコミッションなので、契約が取れなければ報酬はゼロになりますが、逆に言うと「自分次第でどこまでも上をめざすことができる」この環境は、私にとっては大きなモチベーションでした。

現在の報酬に対するモチベーションは、当時のような「稼げるようになりたい」というものから、「お客様のためにも、自分は稼ぎ続ける必要がある」というものに変化しました。

お客様のお困り事を、金融商品という側面から解決するためには、まずは私がしっかりと稼ぎ、資産形成や運用を行い、その体験と実例をもとにお客様に分かりやすくお伝えしていく、というスタンスが大切だと考えているからです。

また、お客様のほとんどが経営者なので、私自身が稼ぎ、自分を高め続けていかなければ、次第に話も合わなくなっていく。

ですから前以上に今は「稼ぎ続ける」ことを意識して、仕事に取り組むようになりました。

諦めなくて、良かった


今、改めて思います。

あの時、諦めなくて良かった、と。

諦めていたら、今の自分はありません。

辛くても、苦しくても、真面目にコツコツと、毎日を積み重ねてきた結果、今がある。

これからも諦めないことの大切さや尊さを、仲間や周囲にもしっかりと伝えていければと思っています。


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